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モデレーターの心得

マーケティング活動の一環で「トークセッション」や「パネルディスカッション」を実施することがあると思います。一方的に話すセミナーや、一社(または一人)の単独講演とはまた異なり、インタビュー形式や複数ゲストによる組み合わせで、唯一の内容を引き出せる魅力があります。

僕はこれまでセミナー登壇はもちろん行いつつですが、様々な方とトークセッション、パネルディスカッションを行わせて頂きました。特にヤプリはB2Bでサービスを提供する会社のため、僕はモデレーターで参加することが多いです。

これからモデレーターをする、やり始めた方向けに心得を書いてみたいと思います。セミナー登壇については、過去のこの記事もぜひ参考にしてみてください。


自分のスタイルを見つけるため他社セミナーを見る

百聞は一見にしかず、他を見ないことには始まりません。現在、B2Bサービスを提供している会社がセミナー、ウェビナーを毎日のように開催しています。モデレーターが入るトークセッションやパネルディスカッションを見てみましょう。進行が上手な方、話の引き出し方が上手な方など様々いらっしゃいます。ぶっつけ本番で上手く行くわけありません。

対話のゴールを設定する

ゲスト登壇者が何名の場合でも、このセッションを聞いた後、聴講者に何の知識や気付きを持って帰って欲しいのか、の最終着地点を決めておきます。トークテーマや、パネルの内容によって途中の会話は本題から外れても、ゴールが決まっていれば、後半で軌道修正ができます。

ゲスト登壇者のことを知る

テーマが決まって、ゲスト登壇者がアサインできたら、ゲストについて調べます。ゲストは当然何らかしらの知識や経験、実績を持っているからアサインされているので、これまでのキャリアや取り組みについて事前に調べて、自分の知識として持っておきます。ゲストが複数名の場合は、登壇者同士の共通項や強みの部分など紐づけておくと、セッション中に引き出すことができます。

事前のすり合わせと、控室での会話について

登壇者が確定して、トークセッションの内容や、登壇者同士の顔合わせのミーティングがあると思います。顔合わせのミーティングは、トークテーマの確認、話してほしい内容、ゴール設定などをすり合わせます。当日話すことの細かい部分は聞かず、大体の流れを確認する方が当日の内容は面白いと思っています。
セミナー当日、登壇者控室でトークセッションの内容について話しすぎないことが大事です。控室で話し過ぎて、盛り上がって、セミナー本番ではあんまり話さないということ結構あります。なので僕は控室では、トークセッションの内容とは違う話をしていることが多いです。

モデレーターは最前列の聴講者

僕はモデレーターをするとき、自分は最前列の聴講者だと思ってやっています。セミナーを聞いている人が何を知りたいか、どういう質問を持って聞いているのかを考えてゲストに質問をしています。ゲストが話しているときは、常に傾聴、話を良く聞いて、頭の中で繰り返します。

自分が知っていることを、知らないように聞く

自分はゲストのことを調べているから知っていること、事前ミーティングや控室で聞いていて知っていることを、知らないように聞きます。
聴講者は知らないことも多いですし、記事になったような取り組みはゲストも話しやすいのでセッションが進めやすくなります。

発言量のバランスを気をつける

ゲストが複数名の場合、登壇慣れをしている方や、話が上手な方が多く発言されてしまいます。せっかく複数のゲストが揃った特別なセッション。ここでしか聞けない話を引き出したいですよね。一人の方の話が長くなってしまう場合、失礼のないように「これについて〇〇さんのご意見も聞いてみて良いですか?」など、適切なタイミングで話者を変えたいところです。
話が苦手な方は質問に対して、短く話してしまうこともあります。その場合は、「それについてもう少し詳しく聞いても良いですか?」などモデレーターの方でボールを発言量が少ないゲストに渡してあげるようにしています。

タイムキープ、残り時間を伝える

トークセッションの時間が40分や50分など時間が決められていると思います。タイムキープはモデレーターの大切な仕事です。貴重な話を引き出しつつ、常に時間配分を考えます。時間オーバーは厳禁です。しっかり締めましょう。
ここで使えるのが、残り時間をゲスト登壇者に伝えるということです。ついついトークに花が咲いてしまうと、時間を忘れて話してしまいますが、モデレーターから「もう残り時間が5分です。トークセッションのまとめに入りましょう。」など伝えると、ゲストの皆さんも残り時間を気にしてくれますし、このセッションを締めなければと意識してくれます。

まとめ、感謝

残り時間1分で、モデレーターとして会話を聞いた本日のまとめ、重要だったポイントを端的に伝えてセッションを終えます。
ゲスト登壇者は忙しい時間の中で、登壇頂いています。貴重なお話を頂いたゲストに感謝を伝えて、会場からの拍手を促し終了です👏お疲れ様でした☺️

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