メールマーケティングを始めてからチームが変わった。
おまっとさんでした。ふ菓子とサウナを愛する金子です。
本業は医療ITベンチャー企業でCSを行いながら兼業で銭湯のSNS運用と医療人材業界でメールマーケティングを行っています。
今回は兼業している医療人材業界でメールマーケティングを始めてから3か月目になりましたので実践内容・気づきに加えて、チームがどのように変わったのかを書きたいと思います。
ちなみに前回のnoteを読んでいただくとより、私のメールマーケティングの取り組みが分かると思いますので良かったら併せてお読みください。(宣伝)
1か月目~2か月目の取り組み
自社では初めてメールマーケティングを行うのでKGI・KPIを立てるためのデーター収集期間が必要でした。そのため、1か月目~2か月目はABテストを行いつつ、下記の指標に着目していました。
配信率、開封率、クリック率、CV率、配信解除率
■9月の結果
配信率:99.8%
開封率:32.35%
クリック率:5%
CV率:0%
9月は配信解除率を指標に入れていなかったのですが、配信解除はユーザーにとって有用な情報を届けられているかどうか?を検証するために必要だと思ったので、10月から配信解除率も追うようにしました。
■10月の結果
配信率:99.55%
開封率:31.55%
クリック率:4%
CV率:0%
配信解除率:0.41%
定性的な気づきも大事でしょ
弊社では毎週金曜日の朝9時~9時半までメールマーケティングの振り返りMTGを実施しています。振り返りMTGでは配信担当者が下記の内容を共有しています。
検証項目、検証概要、結果・考察、ネクストアクション
そして、4週目の金曜日は上記の内容に加えて、みんなで定性的な気づきを共有する時間を10分ほど取るようにしています。
■9月の定性的な気づき
・以前はセミナー情報を送ったら求人情報を送らないといった運用だったが定期的に送ることで求職者が見ていることが分かった
・登録が古いユーザーでも求人情報をチェックしていることが分かった
・他社にはない独占求人はクリック率が高かった(これ定量ですねw)
■9月の総括
ユーザーが関心のあるコンテンツがまだ見極め切れていないので10月も事前に立てたスケジュールをもとにメルマガ配信をして、ユーザーの関心が高いコンテンツを洞察する。
■10月の定性的な気づき
・未経験者歓迎求人がクリック率が高いと思っていたが、経験者求人でもアクセスや立地が良い求人のクリック率が高いことが分かったので件名に「駅近!」などいれると効果的だと思われる
・古くから登録しているユーザーから担当に個別に連絡が来ることが増えたので登録期間を絞る必要はない
・クリックするユーザーが同じ人が多い。しかし、クリックした人に連絡をしても繋がらないことが多いので工夫が必要
・未開封者を対象に同一のメルマガを再送信しても開封率は10%程度でクリック率も高くないことが分かったので、件名や本文を工夫することが重要である
■10月の総括
・2か月やってきてユーザーが関心があるコンテンツが分かってきた。具体的に言うと「転職」に特化しすぎたコンテンツは開封・クリック率ともに高くないので、求人情報以外のスケジュールを再度検討をする。
いよいよKGI・KPI設定!
自社では四半期ごとに目標を設定することにしました。またユーザーに配信しているメルマガが「求人情報」と「その他情報メール(セミナー・症例レポートなど)」の2種類があり、それぞれ目的が違うのでKGIとKPIは目的に合わせて設定をすることにしました。
■求人情報:見込み・休眠ユーザーに対してサービス利用を促す
KGI:CV数4件
※計算方法:リストの母数×送信数(/月)×平均クリック率×1%=△件×3
KPI
・クリック率:4.5%
・配信解除率:0.5%
サブKPI:開封率:30%
■その他情報メール:タッチポイントを増やし、転職ニーズが顕在化した時に自社が第一想起される
KGI:クリック率4.5%
KPI:配信解除率0.5%
サブKPI:開封率30%
その他情報メールはメールの本文に情報を全部書かずにリンクから飛ぶことで情報が見れるような設計にしています。
ユーザー視点で考えれば本文に情報があったほうが良いと思うのですが、ご存知の通り、iOSがアップデートされたことにより正しい開封率がとれなくなったので「クリック率」を指標にしました。
※詳しく知りたい方は安藤さんのnoteをご覧ください。(安藤さん、いつも有用な情報とユーモア溢れるTwitterをありがとうございます!大好きです!)←謎の告白
※自社が送っているメール
メールマーケティングを始めてチームが変わった
配配メールを導入してことでメルマガが数値として可視化出来るようになったのでチームの意識が変わってきたと感じます。導入以前は数値が分からなかったので効果検証もしていませんでしたし、「メルマガは送らないよりも送ったほうがいいよね」というレベルでした。
しかし、メルマガの効果が数値として分かるようになると下記のような声がチームから出てくるようになりました。
・これだけやっているのにCV率が上がらないのはなぜだろう。次回は送信対象をもっと絞ってみよう。
・年間配信スケジュールを見直してもいいんじゃないか?このままでは目標が達成できないと思う。
以前は「作業的」に行っていたメルマガでしたが、現在は「目的意識」をもってメルマガに取り組むようになりました。またその他にもメンバーからMTGの度に私だけでは考えつかなかったアイディアが出るようになり、メールマーケティングのリードを「ひとり」でしているというよりも「みんな」で行っているという感覚でとても嬉しく思っています。
チームで目標を達成できるように色々と考えながらこれからもメールマーケティングを頑張ろうと思います。