【一級建築士】読み落としが無くなる!?課題文の読み取り方法とチェックの仕方
こんにちは、かねっつです。
本日もnoteをご覧いただきありがとうございます!
今回は、課題文の読み取りについてお話していきます。
【課題文を制する者は、合格を掴み取る!】
しかしながら最近の試験は、わざと不合格にさせるような課題文の作り方をしてきます。普段の練習では問題なく解ける人が、本番試験でポカをすることも少なくありません。
この記事では、重大なミスや不合格に繋がる欠落をゼロにする課題文の読み取り方を紹介しています。
※この無料記事を読み終えるのに、約3分かかります。
※一部、有料記事があります。
1.課題文の構成
課題文は平成30年の試験から問題用紙がA2になりました。
新制度の問題用紙には
敷地図
地盤略断面図
防火設備等の凡例
これらが追加されて、より実務に近い問題内容となったことが分かります。
課題文の構成は、大きく分けてこのようになってます。
この課題文から出題者の意図や重大な不適合にならない決定的な部分を抜き出すのがポイントです。
2.全体を見渡す
課題文の読み間違いや思い込みが原因で、エスキス時に欠落してしまったり重大な不適合をしてしまう人は多いです。そういった人たちには、ある共通点があると私は思います。
それは、 課題文を俯瞰して見ていない ということです。
なぜ、俯瞰してみることが大事なのか。その理由は3つあります。
普段と変わった設計条件はないか、確認する
問題文のレイアウトに違和感はないか、確認する
室要求は多いか、標準か、少ないか、確認する
1.については、過去問や予備校の練習課題とは違った設計条件があるかということです。
例えば、敷地図です。隣地条件で海に面していたり、線路があったりなど考察できる条件はいろいろあります。試験課題は年々実務的な要素が含まれています。今後敷地の形状も長方形から不整形な敷地になることもあり得るのです。
2.のレイアウトについて、敷地図の位置は特に注意する部分です。
一部の人ですが、課題文が普段と変わったレイアウトになっていると調子が悪くなったり、不安になって本領発揮できなくなる受講生さんもいます。
問題文を読み始める前に、一息つく意味でも俯瞰して見ることが大事です。
3.はエスキスと作図に影響してきます。
【室要求が多い=エスキスの難易度が高い=作図量が多い】
つまり、時間配分を工夫しないと作図の密度が少なくなり合格に近づくことができません。
読み取りのときに『要求室が多いから課題文の読み取りを少しペースアップしよう』とか、逆に『要求室が少ないから読み落としがないように少し時間をかけて読み取りしよう』と戦略を立てることができます。
読み取りのときに室要求を見るからいいのでは?と思う人もいますが、読み取りでは時すでに遅し。読み取りは読み取りでチェックをしながら読み取るという大きな役割があります。まずは俯瞰して要求室のボリュームを確認しましょう。
人は環境に適していく生き物です。慣れというのは怖いもので、特に予備校で多くの課題をこなしていると先入観に囚われてしまい、普段と違う設計条件を見落としてしまう傾向があります。
3.読み取りは作業ではない
とても大事なことです。実際、読み取ることに意識が行きすぎて、淡々と読んで何となく重要だと思ったところにマーカーを引く、いわゆる作業で課題文の読み取りをしている受講生さんが多いです。
冒頭でもお伝えしましたが、課題文の読み取り次第で合格にどれだけ導けるかが決まります。
決して課題文の読み取りを作業的な機械にしないでください。(機械になっていいのは、作図だけです。)
有料記事では、それぞれの分野ごとに何を大事にしたらいいか、何をマークしておけばよいのかを紹介します。
また購入特典もありますので、この機会にぜひご購入ください。
【注意とお願い】
通っている予備校や講師によってはマーカーの色や手順を教えていますので、まずはそちらを優先してください。このnoteでは私個人の講師活動と現役時代の経験を基にお伝えしておりますので、予備校と似たような指導内容もあります。以上をご理解の上、ご購入くださいますようお願いいたします。
分野ごとの重要な部分やチェックの仕方をご紹介いたします。
読み取りを行う前に、チェックができるように文具を用意してください。
5色マーカー(ピンク、オレンジ、イエロー、ブルー、緑)
赤(もしくは青)ボールペン
電卓
別記事では【一級建築士 設計製図にあると便利な文具】の紹介をしています。そちらもチェックしてみてください。
【読み取りの手順】
読み取りは最低でも2巡はしてください。
ただし、1巡目は【その他の施設等】まででOKです。
1巡目は全体像の把握です。読み取りと同時に赤ボールペンを手に持ちます。赤ボールペンを引きながら文章を読んでいくイメージです。
このとき、どこを引けばいいかは考えないでください。チェックしながら読読んでみて『ここは後でマーカー処理が必要だな』と感じるところにチェックしておくとよいです。
チェック以外に、建築面積MAX(以下、建面MAX)や要求室の適宜の面積で算出した数値の記入もしていきます。
2巡目はマーカー処理です。赤ボールペンでチェックした部分を見返しながらエスキスで重要な部分をチェックしていくことが重要です。
課題文の読み取りは、約30分を目標に読み取りましょう。
早くても25分はかけるようにしてください。課題文の読み落としは、エスキスや作図に入ってしまうと修正しづらくなります。
□エスキスの際に課題文はチェックしやすいか?
□作図最後の最終チェックでチェックしやすいか?
これらを意識しながら読み取りましょう。
【マーカーの色でチェックのタイミングを変える】
独学の方は特に読んでほしいです。
分野ごとに色分けしたマーカーを引きますが、色を変えるのはジャンルとチェックのタイミングによって分けています。
※緑は例外です。
※チェックのタイミングについては別の記事で詳しくご紹介します。(予定)
ピンク:数値や起算点(100㎡以上、100㎡未満 など)
オレンジ:かなり重要な項目(方位の指定、アプローチの指定 など)
イエロー:什器、家具(キッチン、棚、ソファ など)
ブルー:部門や設置階の区切り
【設計条件】
課題発表で試験元が出した設計条件が改めて記載されています。
ここで大事なのは、今回の計画は何に配慮(考慮)すれば良いかという点です。
例えば
通風、採光、遮音等、よりよい住環境を考慮した計画(R3,集合住宅)
外部から利用しやすい計画〜…プライバシーに配慮した計画(R3,集合住宅)
地域住民が各種スポーツを楽しみながら健康増進を図る計画(H30,スポーツ施設)
省エネルギー及び二酸化炭素排出量削減に配慮した計画(R4,事務所ビル)
実務で言えば、クライアント(建築主)からの要望です。
つまりは欠落していると不合格になってもおかしくないということです。
それなのに、ほとんどの受験生さんは課題文の読み取りを進めていくと忘れがちになってしまいます。
重要なキーワードには目立つ色でマークしておきましょう。
オレンジ(ピンクでもOK)マーカーや赤ボールペンで引くことをオススメします。
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