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なぜ骨格筋細胞と破骨細胞は多核なのか?

 こんにちは、すい@医学生です。
 この前に基礎医学の復習をしていましたら、

 骨格筋は多核細胞
 横紋筋と平滑筋は単核細胞

であるという記述を見つけました。

 では、なぜ骨格筋細胞は多核なのでしょうか?

 理由付けは勝手に人間がしているだけなので、どれも一つの説でしかないですが、以下のようなことが考えられます。

 ・ 多数の細胞が一体化することで、筋肉の一体化した動きを出せる
 ・ 筋肉に刺激を伝える電気伝導が少なくて済む(細胞数少ないため)
 ・ エネルギーを多量に産生することができる(1つの細胞あたり)
 ・ 大きい細胞の方が筋肉の伸び縮みに対応しやすい

(例えば、筋肉をゴムに例えると、小さい細胞は小さいゴム、大きい細胞は大きいゴムになります。同じ長さまで伸ばす場合は、大きいゴムの方が少し伸ばすだけで済むので負担が軽いという意味です。)

 個人的には、伸び縮みする機会が多い横紋筋も多核細胞でもよいとは思うのですが、なぜか単核細胞ですよね。
 可能性としては一定の伸び縮みでいいので、多核細胞にまでする必要がなかったとかが考えられますかね。どれだけ伸ばされるか分からない骨格筋細胞の負担が計り知れないですね。

 他に、多核細胞としては破骨細胞が挙げられます。こちらはなぜ多核なのでしょうか?

 あくまで仮説ではありますが、

 ・ 破骨細胞同士が融合することで、骨を破壊する能力を上昇させる

ことが考えられます。
 これはマクロファージにおいても見られる現象で、一つの細胞では貪食できないような抗原や大きい抗原が出現した場合に見られます。
 破骨細胞においてもそれと同じようなものではないかと考えられているようです。

 


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