黒沢秀樹さん 配信ライブ
アメブロにも書いたけど、こっちにも。
昨晩、Youtubeの「まほろ座 MACHIDA」チャンネルにて
昨年の12月5日に行われた、黒沢秀樹さんのLIVEのプレミア配信がありました。
"Believe" ~The solo years~ 20th Anniversary
僕は運良く、当日会場にて秀樹さんの決意表明を聞くことができましたが
もう一度聞きたいと思っていました。
そして今回プレミア公開がされると知りとても嬉しかった。
https://youtu.be/-VNEL0P84PE
アーカイブは5/17(日)23:59まであと11時間を切りました。
昨日は、19時からPCでチャットに参加しながらLIVEを観る。
本当に素敵なLIVEでしたね。
決意表明はやはり、ウルッとしてしまいました。
配信をしてくれた黒沢秀樹さん。
そして、まほろ座スタッフの皆様
本当にありがとうございました。
今回、ライブをブッキングしてくれたのは、成瀬英樹さん。
L⇔Rのファンでもある成瀬さん。
僕が毎週楽しみにしているインターネットラジオ番組
「成瀬英樹のPOP A to Z」
土曜日の22時30分〜23時00分
http://radicro.com/program/popatoz.html
今年、1月18日の放送回では
黒沢秀樹さんとの対談が放送されました。
今回、LIVEの放送があると知ってから
その対談を、もう一度聴いてみたくなりました。
録音したはずだったので、パソコン内を漁り発見しました。
そして、せっかくだから、TEXTに残しておこうと
完コピでは無いけど、聞きながらタイピングをしました。
1時間番組、ものすごく内容が濃いです。
時間がかかりました。
長いので時間のある時に
↓ここから
オープニング 成瀬さんコメント
2020年1月、今月はアルファベット「H」にまつわる特集をしております。
今週は新春放談Part2ということで、この方黒沢秀樹さんの話を聞いてまいりました。
ヒデキということで「H」、ダブルヒデキですね僕と。
実は去年の年末、12月5日に僕がブッキングをやっている
まほろ座に秀樹くん出てもらったんですけども
12月5日というのは彼の大切なお兄様である
黒沢健一くん、健一さんの命日でもあったわけです。
そんな大切な日に彼にライブを依頼してしまって
彼は良い人なので、それを受けてくれて
そこで、MCでね、秀樹くんが珍しくお兄ちゃん、健ちゃんのことをすごく長く熱く語ってくれた
そのことについて僕はすごく謝りたくて
うん、新年早々、ご挨拶を兼ねて、ごめんねということで挨拶に行ってまいりました。
そんな対談です。
で、たくさん撮れ高があったので
緊急スペシャル1時間大特集でございます。
黒沢秀樹さんと僕、成瀬英樹の対談を下北沢のカフェで撮ってまいりました。
ちょっと周りガヤガヤしてて聞きづらいとは思うんですけども
僕と秀樹くんの会話を盗み聞きする様なイメージで是非楽しんでもらえたらと思います。
最後までリラックスしてお楽しみください。
対談1
ナ 今日、聞きに来たのは
秀 うんうん、何でも聞いて、ナルちゃんだったら何でも
ナ ホント?
年末にホラ健ちゃんの結局命日の日にライブをやってもらうことになって
当日のMCで、すごくやっぱり葛藤がある
あったという話を聞いて、いやぁ申し訳なかったなぁと思って
秀 いやいやいや
逆にあの日にできたおかげで自分もやっぱりねぇ
ああいう日にやるっていうのは
それなりの覚悟を持ってやんないといけないと思っていたし
まぁだから色々あったんですよ、
その、まず第一にはその僕の今のお客さんっていうのは
僕のお客さんなんで僕の気持ちやそういうことは
すごく理解してくれると思っているけれども
まぁやっぱり元を辿っていくとL⇔Rや黒沢健一さんのファンというのが
僕とは別にいるわけで
同じ様なところからスタートしているだろうけども
そういうお客さんの気持ちを考えると、
まあそれぞれねぇ、色んなお客さんがいて
やっぱり自分の大切な青春の思い出だったりするのを
みんなソロになってからのお客さんというものいるわけで
そういうお客さんからしてみれば
僕はただの弟であってなんも関係のない人じゃないですか
その人が弟だからといって
”私の健一さんの曲を勝手になんかするなんて許せない”
みたいな人もやっぱりいなくは無いと思うので
やっぱりまぁ、僕の周りのまぁ古くから兄弟と仲良くしてくれている
みんなっていうのは、そういう気持ちをちゃんとわかってくれていると思うし
僕はまぁ兄のおかげで知り合った?屋さん?屋さんとかも
やっぱりそういうところにちゃんと葛藤を持っていてくれて
いやーでもお客さんの気持ちを考えると
僕がこういう事をやるのはどうなんだろうみたいなこととかを
僕だけじゃなくみんな考えてくれてて、すごいモヤモヤしてた。
僕は一応、メンバーでありながら、家族じゃないですか
だから家族だからこそ何やっても許されるってことじゃないと思うんだね。
家族だからこそやっぱりそういうお客さんの気持ちとか
そういうことをちゃんと考えなきゃいけないなぁと思ってて
ナ そっかぁ
あの日にまあちょっと長いMCをしたじゃない?
秀 うん、うん、うん
ナ で、ちょっとホントにあの日ライブに来られてた、来てもらったお客様は
相当いろんなことを考えるMCだったと思うんだけども
お兄さんの音楽がすごく好きだと秀樹くんがおっしゃってて
お兄さんの存在はすごく大きい当たり前だけど大きい存在
その悲しみの穴っていうのは埋められない、埋めようとするのもやめたと。
合ってるよね?
秀 うん。
ナ 言ってたよね。
ずっとモヤモヤして生きていくって決意表明をして
秀 はいはい、どんな決意表明だよ
ナ お客さんもみんなそうじゃないですか、やっぱり
昔からのお客さんもほとんど多いだろうし
僕も健ちゃんを知っているからね
モヤモヤを抱えたまま生きていく、モヤモヤしている奴は俺のライブに来い
秀 言いましたね。
ナ 俺が何とかしてやるから。
すごい決意表明だなぁと思って感動したんです。
秀 それはねぇ
すごいナルちゃんがすごい言ってくれてそのことを
だから僕はそのライブのね、来てくれたお客さんにだけ
そういうことはきちんと話をしようと思っていて
まあ別に他で言うことでも無いなと思ってたんです。
目の前に来てくれてわざわざ時間を作ってさ
お金を払ってきてくれたお客さんだからこそ正直な気持ちを話そうと思ってて
だからまぁそうじゃ無い人たちに知らなくていい話ぐらいに思っていたんだけど
なんかナルちゃんがそういうふうに拾ってくれてさ
まぁ僕自身もそれですごい救われたし、うん、まぁなんかやって良かったなっていう。
だからひとつ、あの日にやったことで自分の中でもなんか
全然吹っ切れてはいないんだけど
自分はもうこれで行くんだってことをもう言っちゃったからにはもういいんだこれで
だからそれみんなモヤモヤしてると思うけど
誰が一番モヤモヤしているかって言ったら、俺が一番モヤモヤしてるわってことは
自信を持って言っていいだろう
ナ そりゃそうだよ
秀 みんなそれぞれがさ、そういう気持ち持っていると思うんだよね
まあ特にある程度、歳を重ねてくるとさ、そういうことって誰でもあるじゃない。きっと
そういうことがやっぱりたくさんあるから
まあその音楽に頼ったりさぁするんだと思うんだよね
ナ すごくよく分かります。
秀 だからまあ俺がやるのは、そういう
ここ行くぜっていう100点の決意じゃなくて
決意なんかしないっていう決意をするっていう
うん、ただそれでもやり続けるっていうことしかない。
ナ そうだね。
ホントにこう人生で色々なライブを観たけれども
一番印象に残った日じゃ無いかなぁ。
秀 いやそこまで言ってくれると
ナ 前半「Believe」をね、20年前、年明けたから21年前になるんだけども
秀 このライブ自体がナルちゃんの企画じゃない。
20周年だっていうのも、まあ半ば僕はあまりにも毎日バタバタしてて
全然そういうことも考える余裕がなくて
それを言ってくれて、ああそうだ
なんかお客さんからもずっと言われていていたし
これは良い機会かもしれないなと思って。
ナ 僕はだだあのロックアルバムを全曲やってとは言った覚えはなくて
あれを中心にどうかなっていう感じだったんです。
したら、当日見たら全曲やるっていうのを
おいおいすごいぞ、俺すごい決意させた、させてしまったんだなぁ
と思ったら 良くて
秀 いやー良かった。
ナ 僕もね、ウロコが落ちた、取れたというか
こうやって歌詞が強かったらアレンジメントっていうのは皮でしかないんだなぁ
ここまで良いとゴメン、正直思ってなかった
秀 嬉しいなぁ
ナ びっくりして、前半全曲再生再現ライブやってね、あの日。
もう胸いっぱいになっていたところだったんで
「Believe」黒沢秀樹
対談2
秀 だからほとんど今まで一度もやってなかった曲とかあったから
これギター一本でどうやろうみたいな
考えたりしたんだけど
やってみたらできんじゃないかなぁと思って
ナ やっぱ素晴らしかったよ本当に
びっくりしたもん
秀 まあ色んな試行錯誤はしたんだけど
何回もやろうとして挫折していた曲とかもあったから
ナ 何よりもなんか嬉しかったのは
あっ秀樹くん、もしかしたらスイッチ入ったかも
これって、俺ずっと歌い続けるから
お前らついて来いって言ってるよね。って思って
言ってるよね?
秀 ついて来て欲しい、ていうか一緒に
あの、ついて来て欲しいというよりも本当に一緒になんか生きて行ってほしいっていう
うん、もうこんなに長いこと正直さ
ナルちゃんもそうだと思うけど、続けてこれると思ってなかった。
ナ そうだね
秀 で、僕にはそう兄貴がいてさ
まあ、あの人も一生あれ以外やることがないぐらいの音楽人で
ああいう人が居たからこそみたいなのもあったけど
ある日、ふっとそう居なくなっちゃったわけ
なんか地盤が揺らぐみたいな
だから僕のその音楽人生のスタートはあの人が居たから始まったのに
その土台がドバッと無くなってしまった時に
じゃぁこのまま俺もフェイドアウトなのかなぁみたいな
ナ すごく才能のある有名な兄貴がいる気持ちって、みんなわからないよね
みたいなこと言ってて、面白かったんですけどね。
みんなお客さんも全員、あんたもスゲーんだよって言ったよ
心の中で、絶対言ったよ。
あんたもめっちゃすごいんだよ何言ってるの
分かってないの、秀樹くんだよ
ただそういう気持ちも、もちろんすごくわかる。
今言ったように、ちょっと黒沢健ちゃんっていうのは
何ていうか音楽よりは愛というか
ものすごくて、それをそれこそ生まれた時から知ってるわけでね
秀 ホント、生まれた時から知ってて、それこそねぇ
僕が字が読めないぐらいの時から一緒にレコード聴いていたわけだから
レコード屋さんごっこして遊んでいたわけだから
ナ レコード屋さんごっこしたの?
秀 あのちゃんと並べて、壁に貼って
俺がお客さんになって行って、中古盤屋なんでもちろん
秀樹「珍しい、これはいくらですか?」
健一「ちょっとこれは売れないなぁ」
みたいな、しょうもない
ナ すごいなそれ。
秀 あと、偽FM局ごっことかやっててね。
うちの親父が学校の先生だったから、挨拶じゃないけど
なんて言うの、よく先生のお話みたいのするじゃない
そのためにワイヤレスのマイクが付いているラジカセを買ったわけ
ワイヤレスのマイクなんてすごいカッコいいじゃない。子供の目から見たら。
これがあればFMごっこができる。
でも、距離はものすごい近いんだよ、階段の上と下なんだよ。
階段の上でレコードかけたのをそのマイクで流して、俺が下で聴くっていう。
「次はビートルズの何とかです」
DJごっこをやってました。
「I Need You Loving」黒沢健一、黒沢秀樹
対談3
ナ 健ちゃんとのFM局ごっことかやってて
ずっとそうやって一緒に曲も書いてて
彼がまあソロでSDオーデションとかに出て
「YOUNGER THAN YESTERDAY」の元の曲を
あの頃もずっと横にいたわけじゃん
秀 ホントだからその
兄貴が16歳くらいのときその原形を作っていてた
「YOUNGER THAN YESTERDAY」とか「BABY BACK」とか
あと「(I WANNA)BE WITH YOU」とかね
あのホントに目の前で作っているところにいたわけですよ。
ナ すごいな
秀 当然バンドになってからもそう
ナ 「(I WANNA)BE WITH YOU」もその頃からあった?
秀 その頃から
ナ あのサビもあった?
秀 あった。
ナ ムチャクチャだなぁ、それ
秀 最初は適当な英語みたいのがついてて
そのあとちょっと日本語に変えてとか
何バージョンもね、変わっているんですよね。
けど、だからホントになんでこの人はこんなことができるのか?
隣で弟なんだけどもうなんかね、びっくりなんだよね。
なんでこんなこと考えつくんだろう。
ナ 変な話、聴いてるレコードよりすごい人がいるわけだよね。
秀 ホント、ホント
「(I WANNA)BE WITH YOU」L⇔R
前半終了
レディクロ ジングル
対談4
ナ 秀樹くんだって相当凄まじい天才なんだけど
秀 いやー、僕は天才ではないですね。
ていうのはなんでそう思うかっていうと
本当に天才だなって思う人たちは、何度も見てるしお会いしてるし
でもねぇ、やっぱり恐ろしく神様に与えられた才能がある人が
上手くいくかっていうとそうじゃないんだよね。
ナ よく分かります。言ってる事すごくよく分かります。
秀 天才ほど自分の才能っていうものをコントロールできないから
なんでかっていうと、天才ってさ
すごく良くも悪くもなんだけど理由がないからなんだよ。
ナ 理由がない?
秀 というのは、努力とか経験っていうものの積み重ねは再現性があるでしょ
ナ なるほどね
秀 だから、僕は人から曲を頼まれて書くことはできるけど
ナルちゃんもそうだよね。
ナ そうだね。
秀 職業作家っていうのは、テーマを与えられたら締め切りまでに書けるんだよ。
ナ それ分かる。
そんなに苦じゃなく書ける。
秀 なんで書けるかというと、やっぱり積み上げてきたものがあるから
天才って、なんで自分がこんな曲作れたのかっていう原因がわからない
ナ なるほどね。再現性がない。
秀 だから次に同じぐらい良い曲が書けるかどうかわからない。
ナ そこに至るプロセスを蓄積してない。
秀 だから常に不安なんですよ。
ナ 常に不安かぁ
秀 だからそこはすごくねぇ、可哀想なことだと思うんだけど
それを信じて伸ばしてあげられる人
天才っていうのがどういうものか
理解してあげられる人が居ないとダメなんだと思うんだよね。
それはなんかプロデューサーの仕事をし始めてから
本当にすごくよく分かったこと、うん
ナ それは秀樹くんがそう言えるのはおそらくは想像なんだけど
コンプレックスというものも持っていた?
秀 コンプレックスの塊ですよ。
ナ 黒沢秀樹が?
秀 塊ですよ
ナ その良い男が?
秀 何を言っているの、だってもう背は小さいし、声は高いし、細いし
まあだから、もちろんそのすごい兄貴がいたってこともあるし
もう絶対に超えられない壁が隣にいるんだから。
じゃあ自分はどこで ねぇ 勝負していったらよいのか。
だから僕はその、技術系のもの職人さん系のものに行ったっていうのは
やっぱりそういう側面もすごくあって
同じ隣に並んだら絶対に勝てないって分かっているから。
ナ 弟がバンドにいることによって、彼の精神的安定ってものもあっただろうし
秀 何をやりたいって思っているのかがすぐにわかる。
だからよく大二さんに通訳しろって言われてました。
「またあいつがよくわからないこと言い出しているんだけど
何がやりたいのかお前説明しろ」
ナ 秀樹くんわかるんだ。
秀 大体わかる。
エンジニアにもよく言われた。
「お前、またなんか、健一がよくわからないこと言っているんだけど
どうすりゃ良いんだ?」
「ああそれはね、多分コンプあそこのレシオをちょっとあげて
なんか5くらいあげてみてください
そうすれば多分あんなイメージにしたいと思いますよ。」
健一「そうだよ、これが真実の音だよ」
とか言い始める。なんだ?真実の音って。
「U-EN-CHI」L⇔R
対談4
ナ 今年は、結構沢山ライブをやっていく?
秀 だから、なんだろう
去年まですんこいプロデュース仕事とか前半戦とか特に忙しかった。
自分一人で完結できるちゅうか
仕事をなんかしていく事をもう一回チャレンジしてみようと思っていて
だから今年は、色んなことにチャレンジする年にもう一回、
50にしてもう一回生まれ直そうか。
ナ 素敵です。
秀 今までやったことのない、その物書きをやってみるっていうのもそうだし
全部、地続きになっているような気がするですよね。
クリエイティブ全般っていうのは
ナ そうだね。
秀 なんかそういう事をちょっとずつでも良いから
上手くいくかどうかはわからないけど
今までただ何となく、何となくっていうか
流れでやってきた仕事をもう一回見直して
あと、また改めてやりたいなぁと思っているのは
色んな人と今までコラボレーションしてきたことも
そういうことも並行して、もう一回ちゃんとやっていきたいなぁと
もちろんナルちゃんとも一緒にやりたいし。
何かその誰かと一緒にものを作るということの素晴らしさっていうことに
自分ひとりでやってみて改めてわかる気づくことってあるじゃない
ナ すごく分かります。
秀 自分ひとりでやった方が良いものも当然あるし
ひとりでできるから、誰かとできると思っているから。
ナ それはあると思います。
秀 誰かがいないとできないっていうことじゃなく
ひとりでできるから、誰かとやったらそれがもっともっと倍にも何倍にも
面白いことになったり発見があったりとか
それは、よくその色んな人とライブを一緒にやったり
コラボレーションしたりすると
お客さんがね、自分たちが思わないような混じり方してくるじゃない。
ナ そうだね、そうだね。
秀 今まで僕のこと全く知らなかったお客さんが
突然すごいファンになってくれたりとか
逆に今まで僕のこと好きでいてくれた
ずっと見てきてくれたお客さんが
僕がやる人たちの所に行って
こんなに素敵な人が居たなんてって言ってくれる。
そういうことができるのってすごく楽しいし、嬉しいじゃない。
ナ 良いことですよねぇ。
秀 そういう事ってどんどん、自分にとってもプラスになるし
お客さんにとってもプラスになるし
そういう意味でまあ一緒に生きていくっていう。
そういう事をちゃんとやりたいなぁと思って
もう去年からナルちゃんに言っているんだけど
ナルちゃんとコラボレーション何かするとするならば
やっぱり作曲だと思うんだよね。
ナ そうだね
秀 0から曲をなんか作るとかそういうのを
ラジオ番組みたいなこととかさ
ナ やりますか。
秀 まあ、僕も去年プロデュースしていた谷内里早ちゃんとね
一緒にね、提案して番組の中で曲を作っちゃおう。
それを毎週、みんなにここまでできたっていうのをやっていこうよ
ってことをやったりもしたんだけど
まぁあれはどっちかっていうと僕はプロデューサーなんで
まぁ、ナルちゃんはプロ中のプロじゃん
ナ いやいや、とんでもない
秀 それはねぇ、なかなか貴重だと思うんですよね。
ナ いや是非です。
秀 そういうのもね今年はぜひ
何らかの形で、ちょっといっぱいやりたいなぁ
ナ 本当にやろう
秀 ちょっと言ってたじゃん
それを僕らじゃなくて誰かに歌ってもらう。
ナ 良いですね。
良いですね、ソワンとか。
秀 そうそうそう、歌い手って奴に。
ナ あいつ歌上手いもんなぁ
秀 あいつは歌上手いよねぇ
「春のダンス」SOWAN SONG
対談5
ナ よくあれ見つけたね、よく見つけたなぁ
秀 ホントにねぇ、良い声出してね
ナ あれ、あれだって(笑)
彼をこの界隈に持ってきたのって秀樹くんでしょ
秀 まぁそう。
ナ でしょ。すごいやん。
秀 でも、あれはね。本当に彼の才能だと思う。
ナ ピーターアッシャーみたいなもんだよね。
ジェームステイラーを連れてきた。
秀 ねぇ本当、一番好きなプロデューサー、ピーターアッシャーなんだ
ピーターアッシャーみたいになりたいのさ
ナ そうか当たっていたんだ。
まさにそうだよね。
秀 ピーターアッシャーみたいになりたいです。
ナ だから、そう、マエソワヒロユキを
秀 ソワンの場合は、音楽的なルーツとかそういうことよりも
人なんだよね。
ナ そうなんだよねぇ。人なんだよね。
秀 あいつはスルッとこう、ナルちゃんとかそうだし、石田もそうだし
まあ、僕らの周りの連中の中にフンと入ってきて。
すごいイイ奴だからさ。
ナ なんかいるよね。なんか混じっている。
秀 でもまぁ、考えてみたらソワンもそうだしさぁ
あいつとあったのは、最初バンドやめて、遠い大阪から出てきて
一枚何とか作って、ドラムのタナちゃん?からもらって。
ナ そうだよね。
秀 全然忙しくて聴けてなくて、ずいぶん経ってから聴いた。
何だこれ、良いなぁ。
ナ 苦労して、そのアルバム作ってなかったら
出会いは無いわけで
秀 だからそれって、聴いて全然気に入らなかったり
流れていっちゃったら
多分、観にも行ってないし会っても無いんですよ。
ナ そうだね。
秀 だから、人と人との出会いとか。
やってるとなんか、たどり着くんだよね。
きっとそういう所に。そういうもんなんだと思うんだよ。
ナ とてもよく分かりました。
秀 続けるっていうのも才能のうちってよく言うじゃない。
本当にそうだと思って。
ナ 続けるかぁ〜
達郎さんが、学生時代の思い出にって
「ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY」いう自主盤を作って
それを銀次さんが聴いたから
秀 そう、そう、そう
ナ 大滝さんのところに行ったわけじゃない
それ作ってなかったら
達郎さんデビューしてたとは思うけど
今の道ではなかった。
秀 なかったね。
ナ そう考えたら、ちゃんとして
曲を作って、作品を作って、残すっていうこと
どれほど大切かっていうことだよね。
秀 ホント、そうだと思う。
だからねぇ、今、なかなか厳しいじゃない日本って
レコード会社の感じがね、
もう人を育てる事をしなくなってしまったし、じゃあどうするか。
作れる人はどんどん作った方が良いと思う。
ナ 僕もそう思います。
秀 だから仕事がねぇなぁとか、とか言っているんじゃなくて。
ナ 僕、その秀樹くんのシングルシリーズにインスパイアされたよ。
あっこうやって、どら焼き屋さんじゃないけど
秀 そう、そう、そう
ナ 職人がね、美味しいどら焼きを作って
みんなの前で共有すればいいじゃん。
黒沢秀樹がやっているんだったら、成瀬英樹もやろうと思ったわけ。
秀 でもそれが最高だと思う。
ナ だよねぇ。
秀樹くんの場合、それをまとめてアルバムにもしたし
このやり方、すごい正しいって思って。
秀 ていうか、まあ、あれしかやる方法が見つけられなかったって言う。
ナ ホントのインディペンデントだよね。
秀 ホントのインディペンデント
ナ ポスターをあっ、ポストカードを作ってアートワークもちゃんと凝って
ちゃんと届けて、でもなるべくお安い価格でお求め安いようにして
っていうのが伝わって、あれはすごいなぁ
秀 本当にもう、ああするより他に無かったやれる方法が
ただなんか、なるべくさぁ
お客さんに楽しんで欲しいっていう気持ち。
ナ うん、うん、分かります。
僕もそう思います。自分がお客さんだったら嬉しいもんね。
音源がどんどん、秀樹くん出してくれて
そっかぁ、どら焼き屋さんだよ。
秀 規模の大小、その時々によって俺らみたいにさぁ
ナルちゃんだって、急にミリオンになったりさ
ナ そうだね。
秀 全然わからないじゃん、そんなのって
ナ わからない。
秀 けど、仕事って何でもそうだけどさ
人の役に立つことだと思うんですよ。
どんな形でもいいんで
ナ 人の役に立つことか。
きっと一生の中でも5本指に入る思い出のライブだったと思います。
内容も含めて。
ひとりの男がプレッシャーと対峙する、一番強烈な愛を見たなぁ。
「心の橋」黒沢秀樹
エンデング 成瀬さんコメント
という訳でお送りしてきました、「成瀬英樹のPOP A to Z」
今週は黒沢秀樹さんをゲストに対談をお届けしました。
楽しんでいただけましたでしょうか。
お聞きいただいたとおり、本当に生身の黒沢秀樹さん
ひとりの男として、ひとりの強い音楽家として
たくさん熱いメッセージを語ってくれました。
いつもね、ひょうひょうとして見えるんですけども
芯は強い人というふうに僕は感じています。
そして何よりも、ファンや僕たち友達、仲間を思う優しい男なんですよね。
これからの彼の活躍にも期待していきたいと思います。
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