
Photo by
yokoichi
旗を立てれば見つけてもらえる
同じようなチェーン店ばかりが並ぶ保守的な地方都市で、中学生の私は甲本ヒロトを愛するオタクだった。
保守的な地域だったので、当然周りの聴いている音楽はテレビの音楽チャートに入るものばかりで、ヒロトのカッコ良さを共有できる子など学校には皆無であった。
かっこいいとは甲本ヒロトのことだろ!!!(半ギレ)と常々思い、ブルーハーツを寝る間際に聞いて涙していた多感な当時の自分は、誰か一人でもこの気持ちを共有できる人はいないのか。。と悶々としていた。
そんなある時近所の本屋に行くと、女子高生に「クロマニヨンズ好きなの!!?」と話しかけられた。その時偶然、クロマニヨンズのライブTシャツを着ていたからである。
その後彼女と意気投合し、メアドを交換してクロマニヨンズについて語り合ったりした。
その関係は長くは続かなかったが、こんなだっさい片田舎に自分と同じものを好きな人がいて、見つけてもらえて意気投合できただけでも本当に嬉しかったし救われた。
見つけてもらいたかったら、自分から分かりやすく旗を立てて「俺はこんなやつだ〜!!」と表現しておくときっと同じような仲間に気付いてもらえる。
だからいつだって、中身と外見をできるだけ一致させておきたい。
お前だけののろしを上げろ!!!