3年間付き合ったけど彼氏がフリーターになったので別れた話。 (12) 初セックスの話その3。
お久しぶりです。前回の投稿から1ヶ月経ちそうだったので慌てて書いています。まだ読んでやってもいいか…と思ってくれた方ありがとうございます。
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さて、私の帰省も終わり、彼と2週間ぶりに会うことになりました。当時の私達にとっては待望の再会で、私は彼に会ったらどんな顔をすればいいのかわからなくて、新幹線の中でずっと心が張っていたのを覚えています。たかが2週間ぐらいで何を思ってるんですかね。それくらいうぶだったんですね(笑)
最寄り駅まで迎えにきてくれた彼は「久しぶり」と声をかけてくれました。わたしも久しぶり、と彼の顔を見れないながら返しました。
「寂しかった?」
「ううん」
本当のことを言うのは恥ずかしくて適当に否定しました。
「俺は寂しかったよ」
そう言って彼はわたしの頭を撫で、そのままその手で私の手を取りました。彼の温もりを久しぶりに感じて、ああこの感じだったと思い出しました。
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恥ずかしくてどぎまぎしているのも束の間、今日は初めての「アレ」をする日です。それを意識したくなくて、私はうぶに振舞っていたのかもしれません。とにかく下着は可愛いセットのものを着て、脱毛もちゃんとしてきました。
私の家に着いて、ひと段落して、彼は私を抱きしめました。
「会いたかったよ」
「ほんとに?」
「うん、ラインでも言ったでしょ、会いたいって何度も」
私はまた恥ずかしくなって顔を伏せました。彼はそれを嬉しそうに見つめ、私にキスを浴びせました。思わずびくりと、私は彼の袖をつかみます。それに気づいた彼はまた笑って私の頭を撫で、そのままゆっくり押し倒しました。
「ほんとうに、するの?」
天井をバックに彼を見るのは初めてで、その光景から私は押し倒されたということ、そして今彼は私に馬乗りになっていることをやっと認識しました。それまでの行為はずっと夢心地でふわふわ幸せの海にいたのです。
「うん、するよ。まだ怖い?」
「ううん」
私は今度は自信をもって首を横に振りました。彼からの告白を聞いた今、恐怖は前ほどありませんでした。加えて私ももう18歳で大学1年生です。このタイミングで処女を捨てたいという思いももちろんありました。そしてその相手が彼であるのも文句はありませんでした。むしろさっさと処女をもらってくれ!不安と戦いながらそんなことも思っていました(笑)
「よかった」
「ただ…」
「ただ?」
「裸見ても嫌わないでね…」
そうです。痛いであろう恐怖と共に同じくらい不安だったのが、自分の裸を見たらは 幻滅されるんじゃないかという懸念でした。もちろん彼に素っ裸を見せるのは初めてです。しかも私は特別スタイルがいいわけでもありません。人並みにお肉がついたどちらかというとお尻が大きい女の子でした。対して彼はの痩せ型のもやし体型。下手したらお尻は私より小さいです。彼との体型差を気にして、憂鬱になる日もしばしばありました。
「なにそれ、嫌いになるわけないじゃん」
「だってさ…」
「別に〇〇がどんな体型だっていいよ。今より太り過ぎたら一緒にダイエットしてあげるし、今より痩せたら一緒に太ってあげる。それより俺はまだ知らない〇〇を知れることがほんとうに嬉しいんだよ。もちろん緊張もしてる。でもね、それよりもずっと新しい〇〇を今から見れることが幸せ」
「なにそれ…」
「第一、こんなに気持ちを伝えているのにそれでも俺の愛を疑うって失礼じゃない?てか失礼だと思って。そんでそんなくだらない心配はやめて」
「はい…」
「すきだよ」
そうして彼はまた私にキスを浴びせました。私はそのキスに応えながら、失礼という新しい考え方に軽く衝撃を受けていました。失礼というのは今までなかった考えで、それを簡単に言い放つ彼に、私はこの人に自分のありのままをさらけだしていいんだと確信しました。彼の「好き」は、意外と粘り強くて案外頼りになることを知ったのです。ここで最後の最後に覚悟ができたような気がします。
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眠いのでここまでです(笑)ごめんなさい。そして、おやすみなさい。