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ジブリ作品を観たかっただけなのに、エッチなDVD専門店に入店しちゃった話

みなさんはジブリ、好きですか?好きですよね?
そうなんです。全員好きなんですね。僕もきっと、人並みに好きです。
きっと、と書いたのは、大人になってからまともに見てないので、その面白さを実はまだ、ちゃんと理解していないからです。
なのでこの年齢になって、もう一回ちゃんと観てみたい、と最近は思っています。

何ならあんなに面白い作品を、僕はこれから新鮮味を持って体験することができるのです。こんなに誇らしいことはありません。
同じ気持ちで、エヴァンゲリオンとドラゴンボールも隠し持っています。
『やったことない』や『ミーハー』は、恥じるでもない、もっと誇るべきことなのです。

もう一回ちゃんと観たいと思ったきっかけとしては、とある記事を書くために『千と千尋の神隠し』を観る必要があったんですね。というのも、ふと遭遇したある街のイベントを記事にしたかったのですが、千と千尋のストーリーを交えてそれを語ってみたいと思ったからです。でもジブリって、映像系のサブスクで配信されてないんですよね。なので出会い方としては、DVDを買ったりレンタルするしかないように思います。

しかし、うちにはDVDを再生する機器および環境が一つもありません。
それを買っても良いのですが、多分いつか使わなくなるので買いません。
となれば、DVDを再生する環境を街の中に見つけ出さないといけないのです。
どこか最適な場所があるでしょうか。

まず最初に思いついたのは、カラオケBOXや漫画喫茶です。
しかし、そういう場所ではDVDを再生できる環境がありますが、肝心のDVDがありません。DVDは自分で持ち込む必要があります。レンタルショップで借りてからそういう場所に持っていくのは、ややスマートではないように思えます。
できればDVDも借りられて、その場で視聴できる環境が欲しいものです。

そこで思いついたのが、『個室ビデオ』という選択肢です。
『お父さん達のオアシス』という呼び名を僕は聞いたことがありましたが、環境として今の僕にぴったりなのではないかと思ったのです。
DVDをその場で借りられて、個室に入ってその場で鑑賞ができる、かつある程度長い時間そこに居ても良い。これぞまさに、今求めていた環境でした。
…え?どういう場所か分からないって?そういうボクくんは、おとうさんかおかあさんに聞いてみようね!!

『個室ビデオ』という名前は聞いたことがありましたがこれまでに利用したことがなく、近所にあるのかも分からなかったので、まずは地図アプリで調べることにしました。
すると、近所で数軒だけヒットしましたが、田舎に住んでいるからか『THE』という場所は見つけられませんでした。やや怪しかったのですが、まぁまずはヒットした場所に行って見ることにしました。

やっとジブリが見れるゾ!とウキウキで車を走らせて、現地に向かいました。
店につき、嬉々として入店したところ、早くもその違和感に気がつきます。

あの〜…、お店全体がちょっと『肌色』すぎたんですよね。
なんか上手く言えないというか、ちょっと言いづらいというか、頑張って言葉を捻り出すとしたら『スーパーセクシー』という感じです。
肌色って何?スーパーセクシーってなんのこと?と思ったボクくんは、おとうさんかおかあさんに聞いてみようね!!それか、早く寝ようね!!

もうジブリの『ジ』の字も無く、あるのは『ムフフ』の三文字か『これから先は18歳未満は入んないで!』という黒とピンクの仕切りカーテンくらいでした。一応店内をうろうろして、個室でDVDを見られる環境があるかと探しましたが、もちろんちっともありませんでした。
呆気に取られ過ぎてしまい、途中で(いやまぁ、「千と千尋で出てくる『油屋』とは、そういうお店のことではないか?」という話もあるから、ここは遠からずの場所ではあるのかな?)と思ったりもしましたが、あの、断言できます。だいぶ遠いです。

一応『み〜んな観て良いのよ、この棚は。』というDVD売り場もありましたが、ややスケベ寄りなアニメ作品等が並んでいるだけでした。店内の8割くらい肌色と桃色でした。マジのマジです。

ジブリと自分は近い距離にいると思い込んでいました。
本当はもっと遠い場所にいることに気が付かされました。
その遠い場所に自分から会いに行こうとした結果、逆方向に走ってしまいました。
大人しくレンタルして、漫画喫茶で観たいと思います。
みなさんも色んなDVDを観てみてはいかがでしょうか。


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