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トランプとロベスピエール、2人のポピュリストの共通点は?(No.1088)

考える人 メールマガジン
2024年12月5日号(No. 1088)

トランプとロベスピエール――狂気に通ずる民主主義に寄せて

稀代の〈ポピュリスト〉、ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に返り咲くことが決まりました。そして、奇しくもこのタイミングで、フランス革命で活躍した元祖〈ポピュリスト〉の評伝『ロベスピエール――民主主義を信じた「独裁者」』(新潮選書)が刊行されます。はたして2人の〈ポピュリスト〉には、どのような共通点と相違点があるのでしょうか。著者の高山裕二さんに刊行記念エッセイを寄せていただきました。

高山裕二さん『ロベスピエール――民主主義を信じた「独裁者」』(新潮選書)

伝統の和菓子と、ロベスピエール――編集長のイチオシ

 羊羹で知られる老舗「虎屋」。同社に、和菓子の研究をする「虎屋文庫」という資料室があるのをご存じでしょうか?

 その虎屋文庫さんによる特別寄稿「『源氏物語』にも登場、11月の行事菓子「亥の子餅」とは?」を配信中です。

「亥の子餅」の歴史は平安時代にまで遡り、『源氏物語』にも登場するようです。もともと玄猪(旧暦十月亥の日)の亥の刻(午後九時~十一時)に食べるもので、大豆、小豆、胡麻、栗、柿などの粉を混ぜて作られるそう。現在でも十一月の行事菓子として販売されているそうなので、ぜひそのルーツを記事で確認してみてください。

「考える人」で連載していた高山裕二さんの論考が『ロベスピエール 民主主義を信じた「独裁者」』として新潮選書より刊行されました。フランス革命の立役者にして、その後の恐怖政治を司った悪名高き「元祖ポピュリスト」ロベスピエールの実像に迫ります。

 その高山さんによる特別寄稿「トランプとロベスピエール――狂気に通ずる民主主義に寄せて」も配信中です。米大統領選の直後に、「元祖ポピュリスト」と「現代のポピュリスト」を比較するもので、民主主義の在り方を考えるのにうってつけの一書です。

(編集長・金寿煥)(「波」2024年12月号より)

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