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神奈川総合法律事務所の西川先生に聞いてみた(要約版)


神奈川総合法律事務所の西川先生に対するインタビューを要約しました。不当懲戒請求事件の訴訟&システム構築&執行をご担当いただいております。

ぜひ動画もご覧ください。

1.対談形式の要約
司会者(北)

本日はお忙しい中ありがとうございます。今日は神奈川総合法律事務所の西川先生をお迎えしました。よろしくお願いします。

西川先生
よろしくお願いします。本日はお越しいただきありがとうございます。


自己紹介と弁護士になるまで


ではまず、西川先生の自己紹介からお願いできますか?

西川
はい。神奈川総合法律事務所に所属する弁護士の西川と申します。司法修習69期で、今年で弁護士7年目になります。当事務所では労働事件を中心に取り扱っていますが、それ以外にも奨学金問題や一般的な民事事件も取り扱っています。


司法修習69期ということは、2010年代半ばの修習生ですね。最初から弁護士を目指していたわけではないと伺っていますが、そこに至る経緯を教えていただけますか?

西川
もちろんです。実は最初は教員を目指していました。大学卒業後、教員採用試験を受けたのですが、残念ながら合格できませんでした。その後、国会議員の政策秘書を1年務めたことが、法律の世界を志すきっかけになりました。


政策秘書としての経験が弁護士を目指す契機になったんですね。政策秘書のお仕事では、どのようなことをされていたんですか?

西川
政策秘書時代は、地元の支援者の対応や選挙活動の支援、議員活動のサポートが主な業務でした。例えば、地域の支援者を訪問し、政策の報告をしたり、選挙運動を手伝ったりしました。この経験を通じて、政治や法律の重要性に触れ、法律家として社会に貢献する道を選ぶことになりました。


なるほど。その後、弁護士としてのキャリアを選ばれた理由は何だったのでしょうか?

西川
政策秘書時代に、法律の知識があればもっと幅広いサポートができると感じたことが一つの理由です。また、政治とは少し距離を置きながらも、専門知識を活かして社会に役立つ仕事がしたいと考えた結果、弁護士という職業にたどり着きました。


神奈川総合法律事務所での業務


現在所属されている神奈川総合法律事務所では、労働事件を多く扱っていると伺っていますが、先生ご自身の主な業務内容を教えてください。

西川
はい。当事務所では主に労働者側の代理を務めています。過労死や残業代未払い、不当解雇といった労働問題が中心です。また、奨学金問題にも注力しています。この分野は、私が学生時代から取り組んできたテーマで、進学に際しての資金計画や返済に関するアドバイスも行っています。


奨学金問題に力を入れているのは、何か特別な理由があるのでしょうか?

西川
学生時代に奨学金問題に関心を持つ先輩から誘われて活動を始めたのがきっかけです。多くの家庭で進学資金の問題は切実な課題ですから、具体的な解決策を提供することにやりがいを感じています。進学前の計画段階での相談や、返済が滞った際の法的支援など、幅広く対応しています。


IT化とシステム開発


西川先生は、業務の効率化のためにITを積極的に活用されていると伺いました。その取り組みについて詳しく教えていただけますか?

西川
そうですね。たとえば、大量の訴訟書類を一括で処理するプログラムを作成しました。裁判所に提出する書類は順序や形式が厳格に決まっていますが、それを一つ一つ手作業で行うのは大変です。そこで、PDFデータを指定の順番で印刷し、ホチキス止めまで行うシステムを開発しました。


それは便利ですね。どのようにしてそのようなシステムを作成する技術を身につけたのですか?

西川
実は、プログラミングの基礎は中学生の頃に学びました。当時、家にあったパソコンで遊びながら学んだのが始まりです。大学時代や政策秘書時代にもデータ処理を効率化するためにプログラムを書いていました。その経験が弁護士としての業務にも役立っています。


弁護士業界ではまだまだIT化が進んでいない部分もあると思いますが、どのように活用すればより良くなると考えていますか?

西川
業界全体での効率化が必要です。現在、法律事務所の多くは手作業に頼る部分が多いですが、特に大量の案件を抱える場合、ITを活用することで業務が大幅に軽減されます。例えば、不当懲戒請求事件では、膨大なデータを整理するためのプログラムを組んで対応しました。


労働事件のやりがいと課題


労働事件に特化した事務所に所属されていることで、特に感じるやりがいや課題はありますか?

西川
やりがいとしては、依頼者が納得できる結果を得られたときに、感謝の言葉をいただけることです。課題としては、労働者側の場合、証拠資料が限られるケースが多いことですね。その中でどのようにして有効な証拠を集め、裁判で立証するかが腕の見せどころです。


最近の案件で、特に印象的なものはありますか?

西川
ある案件では、クライアントのスマートフォンのGPSデータを活用して、労働時間を立証しました。Android端末が保存している位置情報を解析することで、勤務開始時間や退勤時間を正確に特定できました。こういった技術を駆使することで、通常は困難とされる証拠収集を実現しました。


若手弁護士へのアドバイス


これから弁護士を目指す方や、若手弁護士へのアドバイスがあれば教えてください。

西川
自分が本当に興味を持てる分野を見つけ、それに集中することが大切です。また、ITや効率化の知識を身につけることで、業務の幅が広がります。そして、弁護士としての経験を積む中で、柔軟な発想を持ち続けることが重要だと思います。


西川先生のように効率化を追求しながら、クライアントのために全力を尽くす姿勢は非常に刺激的です。本日は貴重なお話をありがとうございました!

西川
こちらこそありがとうございました。またぜひお話しましょう!

2.より時間がない人のために

自己紹介と経歴

  • 西川先生は神奈川総合法律事務所所属の弁護士で司法修習69期。

  • 元々は教員を目指していたが、教員採用試験不合格後に国会議員の政策秘書を経験。

  • 秘書時代に法律の重要性を実感し、弁護士を目指すようになった。

神奈川総合法律事務所での業務

  • 主に労働者側の代理人として過労死、残業代未払い、不当解雇などの労働事件を扱う。

  • 奨学金問題にも注力し、進学資金や返済に関する相談を多く受けている。

  • 学生時代から奨学金問題に関わっており、進学時の資金計画の支援や法的アドバイスを提供。

IT化とシステム開発

  • 大量の書類処理を効率化するためのシステムを独自に開発。

    • 例:PDFデータを順序通りに印刷・ホチキス止めするプログラム。

  • 中学生の頃からプログラミングに親しみ、業務に応じたシステムを随時開発している。

  • 不当懲戒請求事件では膨大なデータ管理や計算業務を自動化し、効率的に対応。

労働事件のやりがいと課題

  • やりがい:

    • 依頼者が納得する結果を得られた際の感謝の言葉。

    • 技術を活用した新しい立証手法の開発(例:GPSデータを用いた労働時間の立証)。

  • 課題:

    • 労働者側の証拠資料が限られること。

    • 客観的な証拠と依頼者の主張にギャップがある場合の調整。

若手弁護士へのアドバイス

  • 興味のある分野を見つけて集中することが重要。

  • ITや効率化の知識を活用することで、業務の幅を広げられる。

  • 柔軟な発想を持ち続けることが、弁護士として成長する鍵。

今後の展望と希望

  • ITやデジタル技術を活用した証拠収集や立証手法の拡充を目指している。

  • 現在の業務の効率化をさらに進めつつ、新たな分野への挑戦も視野に入れている。

総括

  • 西川先生の取り組みは、労働事件や奨学金問題の解決だけでなく、弁護士業界全体の効率化やIT化の可能性を示している。

  • 今後も業務効率化を推進し、社会に貢献する仕事を続けたいとの意向を示した。


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