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web3の増田先生に聞いてみた(要約版)

NFT・メタバースをはじめとする「web3」領域で多くの情報発信をされている増田雅史先生に対するインタビューを要約しました。

是非動画もご覧ください。

1.対談形式の要約
司会者:

増田先生、本日はよろしくお願いいたします。

増田先生:
よろしくお願いします。今日はありがとうございます。

司会者:
ありがとうございます。まず最初に、簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか?

増田先生:
はい、私は森・濱田松本法律事務所で弁護士をしています、増田と申します。

もともと理系出身で、そこから弁護士に転身したという少し変わった経歴を持っています。ITやデジタル分野を中心に活動してきた中で、特にブロックチェーンの法規制に関わり、今ではWeb3の流れに沿って法的な支援を行っています。

今年4月からは一橋大学のビジネスロー専攻で特任教授も務めさせていただいています。

司会者:
なるほど、非常に多岐にわたるご経歴ですね。それにしても理系から弁護士へというのは珍しいですね。その経緯についてもう少し詳しくお聞かせいただけますか?

増田先生:
ええ、私はもともと工学部の学生でしたが、その頃に「コンサルタントや弁護士って知的に面白そうだな」と思ったのがきっかけです。

特に弁護士という職業には憧れがありました。そこで法曹を目指すことにしました。今となっては、ITやデジタル分野を法的な観点からサポートできる仕事に就けたのは理系の背景が活きたと感じています。

司会者:
なるほど、理系の視点を持っていることが、ITやデジタル分野での活動に大きな役割を果たしているんですね。先生といえば、最近ではWeb3やメタバース、NFTに関するお仕事が多い印象があります。具体的にどのような業務に関わっているのでしょうか?

増田先生:
そうですね、Web3やNFT関連の業務は幅広くあります。例えば、クライアントの中には、「Web3って何か話題だけど、私たちも何かやれることがないか?」という、非常に初歩的な段階での相談をいただくこともありますし、実際にブロックチェーンを使ったサービスを立ち上げる際に、どのような法的な課題があるかを具体的に検討することもあります。

司会者:
なるほど、企業によってニーズや段階がかなり異なるんですね。クライアントごとに対応する内容が変わってくるのは大変そうですが、先生にとって特に印象的なプロジェクトはありますか?

増田先生:
印象的だったのは、2018年頃に金融庁でICO(Initial Coin Offering)関連の法規制に関わった時ですね。当時はICOバブルがあって、いろいろな問題が起きていたんです。

その後、暗号資産の流出事件などもあり、金融庁が規制を強化する動きが加速しました。そのプロジェクトに携わることができたのは非常に大きな経験でした。

司会者:
ICOや暗号資産に関する規制の強化は大きな話題になりましたね。そのような重要な法改正に携わるのは、やりがいがありそうです。金融庁での経験は、今の先生の活動にどのように影響を与えているのでしょうか?

増田先生:
金融庁での経験は大きかったですね。法律を作るというプロセス全体を見て学べたのは貴重でした。また、業界の有識者と密接に意見交換を行いながら政策を立案していくという作業も非常に充実していました。

この経験が、今後のWeb3やNFTに関する法的アドバイスをする際に、どのような規制が必要か、どこに課題があるかを見極める力になっています。

司会者:
法律の制定や改正に直接関わるというのは、非常に大きな責任を伴う仕事ですね。そういった経験を踏まえて、NFTやWeb3の分野に今後どのような発展を期待されていますか?

増田先生:
Web3やNFTの世界はまだ始まったばかりですが、今後ますます社会に浸透していくと考えています。ブロックチェーン技術自体が社会のインフラとして定着していく過程で、法的な枠組みや規制が求められる場面が増えてくるでしょう。

今、我々弁護士が提供できるアドバイスは、単に法的リスクを避けるだけでなく、どうすればこの新しい技術を有効にビジネスで活用できるか、という視点が求められています。

司会者:
非常に面白いですね。Web3の技術的な進化とともに、法的なサポートも重要な役割を果たしていくわけですね。最後に、これから弁護士を目指す若い方々や、すでに弁護士として活動している方々に向けて、Web3やNFTといった新しい分野にどう関わっていけばいいか、アドバイスをお願いできますか?

増田先生:
新しい分野に関わりたいのであれば、まずは現場に飛び込んでみることが大切です。Web3やNFTといった分野は、まだ成熟していないため、若手の弁護士にも大きなチャンスがあります。

特にITやデジタルに関する技術は、若い弁護士が早い段階で深く理解することで、大きなアドバンテージになります。ですが、弁護士としての基礎力もしっかりと蓄えつつ、新しい分野に挑戦していただきたいですね。

司会者:
ありがとうございます。先生の話を伺って、新しい分野に挑戦することの大切さが非常に伝わってきました。本日は本当にありがとうございました!

増田先生:
こちらこそありがとうございました。

2.より時間のない人のために

  • 増田先生の自己紹介

    • 森・濱田松本法律事務所の弁護士。理系出身で、現在はITやデジタル分野、特にWeb3、ブロックチェーン関連を専門に活動。

    • 一橋大学ビジネスロー専攻の特任教授。

  • 理系から弁護士への転身について

    • 工学部から法曹を目指した背景。

    • ITやデジタル分野での活動に理系の視点が役立っている。

  • Web3やNFT関連の業務

    • クライアントからWeb3に関する初歩的な相談を受けることもあれば、具体的な法的課題を検討するプロジェクトも手がける。

    • 金融庁でのICO規制や暗号資産の法規制強化に関与した経験がある。

  • 金融庁での経験

    • 法律を作るプロセスに関わり、業界の有識者と政策を立案した経験が現在の業務に役立っている。

  • Web3やNFTの今後について

    • ブロックチェーン技術は今後社会に浸透し、法的枠組みの整備が求められる。

    • 新しい技術をビジネスでどう活用するかという視点も重要。

  • 若手弁護士へのアドバイス

    • 新しい分野に挑戦するには、まず現場に飛び込むことが大事。

    • ITやデジタル技術を早く理解することが大きな強みになる。

    • 弁護士としての基礎力を固めつつ、新しい分野に取り組むことが求められる。

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