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スプリットタンにした(手術編)
希死念慮が高まり、太ももをカミソリでざくざくカットしている時にふと思った。
「今ならスプタンできるんじゃないか?」
スプタン。スプリットタンとは。
舌を二つに割いて蛇みたいにする身体改造。
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もう10年くらいずっとスプタンにしたくて、でも痛いのが怖すぎるので保留にしていた。
でも、どうせこんなこと(アムカ)してるんだったら、この切る部分を太ももから舌に変えればいいんでしょ?しかも麻酔ありだし。
ていうかもう死にたいし。どうせ死ぬなら、躊躇してたこともやっちゃえば?
こうして私は美容外科の予約を入れた。
いざ手術
正直めちゃくちゃ怖かったが、執刀する先生が優しそうなかんじだったので安心した。
その一方で、明らかに新人っぽい看護師が、先輩看護師2人に注意されながら、あわあわと準備をしていた。高まる不安。
消毒され、寝かせられ、顔に滅菌シートを被せられる。口だけ露出して、べーっと舌を出す。
私があまりにビビっていたからであろうか、先生が「痛いことする前は絶対言うから大丈夫だよ〜」と言ってくれた。ありがとう先生。
まずは麻酔だ。
舌をぷすぷすと刺される痛み。舌の奥の方は全然痛くないんだけど、先端に行くにつれ痛くなる。先っぽのほうを刺される時はけっこう痛かった。
麻酔をされると、舌にじんじんとした感覚が広がる。しかしそれだけだ。こんなんで効いてんのか?と心配になった。
そしていざ、切開。
麻酔効いてるのか?大丈夫か?と内心焦りつつ、電気メス(?)的なもので先端から切り開かれる感覚がした。
よかった、麻酔効いてる。全然痛くない。
メスで焼き切りながら同時に止血もしていくのだが、自分の肉が焦げる臭いがあまりにもグロテスクで、気持ち悪くなった。この臭いはのちのちトラウマになった。
あと、ほおを伝うこの液体はなに?血じゃないよね?……唾液だと思うことにした。
私は丸みを帯びた舌のデザインにしたかったので、切断面を縫合してもらった。
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縫合中、針と糸が舌を通る感覚がだんだん先端に戻ってきた。これ麻酔切れてきてない?今切れたら絶対めちゃくちゃ痛い。先生!!早く終わって!!!
でも私の無惨な舌では、何も伝えることができない。
なんとか痛みが復活しないうちに全ての工程が終わった。
手術中ははちゃめちゃに怖くて、「早く終われ早く終われ」ってずっと思っていたが、終わってしまえば30分もかからないくらいで、実にあっけなかった。
あとは看護師からの術後の生活についての説明だ。
感染防止のため、看護師が手袋をはめる……のだが、床に落とした。そして落とした手袋をそのままはめて、私の口にガーゼを詰めてきた。
それ大丈夫なん?先輩たち注意してなかったからセーフなの?見てなかっただけ?汚くない?傷口に触れてるよ?感染しない??こちとら手術直後だから不安でいっぱいだ。
しかし、このズタズタな舌ではやっぱり何も伝えられない。結局なされるがままだった。
すごーく不安な終わり方をしたものの、念願のスプタンを手に入れた私はるんるんで、お買い物なんかもしちゃってから帰路に着くのであった。
終わっちゃえば痛くもなく楽だったな。
と、思っていたが地獄はここからだった。
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