蟹亀EP03 ジャケ制作小話
蟹亀の最新EP『♭eyond the window』
ジャケット制作についてのお話を少し。
企画進行をしてくれた小宵と玲音からのリクエストもあり、一作目二作目に引き続き、私がジャケットを制作することになりました。
一作目はなんとなく流れで、二作目は前作から地続きのストーリー・コンセプトがあったので引き続き担当しており、両作とも統一性があったりコンセプトがしっかりあったので特に苦労なくジャケットデザインを終えていました。
ですが今作、もう皆さん聴いて頂いたかと思いますが…まあまとまりがない!バラエティに飛んでいるとも言えますが、各曲のデモを初めて聞いた時は流石にウケました。どうやってこれらの曲に合ったジャケットを作ろうかと。
ジャケ制作に悩む中、バチャフリへ
どうしようかと悩んでいる最中、VIRTUAFREAKのチケットがまだあると知りました。当初は体力が持つか心配で行くかどうか悩んでいたのですが、バチャフリ1週間前にあったエンタス3周年のイベントが楽しすぎて、その場でバチャフリのチケットを買っていました。
行くかどうか迷っていても、行ってみると大体楽しいんですよねイベントって。好きなVtuberさんのライブやDJ、蟹亀のお友達であるぶぎぼやアソブカイのライブがあったり、ワイパさんのDJがめちゃくちゃ良くてDJブースの前の方で爆踊りしながら楽しんでました。
途中、Vtuber楽曲大賞という、リスナーさんの投票でその年の楽曲大賞を決めるという催しをやっていて、MV部門で私の制作したMVが入っていてわいわい喜んだりしてました。
朝4時
気づいたら朝4時、WaterエリアのラストであるTAKUYAさんのターンに。
TAKUYAさんは蟹亀EPの一作目が出た当初からとても気に入ってくださっていて、色んな所に蟹亀の音楽を連れて行ってくれたのですが、今回もたくさん蟹亀やお友達たちの音楽をかけていただきました。
沢山の人たちが蟹亀の音楽を聴いている姿を見れて、とてもとても嬉しかった。
ほんのり明るくなってきた空に『Groovy in the light』は、沁みるわね。
あと個人的に、約10年前から付き合いのある宮村樹の音楽も一緒に流してもらえて、とっても嬉しかったです。元気がなかった時代も知っているので、宮村が楽しそうに色々やっていてお母さん(?)は嬉しいです。
TAKUYAさん、いつもありがとうございます。
朝焼け
イベント終了後、「帰りたくねぇ〜」と言いながら駅の方に歩いていると、
すぐ横の橋を渡る時に、綺麗な朝焼けが。
思わず写真を撮り、綺麗だね〜と言いながらまた駅へと歩き出しました。
正直この時期、割と病んでいたというか悩み事が多くて、蟹亀のことも。蟹亀が音楽集団として認知されていることに違和感がありました。遊んでるだけなのにーって。
いや音楽しか世に出てないので仕方ないんですけどね!仕方ないんですが、受け入れられずにいました。
そういう気持ちだったんですが、バチャフリで蟹亀の音楽を聴いて、「蟹亀の音楽良いなぁ」って思っちゃって、ちょっと気持ちが切り替わりました。
音楽集団として認識されることに違和感があるのは変わりません。
でも、曇ったガラスの先に気付いて、指で拭ってその先を見ようとしてくれた人には、窓の向こう側を見せてあげよう。見つけてくれたあなたとは、あの日の朝焼けのような素敵な景色を一緒に見ていたい。
そんな場所であり続けてくれたら嬉しいな、という私の意思表示のジャケットです。
窓の向こう(背景)にはさっきの橋からの写真をぼかしてうっすら敷き、グラデーションも写真の朝焼けからスポイトしています。バチャフリの思い出、勝手に閉じ込めちゃった。
めちゃくちゃ個人的な思いが詰まっていて、アルバムの内容ガン無視していて本当に申し訳ないと思っています。
でもまとまりのないEPだし、ジャケも勝手にやらせてもらうぜ!と勝手に割り切りました。
小話は以上です。
朝4時、プールサイドのあの景色みたいな、素敵な景色をまたみんなで見られたらいいね。
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