水星の魔女 六話まで視聴した感想 

スレッタ・マーキュリーは特殊なキャラである(以下ネタバレする)。


 自分の思考の整理という意味で書いておこうと思う。

 どうやら、「自分の中にある特殊なキャラクターフォルダ」に、
 スレッタ・マーキュリーが入ってしまったようなのである。

 そのキャラクターフォルダには二名しか分類されていなかった。
 一人目が、夢枕獏先生「陰陽師」の源博雅。
 二人目が、高屋奈月先生「フルーツバスケット」の本田透

 どうやら、三人目として、
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」スレッタマーキュリーが入った気がする。

「そのフォルダなら俺も持ってる」
「あの作品の〇〇というキャラが入るはずだ」
「このキャラクターを入れていないなどお前は大馬鹿者だ」
 という意見は、ぜひ教えて欲しい。
 そういうキャラクターが大好きなのだ。
 もしかしたら、銀英伝のキルヒアイス、空の境界の黒桐幹也なんかも、人によっては入るかもしれない。

 源博雅がいなければ、安倍晴明は蘆屋道満のような、善悪の彼岸に立って人間をあざ笑いながら見物する男になっていたことは作中で記されている。そんな、気難しい、安倍晴明が、「たとえ鬼になっても、俺はお前の味方である」と、言い出すのである。

 水星の魔女ではどうだろう。スレッタ・マーキュリーがいなければ?
 グエルくんは、一話でガンビットに瞬殺されるわけだが、他のガンダム主人公に瞬殺のとはわけが違う。
 最初は嫌なやつ枠で登場したのだ。
 視聴者はみんな「あ、噛ませ犬だな」と思ったのである。
 もう「こいつは瞬殺される枠」であることはわかっていた。
 どう瞬殺されるのか? に興味が移っていた。
 まさか、ここまでキャラクターが成長するとは思わなかった。
 戦績は、三連敗である。
 企業の御曹司なのに、親からは勘当されて、ホームレスのテント暮らしである。
 だというのに、視聴者からの株価はうなぎ登りのストップ高である。
「お前初登場時の嫌なやつっぷり、どこ行ったのよ?」という感じである。
 むしろ、愛されキャラである。
 噛ませ犬が、よもやまさかの急成長である。
 まだ六話なのだ。これからどれだけ株価が伸びるのかわからない。
 ミオリネ、チュチュ、エラン四号、すべての株が、スレッタに関わると上がる。

 さて、その上で話は「ガンダム」である。
 陰謀が間違いなく絡む。
 それには水星も噛んでいる

 自分を支配する大人、もしくは企業に、どのキャラクターも縛られていることがテーマのひとつであることは、間違いないんだろう。
 となると、スレッタ・マーキュリーも、その汚らしい陰謀や、大人の理屈とも無縁ではいないだろう。
 多くのキャラクターが親子の関係をテーマにしている以上、スレッタも母親とぶつかるなんて未来もあるんだろうが、さて、どうなるのか。
 
 第7話が楽しみなのである。




 

 

 




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