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内閣府バイオコミュニティ推進委員の吉澤先生に聞いてみた(要約版)

内閣官房、イノベーション政策強化推進のための有識者会議「バイオ戦略」有識者、内閣府バイオコミュニティ推進委員を務めている吉澤先生に対するインタビューを要約しました。

ぜひ動画もご覧ください。

1.対談形式の要約

(司会者)
「吉澤先生、まずは簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?」

(吉澤先生)
「かしこまりました。私は弁護士になってから約21年ほど経ちました。もともとは西村旭法律事務所、当時の西村あさひといった事務所におりました。その後、独立して、現在のグリッドパートナーズ法律事務所を立ち上げました。企業法務を中心に、現在は内閣府の戦略的な活動にも参加しています。」

(司会者)
「そうなんですね。内閣府の活動についてもう少し詳しく教えていただけますか?」

(吉澤先生)
「ええ、私は内閣府の外部戦略会議の一員として、AIや量子コンピュータ、そしてバイオ戦略に関わっています。例えば、AI戦略の策定や量子技術の活用、さらにはバイオ分野の広範な戦略策定にも関わっています。

この分野には、農業や医療、材料科学まで幅広い分野が含まれていて、研究者や企業の方々、政治家などと幅広く連携しながら進めています。」

(司会者)
「バイオ戦略の内容がとても広いですね。その中でも具体的にどのような役割を担われているのですか?」

(吉澤先生)
「そうですね。バイオ分野では、国内外の先端研究や企業と連携して新しい技術の社会実装を推進する役割を担っています。

具体的には、例えば大学の研究機関と企業をつなぐ役割や、新しいバイオ技術を社会に導入するための政策的な調整を行っています。」

(司会者)
「なるほど。吉澤先生ご自身が、特にバイオやAIに関心を持たれた背景にはどんなものがあるのでしょうか?」

(吉澤先生)
「私自身、もともと医療やヘルスケアに関心がありました。また家族に医療関係者がいたことも影響しているかもしれませんね。

さらに、これからの時代、日本は少子高齢化の影響で介護や医療分野がますます重要になってきます。その課題に向き合うために、弁護士として社会に貢献できればと考えています。」

(司会者)
「それは非常に共感します。AIや量子コンピュータ、バイオなど多岐にわたる分野での活動を通じて、どのように日本の将来に貢献していきたいと思われているのですか?」

(吉澤先生)
「今の日本は、少子高齢化が進み、社会的なインフラの整備が急務です。例えば、火葬場が足りなくなるといった問題も現実的な課題です。そうした問題に対して、AIやバイオ技術を駆使して解決策を模索していきたいと思っています。

また、弁護士としての視点で法制度の改善や社会インフラの整備にも寄与したいと考えています。」

(司会者)
「非常に壮大なビジョンですね。実際に弁護士として内閣府の戦略会議に参画されて、どのようなことをされているのか、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?」

(吉澤先生)
「会議では、科学技術やバイオ分野における大きなビジョンを描き、それを各省庁や関係機関と調整しています。たとえば、大学や企業が協力して新しい研究開発を行う際に、その連携を支える法制度やインフラの整備が必要になります。そのために、大学や企業と政府機関をつなぐ役割を担っています。

また、私たち弁護士が関わることで、政策の策定における法的なアドバイスも行います。」

(司会者)
「つまり、政策の具体化に向けて、法的な視点からサポートされているということですね。」

(吉澤先生)
「そうですね。さらに内閣府は、各省庁の職員だけでなく、企業や研究者といった多様なメンバーが参加する場でもあるので、現場の実情を直接聞きながら議論を進めています。そのため、私もリアルな課題を聞き出し、それを政策に反映する役割を果たしています。」

(司会者)
「そのような調整役としてのご経験は、他の弁護士業務においても活かされているのでしょうか?」

(吉澤先生)
「はい、間違いなく活かされています。例えば、企業と行政の連携が必要なプロジェクトでは、法律面だけでなく実務面の課題もクリアする必要があります。そのため、弁護士としての知識に加えて、現場で培ったネットワークや経験が役立つ場面が多々ありますね。」

(司会者)
「吉澤先生が弁護士を志されたのはどのようなきっかけですか?」

(吉澤先生)
「私の家系が八王子の織物産業に関わっていたのですが、経営をめぐって親族内でトラブルがあったんです。昔は弁護士もそれほど身近ではなく、法的なサポートを受けられず困った経験を聞かされていました。

そのため、弁護士として社会や家族を守れる立場に立ちたいと考え、高校生の頃に志したんです。」

(司会者)
「ご家族の経験がきっかけで弁護士を志されたのですね。そして、現在のグリッドパートナーズ法律事務所を立ち上げられた経緯についてもお伺いしたいのですが、どのような思いで独立されたのでしょうか?」

(吉澤先生)
「はい、独立する前は西村あさひ法律事務所に所属していましたが、企業法務を個人で担当するのは難しいと感じ、仲間と共に新たな事務所を立ち上げることにしました。

特に企業法務は、各分野の知識やスキルが必要であり、チームで対応する方が効果的だと考えたからです。」

(司会者)
「確かに、企業法務には幅広い知識とチームでの対応が求められますね。現在、グリッドパートナーズ法律事務所では、どのような方針で業務に取り組まれていますか?」

(吉澤先生)
「グリッドパートナーズでは、各弁護士が専門分野を持ちながらも、必要に応じてチームで連携して対応するスタイルを重視しています。また、新しい分野に積極的に挑戦し、法律面からの支援だけでなく、クライアントと一緒に成長していくことを大切にしています。」

(司会者)
「吉澤先生のキャリアにおける挑戦的な姿勢が、事務所の理念にも反映されているのですね。弁護士の方々にも、挑戦と学び続けることの重要性を強調されているのでしょうか?」

(吉澤先生)
「その通りです。私自身も学び続ける姿勢を大切にしており、事務所の若い弁護士たちにも、新しい分野に挑戦し、日々の経験から学んでほしいと思っています。弁護士という仕事は、法律の知識だけでなく、現場での実践が重要です。私もこれからも成長し続けるつもりです。」

(司会者)
「最後に、これから弁護士を目指す若い世代へのメッセージをお願いします。」

(吉澤先生)
「今の弁護士業界は、新しい課題や分野が次々と生まれています。法律の知識を身につけることはもちろん重要ですが、社会の変化に柔軟に対応し、課題解決に向けて積極的に取り組む姿勢が大切です。

これからの時代に、弁護士が担う役割はさらに広がるでしょう。どうか皆さんも、未来に向けて挑戦してほしいと思います。」

(司会者)
「素晴らしいメッセージをありがとうございました。吉澤先生、本日は貴重なお話をありがとうございました」

2.より時間がない人のために
吉澤先生の経歴

  • 弁護士歴約21年、元西村旭法律事務所の所属。

  • 現在はグリッドパートナーズ法律事務所を運営し、内閣府の外部戦略会議に参画。

  • 内閣府での活動内容

    • AI、量子コンピュータ、バイオ戦略に関する政策策定に関わる。

    • 大学と企業をつなぎ、新技術の社会実装を推進する役割。

  • バイオ・AI分野への関心

    • 医療やヘルスケアへの関心、家族の医療関係者から影響を受けた。

    • 少子高齢化による介護・医療課題への対応を目指す。

  • 日本の将来への貢献意欲

    • 社会インフラ整備と法制度改善に貢献する意欲。

    • AI・バイオ技術を活用し、少子高齢化に対応するための政策立案に関与。

  • 政策会議での具体的役割

    • 科学技術の大きなビジョンを描き、各機関と調整。

    • 大学・企業連携の法制度整備や政策アドバイス。

  • 弁護士業務への応用

    • 政府・企業・大学との調整経験が他の企業法務にも活用されている。

  • 弁護士を志した背景

    • 家族が経営トラブルで法的支援を受けられなかった経験がきっかけ。

    • 社会や家族を守る存在になりたいと考え、高校生で志望。

  • 独立して事務所を設立した経緯

    • 企業法務のチーム対応の必要性を感じ、仲間と独立して事務所設立。

  • グリッドパートナーズ法律事務所の方針

    • 専門分野を持ちながらもチームで対応、新しい分野への挑戦を重視。

    • クライアントと共に成長し、法律面だけでなく包括的な支援を行う。

  • 若い弁護士への期待

    • 新しい分野に挑戦し、日々の経験から学び続ける姿勢を重視。

  • 若い世代へのメッセージ

    • 法律知識に加え、社会の変化に柔軟に対応する姿勢が重要。

    • これからの弁護士はさらに広範な役割を担うため、挑戦してほしい。

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