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Photo by
inagakijunya
1999年 重信川とノストラダムス
実家の整理をしていたら、石が出てきた。
1999
8才 10.24
しげのぶ川
(一番下は名前)
わたしが8才のときに、地元の愛媛にある重信川で拾った石らしい。
形がまんまるの石で、きっと気に入って持ち帰ったんだと思う。
重信川というのは、愛媛の中予地方に流れる一級河川だ。
文禄時代に、松山の城主だった加藤嘉明が、家臣の足立重信に川の改修を命じて、その改修によって川の氾濫が収まったことから、足立重信の名前をとって、重信川と呼ぶようになった、らしい。
そして、川の名前に個人名がつくのは、日本では大変珍しいみたいだ。
そのうち、重信川以外の、個人名がつけられた川を調べてみたい。
ところで、この石に書かれている1999年というのは、ノストラダムスの大予言があった年で、当時小学3年生だったわたしはその予言を心底恐れていた。
その年の担任は、お腹に赤ちゃんがいて、夏休み前に産休にはいることになっていた。
ノストラダムスの大予言が実行されてしまうと、先生の赤ちゃんはどうなってしまうんだろう、と夏の間はそればかり気にしていた。
だけど、予言の7月は何も起こらず過ぎて、二学期が始まり、赤ちゃんが無事に産まれたことを知った。
そのときの安堵感は、8才のわたしにとって、人生最大の安堵感だった。
わたしより8才年下だったその赤ちゃんは、今は22歳になっているはずだ。
学生なのか、就職しているのか、まだ松山にいるのか、何も分からない。
でもなぜか、会ったことのないその子が、ふとしたときに思い出されて、今どうしているかなと考える。
いずれにせよ、コロナ禍の不便さがあるには違いないだろう。
どうか、元気でやっていてほしい。