なぜ肝硬変でガンマグロブリンが上昇するか?
すい@医学生です。
肝硬変では、
が重要な所見です。
これらが見られる原因としては、
では、「ガンマグロブリンはなぜ増加するのでしょうか?」
結論から申し上げますと以下が挙げられます。
まず、ガンマグロブリンは胎児は肝臓で作られますが、それ以降は骨髄で作られます。したがって、産生量は肝臓とは無関係なんです。
また、ウイルス性のものであれば当然、免疫系のガンマグロブリンは上昇してきますし、肝硬変は炎症が長引いて起きると捉えることもできますので、炎症によって上昇しているとも考えられています。
さらに「肝硬変症における高 γグロブリン血症の成因:機序について」
(鈴木光二 岩間章介 鈴木直人 武者広隆 小藤田和郎 奥田邦雄)
によると、
とあります。
まだ完全に機序が解明されているわけではありませんが、現段階では
が原因として挙げられるでしょう。
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