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カネトのつれづれ2024 1/15〜1/21

こんにちは、カネトです。ちまちま書いていたのですが、原稿に追われたりしていて「こいつ原稿やらずにnote書いてんじゃねえぞ」と方々から思われるとな…と自意識過剰になってしまってるうちに溜まってしまいましたね。
もう2月ですが1月3週目の日記をお届けします。

1/15

アシスタントさんが前半の最終日だったので、半日で原稿を仕上げて(トーン貼ったり背景を描いたり)、でもネームも出さないといけない日だったので、夕方から残り16ページのネーム。
本当は両方とも年内〜年始すぐに上がるかなと思っていたものだったので、1週間前後遅れを取っていることに気づいてしょんぼりした。

〆切に余裕があるからしょんぼりくらいで済むし、余裕があるから遅れもするのだが、これくらい余裕があると人間的な生活ができて良いなとも思う。
漫画家辞めたいな〜(辞めないけども…)って思わずに済むギリギリのところ。この余裕をなにがなんでも維持していきたい。

1/16

昨日出した原稿に修正が発生したのと、昨夜20時頃に提出したネームを編集さんがすぐ見て夜に打ち合わせをしてくれていたので、朝からいろいろ修正作業。

ネームは、ここ数年は初稿よりも修正作業が好きなのだが、「なんか違う気がするけどこれ以上思いつかないなぁ」というところが編集さんとの打ち合わせによって整理されたりして、ところどころ欠けていた物語の輪郭がパチっとハマっていって、はっきり見えてくる感じが好きだ。
ちなみに初稿を描いているときは、「あらすじ考えたときはすごい面白いと思ったんだけどなぁ〜?あれ〜?」の連続で、楽しいよりは苦しいが強い。

夜はダンスのレッスンに行こうか迷っていたけれども、嫁ちゃんが買い物についていったらガンボ(先週アメリカ料理のお店で初めて食べて美味しかった)を作ってくれるというので夕方買い物に出かけたら、すごい強風でヘトヘトになってしまった。

もはやお店のガンボの味を何も覚えていなかったけど、作ってもらったガンボの再現度がすごかった(気がした)。当日本人は別のメニューを食べていて、一口あげただけなのに。エビで出汁をとって、トマト缶やスパイスで味付けしたらしい。まずエビで出汁をとるという発想がすごいし、そもそもお店で食べたものを家で作ってみようと思うのがすごいな…と、家事のなかで何番目かに料理が苦手な私はただただ感服するばかり。ちなみにお店のガンボはソーセージで出汁をとっているから、作ったのとは少し違うのだそうだ。上に、スープとは別にニンニクで焼いたエビの身が乗っていて、香ばしくてめちゃくちゃ美味しかった。
やはりガンボという料理がとても好きな味なんだなと思った。で、ガンボってなんなんだろう…

1/17

翌日出かける予定が詰まっていて、翌々日に次の原稿のアシスタントさんの初日を迎える予定だったので、大急ぎで出来たてほやほやのネームを原稿に起こしていく。
まずは枠線を引いて(といってもネームのコマ割りが雑なので、ページによってはコマ割りを直すところから)、構図を決めて、とりあえず背景や小物など、手伝ってもらえるところから準備していくのが最近のやり方。
原稿作業の初日はだいたいこれで、何も描いた気がしない…って状態のまま気がついたら一日経っている。

嫁ちゃんが昨日のガンボに使ったエビの殻でエビのビスクを手作りしてくれて、かなり大変だったらしく、二度と作らないと何度も豪語していた。エビのビスクを作ろうと思うところがまずすごいし、お店に出せるのでは?お店やったらいいのでは?と思うくらい美味しかった。また作ってほしいな〜。

1/18

通院、通院、ベリーダンスと3つも外出予定があってドタバタな一日だった。

今年の目標に掲げていた「歯医者に行く」をこの日で達成したのだが、顎と鼻の奥が痛い原因は特に見つからず、ガッカリ。

ただずっと心配していた親知らずについて(まだ一本も抜いていない)、3/4が骨の中にしっかり埋まっていて抜かなくていいとのことで、ホッとした。親知らずについては先生によって見解が本当にまちまちで、「なんで若いうちに抜いておかなかったのか、今から抜いてももう抜いたところが埋まってこないよ」と言われることもあるし、「抜くとしたら大学病院でしか…これを抜くのは大変です、でも抜いたほうがいい」と言われることもある。
できれば抜きたくないので、今日の先生の診断を信じることに決めた。

痛いのは知覚過敏で、今後何十年か付き合っていくしかないらしく、その診断も絶望だけれども、それもなんだかすっと「そうなんだ…」と入ってきて、今日初めて出会った人なのにすごく自分が信頼していることにびっくりした。なんなんだろう。
話し方、声色、説明のしかた、診察のしかた、問診のしかたなんかがそうさせるんだろうけど、ものの数分でそれだけ信頼できるということは、最初の3ページでもそういうことができるということだよな…と、キャラ作りに想いを馳せた。

1/19

便秘と生理痛のコンボで、朝から嫌〜な腹痛と頭痛で午前休にしてしまった。1日お休みにして岩盤浴にでも行きたかったけど、明日のアシスタントさんの準備もしないといけない日で、全休にはできなかった。12月に合わせて1ヶ月ぶんお休みをもらったはずなのに、押してた2週間分を吸収して年末年始の休みをとったらもう余裕がなくなってる。どうしてだい??

会社員をしていたころは、誰に申告しなくても休みがとれて自営業めっちゃいいじゃんと思っていたけれども、普通にスケジュールの自由もきかないし、休んだら休んだぶんだけ生産量が減る=収入が減る!というのが漫画家の現実だ。
まあそれでも、漫画家、めっちゃいいけどね。どんなに漆黒寄りのブラックでも自分が原因だし、ギリギリ仕事が楽しいので。

1/20

年末から土曜日の午前中はベリーダンスに行くことにして、習慣になるまではさぼらないようにとクラス固定のお月謝で払っているのに、朝からびっくりするほど寒くて。暖房を入れ忘れて寝たかと思うほど寒くて(暖房はついていた)、お腹痛いし、前日なんだかんだ遅くまで仕事をしてしまって寝不足で、ああもう休みたいなあ〜レッスン代1回無駄にしちゃおうかなあ〜という気持ちでいっぱいだった。
でも、先週から通い始めた友達が仕事で来られない予定だったのだが、前日に「いけるかも〜」と連絡があり。
なんとなく誘った手前、こんなすぐに私が休むのもな!?という見栄と義理が働いて、なんとか行くことが出来た。助かるなあ〜〜〜自分ひとりでは今日は絶対に行けなかった。

夜は嫁ちゃんが出かけたので、機械オタクつながりの友達を作業通話に呼び出して、ケーブルと配線と次に買いたいPCの話に花を咲かせながら仕事をしていた。

1/21

一日原稿のペン入れをするつもりだったが、思うように進まず、夜に嫁ちゃんが出かけた時間があったので、今だ!と思い次号のネーム。

この日は週頭にアップした原稿のチェックもあって、あれやこれややっているうちに夜が更けてしまった。
原稿をアシスタントさんと確認していたら、致命的なミスを発見。(もう出来上がっている原稿なのに!?)
なんで気づかなかったんだろう〜!と涙しながら修正案を考える。
自分がアナログのアシスタントに行っていた頃、先生の原稿が提出数時間前に1枚多かったり少なかったりが判明するときがあって、先生が「あらあら」とか言ったあと1分くらい腕組みしてウーンと唸ったあと、ものの数十分で、元々ほんとうに最初からそうであったかのように前後が繋がる(しかもなんか良くなってる)現場に立ち会ったとき、異常に興奮したのを覚えている。魔法みたいで。

──あの魔法を思い出しながら、明日なんとかします。


「愛しかない」連載中

「完璧な夫には謎がある〜レス4年目の事情〜」連載中
11話が2/9(金)に発売予定です

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