ベトナム入国レポート - 帰国編(2021年3月)
再入国編の通り、1月より入国しておりましたが、緊急事態宣言が延長された最中の3月14日に日本へ帰国いたしました。
今回は、緊急事態宣言中と言うこともあり、前回(2020年11月)の時の帰国とはだいぶ違った状況でしたので、その内容を記しておきたいと思います。(以下は前回の記事)
帰国スケジュールの決定
そもそもいつ帰るべきか、と言うのがありました。緊急事態宣言発令時には、まだベトナムは、変異株発生国ではなかった為、緊急事態宣言が終われば、2020年11月の時のように検査等なく、スムーズに帰国出来るのかなと思っていました。
ですが、1月26日の日本への入国者を発端にベトナム国内でも変異株が見つかり、日本の厚労省からも「検疫強化対象国・地域」として指定され、緊急事態宣言が終わったとしても空港での検査は必須となりました。
そのため、単純に帰国時の手順だけで考えれば、あまり緊急事態宣言中かどうかは関係なくなりました。とは言え、いろんな要因もあり、3月13日の帰国をターゲットに色々と調べておりました。前回同様、到着日は近くのホテルで泊まり、翌日にレンタカーで帰るプランです。
前回もそうでしたが、諸々の予約を固めてから(具体的には、キャンセル可能な予約から取っていく)フライトを最後に予約していました。ですので、この時点では、フライトは確認するのみで、まだ抑えてはいません。
そして、いざ、諸々の手配をしていこうとした3月8日月曜日の朝に事件は起こりました。
帰れない?!
月曜日の朝、いつものようにTwitterを見ていると、ANAが新規予約を全て停止したと言うツイートが流れてきました。そして、ANAのHPを見ると以下の通り、確かに記載されています。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200415/#notice200206_information
国際線の予約販売停止について(2021年3月8日~2021年3月21日 日本到着分)
⽇本政府の水際対策強化の一環として、2021年3月8日から⽇本への入国者数の制限が強化されることになりました。
ANAでは2021年3月8日から2021年3月21日までの日本到着国際線(ANA運航便)の予約販売停止を行っております。また2021年3月22日以降も予約販売停止を行う可能性があります。
お客様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
さらに実際に検索をしても先週末(3月5日頃)に確認したフライトがヒットしません!!
なんと言うことでしょう。お知らせの内容を見る限り、緊急事態宣言が終わるまで帰れないのか!と言う感じでした。
菅首相が緊急事態宣言の延長のことを会見していたことは知っていました。そして、その中で検疫強化の為に到着便制限を行うことも厚労省のHPで読んではいました。ただ、それが、具体的に影響のある形で現れるとは思ってもみませんでした。
これは帰れないのかー?と思いながらも、まぁ緊急事態宣言終わってから帰ればいいかとか思って、緊急事態宣言が解除されるであろう日付以降で検索するもそれでもヒットしないのです。
4月3日まで延ばせばフライトが見つかるのですが、さすがにそれは遅すぎる・・・。日本での自宅隔離も考えると延ばせて3月27日帰国がギリかなと思っていたのですが、ちょっと困りました。
ですが、ここで新情報。
JALも予約停止してるらしいけど、一部便だけらしい。
と言うことで、JALのサイトで検索をすると・・・ありました!ハノイ発成田行き。(ただし、深夜便)
改めて帰国準備
深夜便は、体調が戻らず3日ぐらい損した気分になるので大嫌いなのですが、もう選択の余地はありません。JALの深夜便で帰る前提でその他の帰国準備を進めます。
とは言え、深夜便で14日の朝に着きますので、帰国後の準備として必要なのはレンタカーぐらいです。なので、それはさくっと予約完了させます。
そして、帰国前の準備として、今回から必要になったのが、陰性証明書です。ベトナム出国前(=搭乗予定時刻)の72時間以内の陰性証明書が、搭乗時に必須となっています。つまり、これがないと飛行機に乗せてくれません。
病院一人旅
PCR検査を受けられる病院は、在ベトナム日本大使館に案内ページがあります。
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20210109PCR.html
この中から、現地パートナーとも相談し、Medlatec病院(Bệnh Viện Medlatec)で受けることにしました。
そして、3月11日(木)の朝に病院へ行きます。拙い英語でなんとかコミュニケーションし、PCR検査を受けたいと言うのは理解してくれたようで、外の受付で3枚程、紙を書きます。
医療申告と(今は、ベトナムの病院と言う病院は、全て「外の受付」で、最初にこれを書かされます。流行地域行ってませんか?咳・熱ありませんか?とかそういうやつです)PCR検査受けたい的な紙2枚、だったと思います。
そして、病院の中へ通され、防護服に包まれた医師と会話します。こちらも拙い英語でなんとか乗り切り、その後、会計をし、いざ、検体採取です。
さて、日本政府の指定では、検査方法は、鼻咽頭でも唾液でもどちらでも良いとされています。採取するまでのどこかで、どっちでやるか?って聞かれるかなって思ってたけど、聞かれることもなく、採取まで進んでしまい、どうなるのかなと心配する中、綿棒を取り出す医師に「マウス?」と聞くと「マウス」と答えてくれたので、お、唾液だけかなと安心しました。
そして、口の中をぐりぐりされて唾液を採取されます。これはこれで、結構えずいてしまって辛いですね・・・。
さぁ終わりだー!って思ってたら、その医師が、もう1本綿棒を取り出そうとしています!!
いやいやいやいや!どっちかでいいんだから、もう必要ないって!!
と言いたかったのですが、そんなコミュニケーション力はなく、恐る恐る「ノーズ?」と聞くと「ノーズ」と回答が・・・。思わず「cả hai?(両方?)」とベトナム語が出てしまうぐらいに気が動転してしまいました。しかも、しっかりと「cả hai」と回答されました。
もう覚悟を決めるしかなかったようです・・・。
陰性証明書受け取りへ
そんな前日の鼻の痛みを思い出しながらも翌朝、証明書を取りに行きます。外の受付で、昨日検査したんだけどーって言ったら、あぁ結果の受け取りね、みたいな感じで理解してくれて、昨日のような紙は書かずに中の受付へ案内してくれました。
そして、中の受付のところで証明書を受け取ります。が・・・
思ってたんと違う
こちらは、こういうフォーマットを求めてたのですが、日本語もないし、なんか違うフォーマットのをもらいました。
https://www.vn.emb-japan.go.jp/files/100136148.jpg
日本語がないよ!なんか違うよ!欲しいのは、こういう(↑)のだよ!って必死に受付の人に話しました。
そしたら、どうやら昨日の診察の時に、あなたは日本語版は要らないと言った、とのこと。
そんなバカな。帰国する為の検査で日本語版要らないなんてことないだろうと思ったり、昨日もこのフォーマットの写真見せたんだけどなぁと思ったりしましたが、午後には作成完了するからもう一度来て欲しいって話しになりました。
とりあえず、打ち合わせとかもあったので、5時には来るよってことで病院を去り、オフィスへと向かいました。
オフィスに着いたら、送ってもらったらいいよって現地パートナーからアドバイスを受け、他の社員のサポートにより、証明書をオフィスへバイク便で届けてもらうこととなり、無事に期待したフォーマットの証明書を受け取ることが出来ました。
みなさんも証明書のフォーマットのサンプルをしっかり見せて、アピールしましょう!
ちなみに、検査日は英語でコミュニケーションし、受け取りの時はベトナム語に挑戦してみました。なんとなく理解出来たと思います。と言うか、英語の方がミスコミュニケーションしてるって・・・。
あ、更にちなみに、受け取りの時、偶然居合わせた患者が日本語を話せるベトナム人でした。ITエンジニアらしく、日本に行きたくて日本語を勉強していますってことでした。こういう偶然の出会いってなんかいいなって思ってしまって、Zalo交換しときました。次回渡航時には声かけてみようと思います!
ノイバイ空港。そして、プレミアムエコノミーへ。
そんなこんなで陰性証明書をもらえたので、当日空港へ向かいます。
前から聞いていた通り、チェックインカウンターではパスポートだけでなく、陰性証明書も出してくれと言われます。それらを確認後、発券してもらい、次は出国審査です。
なんと出国審査でも陰性証明書を出せと言われます。到着時に不備がわかったら、即帰国させられちゃうのかな。それを防ぐ為にチェックしてるのかなとか思いましたが、詳細は不明です。
そういえば、技能実習生ぽい集団が10名ぐらいいまして、でも、日本は今は受け入れしてないよなぁって思って、どこ行くんだろって出国後にゲートを見ていると、ドバイ行きの飛行機のゲートにベトナム人がたくさんいました。ドバイでも技能実習生受け入れとかやってるんですかね。
こんな状況でも飛行機が飛び続けてるので、太い関係性があるんだろうなとは思います。
そして、飛行機へ乗り込みます。すると、こんな感じで明らかに席が豪華です。横にポケットがあったり、手摺部分が太かったり、机が明らかに広かったり。
こ、これは、プレミアムエコノミー!?!?
恐らく、今回の搭乗者数(多分、20人か30人ぐらい)的に全員プレエコ席にしても席が余るぐらいだったので、全員プレエコ席にしたんじゃないかなって思います。乗務員的にも乗客が固まってる方がサービスもしやすいでしょうしね。
まぁ、深夜便なので、寝るだけですけどね。あ、でも、リクライニングが結構倒せたのは良かったです。
成田到着。そして、検疫へ。
睡眠時間2時間程度にて、成田到着。空港検疫が始まります。
前回同様、順番に降機します。国際線乗り継ぎの方→ビジネスクラス→エコノミー前方→後方と言う流れのようですが、前述の通り、エコノミーはプレエコエリアしかいないので、エコノミーの時は全員一気にってことになりますね。
降機すると、まず最初に陰性証明書の確認があります。パスポートと一緒に並べて入念にチェックしていました。
その後、唾液採取となります。小さい試験管みたいなのを渡されて、レモンや梅干しの写真が貼ってあるブースへ案内されます。こんな感じですね。
https://mainichi.jp/articles/20200826/ddl/k12/040/074000c
そこで、ひたすら唾液を溜めると言うことをやります。試験管に唾液が溜まってるか見えなくて、めっちゃ溜めてたんですが、よく見たら溜めすぎってぐらい溜めてて、時間のロスをしてしまいました。
その後、入国後の案内や確認が行われます。位置情報オンにしてねとかCOCOAインストールしてますか?とかLINEで健康フォローアップするからねとかとか。
そして、待機場所(と言っても壁に向かって椅子が並んでるだけ)へ案内され、検査結果を呼ばれるのを待ちます。だいたい、ここまでで着陸から1時間ぐらいです。
そして、更に40分ぐらい待機場所で待っていると、アナウンスで検査時の番号が呼ばれます。ちなみに、検査時の番号はシールを貼られるので覚えてなくても大丈夫です。
検査結果を口頭で伝えられ、検疫が全部終わったことを証明するかのような紙を渡され、この後は、通常の入国処理と同様です。
いつもの検疫(サーモグラフィと靴底消毒マットのやつ)、入国審査(自動ゲート)、荷物受け取り(既に出てきてる)、税関です。
そして、その後は、レンタカーを受け取り、途中のPAで2時間ほど仮眠しながら、無事帰宅となりました。
今後に向けて
深夜便は本当に疲れるので好きじゃないんですが、ANAは3月28日のダイヤ改正以降、ハノイ発は深夜便のみになるんですよね・・・。ハノイから帰る時は常に深夜便になりそうな予感。
それだけが憂鬱です・・・。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?