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会いたい人たち
自分の性格からか、あまりベッタリと付き合いの深い友だちはできないのだが、浅くとも何か通じるものがあって、少しずつ付き合うようになった人たちは沢山いる。
小中学校で。
高校で、大学で。
社会人になって。
今この歳になって出会った人。リアルもあるしネットもあるし。
人と会う不安というのはあるから、のべつまくなし誰かに会いたいわけではないのだけれど、たまに「どうしてるかな?」と思ったり、会って話を聞いてみたいなと思うことがある。
心理的にも物理的にも離れてしまった、そんななんとなく会いたい人たちがいっぱいいる。
私が何か描く(書く)のは、そういう人たちに、届かないかもしれないけれど、手紙(今じゃすっかり筆不精)を書くみたいな気持ちなのかもしれない。
元気ですか?
私は元気です。
それだけなんだから、まぁ会えないんだけど(笑)
この絵は矢野顕子さんの『DAVID』を聴きながら、そんな遠く離れた友だちの事を想って描いてみたものだ。ちょっと描きながら色んな郷愁を連れてきてしまったみたい。
矢野顕子さんのアルバムは沢山は持ってなくて、『ひとつだけ』というベスト盤が私の中のベストで、この『DAVID』も入っているし、ユニコーンのカバーの『すばらしい日々』とか、THE BOOMのカバーの『中央線』とかも、聴くとなんだか上に書いたみたいな気持ちになるのだ。言語化しにくいんだけど。
それでまぁ、会いたいけどなかなか会えない人たちに。
これからも手紙みたいな気持ちで、漫画や文章をきっとつらつらと書くよ。
(でも本当にいつか会えたらいいな)
了
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