よくある変な文章の詐欺メール
漫画を描くのがめんどうなのでテキストで書いてみます。
最近しょっちゅうAmazonからの詐欺メール(フィッシング詐欺メール)が来て、まぁ、明らかに文章がおかしいので「詐欺ね」と分かるのですが、今日は新たに楽天からも来ていたので、普段はすぐに削除して無視するんだけど、いつも面白文章をご丁寧に送ってくださるので、たまには色々ツッコんでみようかと思い筆をとりました(いや、スマホをポチポチしてるだけやん)。
じゃあ、古参のAmazonさんから。今日来たやつだけどもね。
まずもう差出人が変だから。なんだよ、noreply-akunto って…。
最初の段落はピリオドで、2段落目は句点なの、変と思わないのかな。気持ち悪いよね、こういうの。言い回しも微妙。
「避けられない前に」という表現がなんか気持ち悪い。そんな風に日本人は言わないんじゃないかな? せめて「避けられなくなる前に」だろう。それでもおかしいけどな。なんか「転ばぬ先の杖」みたいだな。大学生の時「転ばぬ先の杖て変やと思うの俺だけかな? 転ぶ先の杖でええやんね」と鼻息荒く言っていた同級生を唐突に思い出した。「ええ? まぁ……確かに。でも諺なんだから気にすんな!」ってその時は答えたけどね。とにかくこなれてないね。
次、今朝来た楽天の方の詐欺メールね。
件名がまずもうお客様に伝えるタイトルとしては最悪。何に対してご注意を促してるのか、誰の業務が急ぎなのかさっぱりだぜ。お前の業務のことなら知らないよ!
「なったか。」って……つぶやきなの?
「今」の放り込み方よ。友達かよ。話し言葉かよ。もう少し丁寧に、せめて「只今」か「今すぐに」だろう。全くフランクなのか丁寧なのか。それに「できます」じゃなくて「して下さい」じゃない?
Twitterなどの文字数が限られた表現では「てにをは」を省略しがちなんだけど、てにをはをきちんと入れて書かれたものとそうでないものとでは、印象が全然違うのよ。途端に話し言葉になる。そういえば小論文指導をしていた時に、「話し言葉ではなく書き言葉で」と赤を入れたら「それってどういう違いがあるんですか? 見てすぐ分かりますか?」と生徒に質問された事があったな。今、自分が書いている文章が話し言葉か書き言葉か分からない高校3年生は普通にいるし、あの時は国語指導の失敗を痛感したな。
というわけでこの文章のタイトル「よくある変な文章の詐欺メール」についてなのだが、どこで読んだか忘れたけど「なんでこんな微妙に変な文面で詐欺メールは来るんだろう?」の答えのようなものを書いている人の記事(ブログかも)を以前読んだ事がある。
わざと、少し変な文章にしてるんだと、その記事では言っていた。
その微妙な変さや違和感に気づくような人はそもそも詐欺メールには引っかからない。もしそういう人が万が一引っかかって電話でもかけてきたら、大変面倒なんだそうだ。詐欺をする側からしたら、そこに割く時間は無駄。最初からそんな微妙なところには気づかないような雑な人をターゲットにしたいのだから、わざとやってるのだろう……というような内容だったかな。
なるほどね。
もっと面白い詐欺メールが来たらまたご紹介します。