空に向かって
今日は寒かった。
天気予報は17度の曇りだったのに、実際は14度の曇りのち雨だった。
外回りに出るときは、天気予報だけでは信用できなくて、自分の肌感覚で風と空を見て、上に着る枚数を多めに調節して出かける。
空はどんよりしていても気分が落ち込むことはあまりない。私のいいところだと思っている。割と暑さにも寒さにも、渋滞にも、何も感じないというか、感じないわけではないが、それに腹を立ててもしょうがないから、そんなことでいちいちどうも思わない。みんな割とそうでしょう。もちろん災害級の天候に対しては何も思わないわけではないでしょうが、それでも、天気自身に文句言ったってどうにもならないのは同じなので、もし、文句言うとしたら、そんな天気なのに仕事させる会社に対して、とか、災害の後、何も補償をしてくれないお上(市とか県とか国とか?)に対して、なのだろう。
まぁ、そんなわけで寒くて疲れたら自分で自分を労わるだけなので何も世話はない。寝て疲れをとったり、楽しくネットを眺めたりするだけだ。
そのネットでも嫌な気分になる事はある。
何かにずっと文句を言っている人がいる。
それ自体は嫌ならスルーするからいいのだけれど、何に対して怒っているのか分からないのが苦手だ。
国に。
政治に。
宗教に。
付き合っている恋人に。
妻に、夫に。
好きだったアイドルに。
こういうのは、理不尽と思われるそれなりの理由が彼らなりにあって、それに対して自分の思いを述べている分には、別にいいと思う。吐き出して救われる事もあると思うし。
苦手なのは、誰に対して言っているのか分からないエアリプというのがとても不穏で嫌だ。
しかし、うっかりすると自分もやっていたりするのだろうかと、背中がひんやりする事もある。
色々学んだので、今なら分かる。
誰宛てだか分からない毒吐きは想像以上に、それを見ている人の命を削るのではないかと思う。
私が高校2年の時の担任の先生は、大体いつも怒っていることが多かった。全体に怒っている時は、きっとだらしのない何人か……が複数になってきていて、ここらで一度全体に喝を入れておかないと、もっとそのだらしないことが波及してどうしようもなくなるから、その前に全体に一喝、ということなのだろう。
しかし、それは説諭とか説教、というより毒、ということがあった。
そしてその毒のダメージは真面目で深刻に先生の話を受け止める子ほど大きかったのだ。
私?私は大したことない。鈍だから。
私の友達が……多分クラス一真面目で、人の悪口も言わないで、成績も優秀ないい子なんだけど、その子があからさまに削られている感じなのが気の毒で、流石にそれを見たときには、なんだかなーと思った。
言い方かもしれないし、言う順番かもしれない。
あるいは言いたい生徒を一人一人呼んで、その子だけにピンポイントで言えば、この子がこんな風にならずに済むのに。その子は先生の言うようなだらしない事はしてないよ!
なんて思ったけども、実際自分が教壇に立つと、つい全体に注意してしまうことってあったので、先生、本当、心の中で毒吐いてごめんなさい。
でも気をつけなくてはいけない。
傷つける言い方はしない。
真面目にやっている人の中に、それでも自分の事かも……と心配しながら聞いてしまう人もいるということを必ず考えてみる。
話を戻そう。
空に唾を吐けば、自分に返ってくる。
不穏なエアリプの毒も同じだと思う。
先日、Twitterでたらればさんとりょかちさんの対談を知って、すごく腑に落ちたのでうまく貼れるか分かりませんが、リンク貼ってみます。
https://www.asahi.com/and_M/20190315/590206/
色々と自戒を込めて。
言葉遣いと人格は良いように努める(自信はない)。