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ブラック事務所サバイバー②(ネガスピ先生)
【ネガスピ】が参加しました。
【ノースライム】 そろそろですかね
【ノースライム】 宜しくお願い致します
【ネガスピ】 宜しくお願いします。
【ノースライム】 さて今日のnoteは「ブラック事務所サバイバー」の第2弾です
【ネガスピ】 いち読者だったのですが、まさか自分が選ばれるとは思いませんでした。
【ノースライム】 ブラック事務所の実態を知ってもらったり、自分がブラック事務所にいるのでは?と思ったときにいち早く脱出できるような情報を提供できたらなと思っています。
【ネガスピ】 大切ですね。
【ノースライム】 さて、先生が当該ブラック事務所に所属されていた期間はどれくらいでしょうか?
【ネガスピ】 1年未満です。
【ノースライム】 おお、比較的短期で逃げられている
【ノースライム】 良かったです
【ネガスピ】 でもその事務所、最短で、1週間くらいで辞めた先生がいたらしいです。
【ノースライム】 むしろ頑張ってしまいましたね…。
【ノースライム】 それは最初に就職した事務所でしたか?それとも転職した事務所でしたか?
【ネガスピ】 最初に就職した事務所です。
【ネガスピ】 実際に入所するまでに、修習生向けの某掲示板を見ていたら、内定先の事務所が、特徴のあるいくつかの事務所のうちの1つとして紹介されていて、色々と覚悟したのを覚えています。
【ノースライム】 おお…。では一応入職前に把握する機会はあったのですね。
【ノースライム】 「特徴のある」とはどのような特徴と説明されていたんでしょうか?
【ネガスピ】 「やばい事務所」です。
【ノースライム】 ド直球でしたね。
【ネガスピ】 ちなみに面接のときから、やばさは薄々感じていました。
【ノースライム】 あら…。
【ノースライム】 それでも入職してしまった理由は何だったんでしょうか。
【ネガスピ】 修習地での募集が少なく、就職活動がうまくいかず、集合修習で和光に行くことになり、その頃から首都圏での就活をはじめたのですが、その頃には首都圏の採用活動はほとんど終わっていて、選択肢がほとんど残されていませんでした。
【ノースライム】 どんなヤバさを面接のときに感じましたか?
【ネガスピ】 その事務所では早くから、採用活動をしていたようなのですが、ボスが一次面接をしたら、全員が二次面接を辞退した経緯があり、再度の募集をかけていたのですが、ボスが面接するとまずいということで、兄弁らが主な面接していました。この話を聞いて、やばいなと思いました。
【ノースライム】 既にだいぶヤバいですね
【ノースライム】 でも生き残っている兄弁もいたんですね。
【ネガスピ】 どの先生も最初はかなり教育的指導を受けるようなので、ストレス耐性が高く、能力のある先生が生き残っている感じだと思います。
【ノースライム】 さて、入社してからぶっちゃけ色々ブラック要素あったと思うんですが、先生が体験したブラックエピソードを教えてください!
【ノースライム】 何件でもいいです。
【ネガスピ】 大量の下書きがあって、それを事前に用意してきたので、それをもとにいくつか印象的なものを話していこうと思います。
【ノースライム】 はい、お願いしますw
【ネガスピ】 そもそも、ボスは割と普段から、新人弁護士や事務員に対する教育的指導というか叱責が多く、その中でも、ありがたい()ことに、特に私が対象というか槍玉に上がることが多かったので、教育的指導関係のエピソードは豊富です。ここではいくつかの印象的なエピソードを紹介しましょう。
【ネガスピ】 あるとき、新人で事務員さんが入ってきた事があったのですが、ボスが新人をビビらせないよう優しさをみせて、ボスがボス基準で私に滅茶苦茶優しくしてくれたことがありました。
【ネガスピ】 私も洗脳されていて「ボスが滅茶苦茶優しい!」と感動したものです。
【ネガスピ】 ただ、新人の事務員さんは、私に対する叱責を見ているだけで辛かったのか、新人の事務員さんが何か叱責されるということはなかったと思うのですが、2~3日で無断欠勤し、そのまま退職してしまいました。
【ネガスピ】 ボスの私に対する言動を通常人がみたらどう思うのかという評価を肌で感じた瞬間でしたね。
【ノースライム】 「ボス基準で優しい」とはどんな感じだったんでしょうか?
【ネガスピ】 かなりうろ覚えですが、怒鳴る回数が1日1~2回(0回の日もあったかも)、1回あたり時間が5分10分くらいで、「すごく少ない!すごく短い!優しい!」って感じだった気がします。
【ノースライム】 虐待されている人の思考だ…。
【ノースライム】 ちなみに普段はどんな感じだったんでしょうか
【ネガスピ】 回数がもう少し多くなった印象です。
【ネガスピ】 あとは1回あたりの時間が長いことが結構あります。
【ノースライム】 どんなことがトリガーになって怒鳴られるんでしょう?
【ネガスピ】 覚えているのでパッと出てくるのは、ボスの思う方針じゃなかったり、誤字があったりしたときです。
【ノースライム】 出た誤字
【ネガスピ】 先に方針についてのトリガーの話をしますと
【ネガスピ】 当初、ボスがA方針で進めると決めても、時間が空いてからボス事件資料をみたときには、ボスの中で、B方針で進める気分に変わっていて、しかもA方針で進めると決めたことを覚えていない、ということがよくありました。
【ネガスピ】 ボスがA方針で進めると決めたある事件でA方針の書面案を見せて、「この事件ならB方針だろ!何故、事前にB方針でいいか相談しない!?」とで怒鳴られたことがあります。「前回はA方針という話をしていた」と反論しても「俺はそんなこと言っていない!」等と、更に怒鳴られます。
【ネガスピ】 この経験を活かして、別の似たような事件で、事前に、一応の方針を決めつつ書面作成前に方針のお伺いの相談をしようとすると、「何故相談するんだ。バッジ持ってるんだから一応は1人前の弁護士だろ?自分の頭で考えろ!?」と怒鳴られ、「どうすれば怒られないのかわからない」と思ったものです。
【ネガスピ】 いずれかのパターンで怒鳴られるのは頻繁にあったと思います。
【ネガスピ】 当初は、兄弁に相談したのですが、兄弁には「ボスは1人で最強の矛と盾を持ってるから、どうしようもない。諦めろ」みたいなことを言われたのを覚えています。
【ネガスピ】 ちなみに怒鳴られるかどうかは別として、ボスの中で方針の気分が変わっていて、しかもボスがそのことを覚えていないというケースは、知人の先生方でも経験者が一定数いるので、割とあるあるのような気がします。若手を指導する先生方は気をつけてあげてほしいです。イソ弁イライラポイントだと思います。
【ネガスピ】 誤字でいうと、ボスは書面案を絶対に自分のパソコンでは見てくれず、紙で出力して持参しないと見てくれないのですが、1字でも誤字があると誤字が発覚した時点でその紙はもう見てもらえず引き返させられます。
【ネガスピ】そういう場合でスケジュールに多少の余裕があるときは、ボスの機嫌が悪くなくなるまでの数時間~数日のクールタイムを設けて、機嫌が悪くなさそうなタイミングで、再度確認してもらいにいくというのが日常でした。クールタイムで仕事が更に遅れますし、クールタイム期間中は当然別の書面案も見せに行けないので、どんどん仕事が遅れていきます。
【ネガスピ】締切りが近いときは、機嫌が悪いときでも見せにいかなければならないので、更に怒鳴られます。
【ネガスピ】 ボスの機嫌が超絶悪いときは、誤字があった紙を眼の前で、ビリビリに破かれたり、クシャクシャにされたりしてそのままゴミ箱に投げ捨てられたこともあります。
【ネガスピ】 あと怒鳴られる時間の話で言うと
【ネガスピ】 あるとき、午前中に1時間以上怒鳴られ、午後には、午前に何事もなかったかのように午前と同一の理由で1時間以上怒鳴られたことがありました。午後に怒鳴られ始めた時点で、さすがに「正気か?」と思ったのですが、怒鳴られている際、「お前、午前中、何もしてねぇな。午前中、何してたんだ!」と言われ、更に衝撃を受けました。
「ボスに今、怒鳴られてるのと同じ理由でずっと怒鳴られてました!」と反論したかったのですが、反論すれば、またプラス数十分怒鳴られ、起案の時間が減ってしまうので、当時の私は反論をしないで黙って怒鳴られることを選択しました。
【ネガスピ】 ちなみに、ブラック事務所サバイバー①で、ばぶるすらいむ先生が、1~3時間ほど怒鳴られたエピソードを話していて、ものすごく親近感を覚えて、一瞬、同じ事務所なんじゃないかと思いましたw。
【ネガスピ】 長時間怒鳴り続けられるボスっていろんなところにいるんだなと思いました。
【ノースライム】 1時間以上も怒鳴るって発言内容はどうなっているんでしょうか?
【ノースライム】 個人的には双方向的なコミュニケーション以外でそんなに長時間話し続けるってセミナーくらいでしかできないんですが。
【ネガスピ】 時間が経過するとまた同じところにループして繰り返される感じです。また、過去の出来事を引っ張り出して、そのことでもまた怒り直すので、ボスが私を怒鳴るためのストックは私の在籍期間に応じて日に日に増えていっていたと思います。
【ネガスピ】 怒鳴られ方も、ばぶるすらいむ先生と被っていますね。長時間怒鳴る人の傾向って共通しているんだなと思いました。
【ネガスピ】 怒鳴られている間、基本的に私は黙っています。
【ネガスピ】 たまにコメントを求められるので、そこで反省の弁を述べていました。
【ノースライム】 鬱の音ゲーだ…。
【ノースライム】 それが毎日あるんですか?
【ノースライム】 場合によっては複数回?
【ネガスピ】 1回で1時間を超えることはさすがにそこまで多くなかった気がします。
【ノースライム】 怒鳴ること自体は毎日?
【ネガスピ】 ほぼ毎日です。確率は低いですが、機嫌のいい日は怒鳴られないこともありました。
【ネガスピ】 何日か怒鳴られないと、同期と「今週、ボスの機嫌がいい」的な話をしていました。
【ノースライム】 機嫌の問題なんですね…
【ノースライム】 逆に辞めない先生はなんで辞めないんでしょうか?
【ノースライム】 特徴的な仕事があるとか?
【ネガスピ】 慣れてきて何年かいるとほとんど怒られなくなります。
【ノースライム】 あー、最適化されるんですね。
【ネガスピ】 多分、残っている先生方は、新人弁護士時代に、私よりは怒られていないと思います。あとは、私の場合はボスの求める能力がなかったのに加え、人柄的にボスに好かれていなかったと思うのですが、辞めない先生方は、少なくとも、ボスに嫌われてはいなかったと思います。
【ネガスピ】 また、事務所的に、ほとんどが特定の分野の事件を扱っていて、事務所事件も膨大だったので、個人事件がめちゃくちゃ増やせるような環境でなく、ある程度仕事に慣れてくると、怒鳴られもしなくなりますし、安定を求めて、転職しづらいというのはあるかもしれません。
【ノースライム】 なるほど…
【ネガスピ】 怒鳴り方のコメントが抜けてたかもしれません。
【ノースライム】 はい、お願いします。
【ネガスピ】 ボスは、自分のデスクで、孫の手で机をカツカツ叩きながらか、爪切りで爪をパチパチ切りながらか、タバコを吸いながらで、傍らに私を立たせて怒鳴ることが多かったです。
【ノースライム】 昭和ですね…。
【ネガスピ】 その他の怒鳴られエピソードとしては、
「お前がしているのは仕事じゃない。仕事をした気になっているんじゃない。」とか、イソ弁・事務員全員の前で、「お前月●万、もらってるんだろ?そのくらいの仕事しろよ!」って怒鳴られたこともあります。
【ノースライム】 ド直球ハラスメント
【ノースライム】 逆に1年弱よく持ちましたね
【ネガスピ】 「あまりに仕事ができないので、給与減らす。嫌なら辞めろ」と言われたこともあります。
【ノースライム】 あー、やっぱり出るんですねそういう発言が
【ネガスピ】 私は実際に減給されるところまではいかなかったのですが、過去、減給された先生もいるようです。
【ノースライム】 給料面は問題なかったんでしょうか?
【ネガスピ】 給与は新人なので最低限って感じです。
【ネガスピ】 今の東京の新人の待遇のほうが全然いいです。
【ノースライム】 先生以外の人に対する問題行動ってどんなものがありました?
【ネガスピ】 ボスは、同期の弁護士や他の事務員に対しても私に対して行っていたような言動はしていました(身体的接触を伴うハラスメントはなし)。
【ノースライム】 それは新人だったからですかね?
【ネガスピ】 ある程度年数重ねたイソ弁はリスペクトがあったからか基本怒られなくなっています。
【ネガスピ】 なので、私以外の同期の弁護士が怒鳴られるのは新人だったからという要素が強いと思います。
【ネガスピ】 事務員は新人でなくても怒られていました。
【ノースライム】 事務員の方はどんなことで怒られるんでしょうか。
【ネガスピ】 さすがに全然内容覚えていないですが、当然、大したことではなかったと思います。
【ノースライム】 仕事は忙しい感じですか?
【ネガスピ】 仕事としては手持ちがだいたい100件弱だったと思います。
【ノースライム】 100!
【ノースライム】 結構な件数ですね。
【ネガスピ】 (手持ち100件弱の自分に対して)「大して案件振っていないのになんでそんなに仕事が遅いんだ!」って怒鳴られたなぁ。
【ノースライム】 事件内容は特定の分野に偏っている系だったんでしょうか?それとも色んなものの積み上げで100件でしょうか?
【ネガスピ】 事件はほぼ特定の分野です。
【ノースライム】 なるほど、それで100件
【ネガスピ】ちょっと話は戻りますが、私含め、新人弁護士は、最初、事務作業を事務員に習うのですが、何人かの事務員からも、かなり詰められていたのを思い出しました。何人かの事務員は、差別しないで、私と同期の先生を平等に詰めてくれていた記憶です。
ある程度経験のある事務員が残っているのですが、同期と「長くいるとボスに似てくるのかなぁ」という話をした記憶があります。
【ノースライム】 事務員から詰められる…?
【ノースライム】 どんなこと言われるんです?
【ネガスピ】 口調がボスに似てくる感じです。
【ノースライム】 ひぃ~!
【ネガスピ】 内容はやはり、あまり覚えていません。
【ノースライム】 記憶が無くなっている。
【ネガスピ】 あ、思い出しました。
新人で、当然、事務所内の業務分担は把握していない状況で、どこまでは事務員に聞いてどこまでは弁護士に聞くのかの境界がわからない中間的な作業があって、それを初めて事務員に質問したら「弁護士なんだから自分で考えてください」「なんでもかんでもこっちに聞かないでください」みたいな感じでワーワー怒られたことはあるのを思い出しました。「怒らなきゃ一瞬で終わる話なのに」って思った記憶です。
【ネガスピ】ちなみに残っていた兄弁は、みんな優しい方ばかりで、怒鳴られたことは一度もありませんでした。
【ノースライム】 労働時間って長かったですか?
【ネガスピ】 ボスは「仕事が終わっていればいつ帰っても良い」みたいスタンスでした。
【ネガスピ】 …が、しかし、新人がそんなに早く仕事が終わるはずもなく。しかも私には各種デバフもかかってますし。
【ネガスピ】 最後のほうは、平日は13-14時間くらい働いていたと思います。
【ノースライム】 10時スタート、24時終了とかですかね。
【ノースライム】 まぁ途中で1時間怒鳴られたりしているわけですが。
【ネガスピ】 これに近い感じです。
【ノースライム】 最終的に「辞めよう!」となったのは何かきっかけがあったんでしょうか
【ネガスピ】 私に対し、いくつかボスの思う許せない事項があって(一応、全て反論はありました)、ボスに退職勧告されたのがきっかけです。
【ノースライム】 あ、向こうからなんですね。
【ネガスピ】 正直、辞めたいとは思っていたので、渡りに船という感じではありました。
【ノースライム】 向こうから打診がなかったらもう少し続けてましたか?
【ネガスピ】 恐怖でなかなか辞めたいとは言いづらかったです。
【ノースライム】 辞めるって言ったらどんな反応されるか…みたいな感じですかね。
【ネガスピ】 あと、忙しくて、なかなか転職活動に時間が割けなくてズルズル仕事をしていました。
【ノースライム】 それもそうですよね。14時間働いているわけで
【ノースライム】 辞める時に問題はおきませんでしたか?
【ネガスピ】 辞めるとき自体はそこまで問題ありませんでした。
【ノースライム】 良かったです。
【ネガスピ】 一応、辞めるまで、しばらく猶予をくれて、しかも新件が振られないので、だんだんと転職活動をする時間ができました。
【ノースライム】 さすがにそこらへんは考えてくれるんですね
【ネガスピ】 ちなみに、退職勧告された際、パフォーマンスで、一度は「辞めたくありません」という話をしましたが、ボスも「いや辞めろ」と繰り返してきたので、私も割とすんなり「わかりました」という回答をして、早々に退職する方向で話はつきました。
【ノースライム】 w
【ネガスピ】 あ、退職志向が強くなったエピソードをいくつか思い出しました。
【ノースライム】 お、どうぞ。
【ネガスピ】 ある日、ボスが私に顔を近づけてキスしてくるんじゃないかってくらいの至近距離で怒鳴ってきたことがあります。
【ノースライム】 き、きつい…。
【ネガスピ】 ボスの顔を至近距離で見ることなんてなかったので、何故かものすごく冷静でいられたのが印象的で、怒鳴られながら、「唾かかってるな」「タバコ臭いな」「なんで怒鳴られながらキスされそうになってるんだろう」「さすがにもう辞めようかな」なんて考えていました。
【ノースライム】 むしろそこまで考えていなかったのが凄いですね。
【ネガスピ】 洗脳もされ、自己肯定感も失っているので、「この事務所でやっていけない自分なんか、どの事務所でもやっていけない」という意識でした。
【ネガスピ】 どの事務所でもやっていけないので、ここで頑張るしかない的な発想だったかもしれません。
【ノースライム】 なるほど…、そちらですか。
【ネガスピ】 あと、終電で、一瞬、「今飛び降りたら楽になるな」と思ったときも「これはやばい、そろそろ本当に辞めたほうがいいかもしれない」と思いました。
こういう出来事が積み重なった後の退職勧告だったと思います。
【ノースライム】 仕事自体は楽しかったんでしょうか?
【ネガスピ】 仕事は全然楽しくなくて、ただただ怯えながら仕事していました。
【ネガスピ】 報連相をすればセットで怒鳴られるので、早々に報連相にも消極的にもなっていたと思います。
【ネガスピ】 致命的なミスはしていないと思いますが、今考えると、信じられないようなミスもしていたなと思います。
【ネガスピ】 恐怖でしばりつけるのはよくないなと思いました。
【ノースライム】 良くないですね…。
【ネガスピ】 あと、すぐには辞めずにいられた理由なのですが、
私の父親が、私というか家族全員に対して、ちょっとしたことがあると、理不尽な理由ですぐ怒鳴るようなタイプの人間だったので、怒鳴る人間に対する相当程度のストレス耐性が備わっていたからだと思います。
ボスと日々接していて、ボスの怒鳴り方、どこかで見たことあるなと思ったら、父親にそっくりだな、ということに気づきました。
【ノースライム】 今から振り返って、そもそもブラック事務所に入らないためにはどうしたらよかったと思いますか?
【ノースライム】 それとも回避不可能でしたか?
【ネガスピ】 ブラック事務所に入らないためには、「面接等で違和感を覚えたら撤退する勇気」が必要だと思います。
【ノースライム】 「違和感」はどんなところにでると思いますか?
【ネガスピ】 私の場合は、普通に、笑い話として話す事務所のエピソードが一般的な事務所じゃ考えられないやつだったんで、そこで撤退すべきでしたね。二次面接を辞退している人も多かったわけで、回避可能性は高かったはずです。
【ノースライム】 やはり外の人に話すのは重要ですね。
【ネガスピ】 私は、違和感を覚えても、既に二回試験も迫っている状況だったので「就職できないよりはマシだ」と思って飛び込んでしまいました。私の場合は、色々事情があって、首都圏での就職活動が遅れたのですが、修習生の方には、余裕をもって就職活動をしたほうがいいとアドバイスさせていただきます。
【ノースライム】 今まさにブラック事務所で疲弊している同業者にアドバイスをするとしたらどんなアドバイスをされますか?
【ネガスピ】 「すぐに転職したほうが良い」です。
当時と比べて、今のほうが転職もしやすくなっていると思いますし。
【ネガスピ】 転職してびっくりしたことがあります。
【ネガスピ】 あんなに「仕事できない」「仕事が遅い」と言われていた私が、転職先の事務員からは「先生は仕事が早い」と評価してもらえたことです。
【ネガスピ】 お世辞だったかもしれませんが、事務所内で比較すると、確かに私の処理件数は多かったですし、処理速度も早かった記憶です。
【ネガスピ】 環境を変えると評価も一変することがあるんだなと思いました。そういう意味でも、ブラック事務所で疲弊している同業者には環境を変える選択肢を持ってほしいですね。
【ノースライム】 やはり自分が正当に評価される場所を探すのは重要ですね。
【ノースライム】 いや、お疲れさまでした!
【ネガスピ】 お疲れ様でした。