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丸の内ソレイユ法律事務所の中里先生に聞いてみた(要約版)
離婚を中心とした業務を中核に据えられている丸の内ソレイユ法律事務所の中里妃沙子先生に対するインタビューを要約しました。
ぜひ動画もご覧ください。
1.対談形式の要約
北(司会者):
皆さん、こんにちは。本日は丸の内ソレイユ法律事務所の代表、中里先生にお話を伺います。中里先生、本日はよろしくお願いいたします。
中里先生:
こちらこそ、よろしくお願いします。
北:
早速ですが、先生、まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?
中里先生:
はい、皆さんこんにちは。丸の内ソレイユ法律事務所の代表を務めております中里です。うちの事務所は、弁護士約18名で離婚事件を中心に扱っているのが特徴です。開設から13年になりますが、離婚事件に特化した事務所として取り組んできました。また、ここ10年は弁護士向けの研修も行っており、離婚案件の進め方や初回相談のコツなどを伝える活動もしています。
北:
なるほど。離婚事件に特化されて13年とのことですが、2009年の事務所開設当時から離婚に特化しようと考えられていたんですか?
中里先生:
はい、そうですね。2007年にアメリカのロースクールから帰国した際、弁護士業界の変化に驚きました。司法試験の合格者が急増し、若い弁護士が一気に増えていたんです。このままでは埋もれてしまうという危機感から、2009年に独立して事務所を開設しました。その際、離婚に特化した事務所を作ろうと決意したんです。
北:
アメリカ留学を経ての帰国が、先生にとって大きな転機だったんですね。
中里先生:
そうですね。留学前と後で弁護士業界は劇的に変わっていました。帰国して気づいたのは、「何か特色がなければ生き残れない」ということです。それで離婚に特化することにしました。当時は、離婚専門のホームページも珍しく、競争相手が少なかったことも大きいです。
北:
確かに、2009年当時はネットで弁護士を探す時代ではなかったですよね。そこからどのように事務所を成長させていったのでしょうか?
中里先生:
最初は私一人でスタートしましたが、半年で一人では回らなくなり、勤務弁護士を一人採用しました。その後、1年ごとに弁護士を増やし、現在では20名弱の弁護士が所属しています。ただ、急激に増やすことはせず、弁護士のスキルアップや事務所の収益性を重視しながら、少しずつ規模を拡大していきました。
北:
事務所が成長する中で、先生は経営に専念されることはなく、実務にも関わり続けていると伺いましたが。
中里先生:
はい、今でも初回相談や重要な局面では必ず関わるようにしています。例えば、調停の第1回目や潮目を変えたい場面では、私自身が対応します。事務所の経営も重要ですが、実務に関わることで弁護士としての感覚も磨かれると思っています。
北:
なるほど。先生の事務所の特徴の一つとして、広報やマーケティングに力を入れている点が挙げられると思いますが、それはいつ頃から取り組み始めたのでしょうか?
中里先生:
事務所開設当初からマーケティングは意識していましたが、本格的に広報やマーケティングチームを作ったのはここ5〜6年です。現在は広報担当者が4名おり、ホームページの記事作成やセミナーの開催、業界フェアへの出展などを行っています。
北:
なるほど、先生の事務所が多くの方に認知される背景にはそういった活動があるんですね。実際、先生の事務所は相談者の満足度が非常に高いと聞いていますが、その理由は何でしょうか?
中里先生:
一つは「丁寧なヒアリング」ですね。離婚相談は非常にデリケートな問題ですから、依頼者のお話をじっくり聞くことが最初の一歩です。その上で、解決の見通しや選択肢を明確に提示することを心がけています。また、当事務所では一貫して担当弁護士がつくので、安心感もあるのだと思います。
北:
なるほど。離婚相談には心のケアも重要ですね。具体的にはどのような点を意識されていますか?
中里先生:
例えば、依頼者が感情的になった場合も冷静に状況を整理して差し上げることです。また、子供の親権問題や財産分与など、気になるポイントが多いので、明確な答えを示しながらサポートすることが大切です。「相談してよかった」「心が軽くなった」と言っていただけると、弁護士としてやりがいを感じます。
北:
先生の姿勢が相談者の安心感につながっているんですね。最近では男性からの離婚相談も増えていると伺いましたが、いかがでしょうか?
中里先生:
そうですね。以前は女性からの相談が圧倒的に多かったのですが、最近では男性の依頼も増えています。特に、養育費や親権に関して男性側が積極的に権利を主張するケースが増えています。時代の変化も感じますね。
北:
離婚案件の進め方も時代と共に変わってきているんですね。これからの時代、先生が注目しているテーマは何でしょうか?
中里先生:
「離婚後の人生サポート」ですね。離婚は一つの終わりですが、新たな人生のスタートでもあります。当事務所でも、離婚後のライフプランや心のケアに関する情報提供を強化していこうと考えています。
北:
非常に興味深いお話でした。本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
中里先生:
こちらこそ、ありがとうございました。
2.より時間がない人のために
中里先生の紹介
丸の内ソレイユ法律事務所代表。弁護士18名で離婚事件に特化し、13年の実績。
弁護士向け研修活動も実施。
事務所開設の経緯
2009年に独立。司法試験合格者増加に伴う競争激化を受け、特色を出すため離婚に特化。
当時は離婚専門のホームページが珍しく競争が少なかった。
事務所成長の過程
開設当初は1人でスタートし、半年で勤務弁護士を採用。以降、少しずつ弁護士数を増加。
経営と実務の両方に関わり続け、重要な局面では自身が対応。
広報・マーケティング戦略
開設当初から意識していたが、本格化したのは5〜6年前。広報担当4名が記事作成やセミナーを担当。
相談者満足度の理由
丁寧なヒアリングと選択肢の明確な提示。
一貫して同じ担当弁護士がつくことで安心感を提供。
感情的な依頼者にも冷静に対応し、問題整理をサポート。
男性からの相談増加
以前は女性が多かったが、養育費や親権を巡り男性側の相談が増加。時代の変化を実感。
今後注目するテーマ
離婚後の人生サポートに注力し、ライフプランや心のケア支援を強化予定。