業務をアウトソースするなら知っておきたいこと
税理士の業界では「経理をアウトソースして本業に集中しましょう」といった広告を見ることがあります。
経理に限らずほとんどの仕事がアウトソース可能ですし、クラウドソーシングを活用すれば簡単に仕事を依頼することができます。
全ての業務を自前で回すことは非効率でもあるので、うまくアウトソースを活用できれば業務効率は上がります。ただ、最初からアウトソースするのはデメリットもあるんですよね。
例えば私はHPの作成やメンテナンス、動画編集も自分で行っています。将来的にアウトソースすることはあるかもしれませんが、自分自身で行うメリットも多くあるもので。
自分で作業を体感しておくと将来アウトソースする際にかなり役立つんですよね。
具体的には
適正価格かどうか判断できる
委託先と良好な関係を築きやすい
という2つです。
それぞれどういうことなのかお話ししていきますね。
適正価格かどうか判断できる
委託先をクラウドソーシングで探すにしろ業者に依頼するにしろ、値段もサービスもピンキリです。
ぶっちゃけ、世の中には「ボッタクリ」が必ず存在します。
自分自身が最低限の知識を持っていれば、サービス内容と価格のバランスが適正かある程度は判断できますし、少なくともボッタクリは回避できるんじゃないかと。
例えば、私にもHP作成のDMが届くことがありますが「こりゃ無いわ」ってものもありますし。
また、ボッタクリではないんですが極端に安く受注している業者やフリーランスも存在します。これはこれで結構危ない場合があるんですが、自分自身で作業を経験していれば「いくら効率化してもこの値段は安すぎる」という線引きも見えてくるはずです。
格安な理由は様々でしょうが、納得できる理由でなければ避けた方が無難だろうと思います。
委託先と良好な関係を築きやすい
何をアウトソースするにしても、自分の要望を伝えるなどコミュニケーションを取ることが必要になります。
例えばホームページの作成をアウトソースした場合、タイトルやデザインについて話すことになると思います。
ホームページ作成の経験があれば、要望も伝えやすいですし、専門用語で話ができますよね。そうすれば委託先の方とのコミュニケーションもスムーズですし、認識のズレも生じにくくなります。
円滑なコミュニケーションが取れると仕事を受ける側はとても助かりますし、仕事もスムーズに進みやすくなるんですよね。
そして、出来ることと出来ないことの線引きがある程度分かっているので、無茶な要求をしてクレーマー化することも避けられるのでは無いかと。
これは税理士として仕事をしていても感じるんですが、「起業直後は自分で経理してたんですよ」という人の方は共通言語も多くなりますし、無茶な要求をされることも少なかったと思います。
最後に、仕事の大変さを理解しているので相手に敬意を表せることも大きいと思います。
中には委託先を下に見るような発注者もいるんですが、それは相手にも伝わりますし決して気持ち良いものではないですよね。
もちろん伝えるべきことはきちんと伝えることは必要ですが、相手への敬意が根底にあるかどうかでは伝える態度も変わりますしね。
相手も人間ですから、お互い対応な立場で気持ちよく仕事ができるクライアントと一緒に仕事したいじゃないですか。
まとめ
このように、アウトソースするにしても実際に自分でやってみる価値ってとても大きいんですよね。
もちろん全てのことを自分でこなすことは不可能ですから、最初からアウトソースする業務があっても良いと思います。
ただ、その場合もその分野の事情を分かった人と繋がっていればボッタクリやクオリティに低い地雷業者に当たる可能性を排除できるのではないかと。
結局、カモにされるのは情報を知らない人ですから。
持つべきものは自分の知識と、頼れる人脈だと思いますよ。
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