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TMI&TMIPSの大井先生に聞いてみた(要約版)
TMI法律事務所のパートナー&TMIプライバシー&セキュリティの代表取締役である大井哲也先生に対するインタビューを要約しました。
ぜひ動画もご覧ください。
1.対談形式の要約
北:本日はお忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いします。
大井:よろしくお願いします。
北:では早速ですが、視聴者の皆さんに自己紹介をお願いできますか?
大井:はい。私はTMI総合法律事務所で弁護士をしております、大井と申します。また、TMIプライバシー&セキュリティコンサルティングの代表も務めています。この会社では、プライバシーとセキュリティを両立させたコンサルティングサービスを提供しています。
北:ありがとうございます。大井先生はTMIに最初からいらっしゃるんですよね。
大井:そうですね。2001年に入所しました。当時は30人ほどの事務所でしたが、今では500人以上になっています。
北:その規模の変化は驚きですね。当時のTMIはどのような事務所でしたか?
大井:当時はパートナー全員の顔が見えるくらいの規模で、各パートナーがどの分野を担当しているかを把握できていました。大規模化を目指していたというよりは、自然な成長をしていた印象があります。
北:大井先生は最初どのようなお仕事をされていたのですか?
大井:最初は株式公開に関する業務を主に担当していました。前職がソフトバンクで、そこでIPO関連の業務に携わっていたことが大きかったですね。当時のソフトバンクはアメリカ企業を買収し、日本でローンチし、IPOまで持っていくというビジネスモデルでした。
北:なるほど。ソフトバンクからTMIに入所したのはその流れですか?
大井:そうですね。ソフトバンクの顧問事務所だったTMIに、自然な形で移籍しました。当時、IPO関連業務を扱う弁護士事務所はほとんどありませんでした。
北:IPO審査に携わるようになったのはいつ頃ですか?
大井:1996–97年頃ですね。当時はまだマザーズやナスダックジャパンといった市場がなかった時代で、IPOバブルが来る直前でした。
北:その経験は非常に貴重だったでしょうね。その後、留学にも行かれたと伺いましたが。
大井:はい。2007年にハワイ大学で留学し、現地の法律事務所でも1年間実務を経験しました。日本企業がハワイに進出する際の法律業務を担当しました。
北:ハワイを選んだ理由は何だったのでしょう?
大井:環境法が強い土地柄でありながら、日本とのビジネス案件も多くありました。特に日本からの観光客向けサービスやレストランのフランチャイズ展開が多かったです。
北:その後、TMIに戻られてからもIPO業務を続けられたのですか?
大井:帰国後は常駐審査業務は減りましたが、ベンチャー企業のIPO支援やM&Aのデューデリジェンスなど、引き続き関連分野の業務を行っていました。
北:現在のプライバシーとセキュリティ分野にフォーカスされるようになったのはいつ頃からですか?
大井:2015年頃からですね。データ利活用やセキュリティの重要性が増し、顧客ニーズが高まったことがきっかけです。特に、システムの実装支援など、法律解釈以上の実務的なサービス提供が求められるようになりました。
北:それが現在のコンサルティング会社設立につながったのですね。
大井:そうです。法律だけではなく、エンジニアリングやデータ分析の知見が必要なため、別会社として立ち上げました。弁護士とエンジニアが連携する形で、クライアントに包括的なサービスを提供しています。
北:TMIとしても、新しいサービスを提供する柔軟性が感じられますね。
大井:そうですね。TMIには新しい領域への挑戦を支える仕組みがあり、それが可能にしています。
北:最後に、若手弁護士やこれから弁護士を目指す方に向けてメッセージをお願いします。
大井:これからの弁護士業務は、専門分野を深めることが重要です。そのためには、幅広い業界経験を積むことが大切だと思います。興味のある分野があれば、積極的に挑戦してほしいですね。
北:貴重なお話をありがとうございました。
2.より時間がない人のために
自己紹介
大井先生はTMI総合法律事務所の弁護士で、TMIプライバシー&セキュリティコンサルティングの代表を務めている。
2001年にTMIに入所。当時は約30人規模、現在は500人以上に拡大。
TMIでの業務と成長
最初は株式公開(IPO)関連業務を担当。前職のソフトバンクでの経験が大きく影響。
当時、IPO関連業務を扱う弁護士事務所は少なく、TMIはその先駆け的存在。
TMIは自然な成長を続け、大規模化の強い意図はなかった。
前職ソフトバンクの経験
ソフトバンクでは、アメリカ企業の買収、日本でのローンチ、IPOまでの流れを担当。
ソフトバンクの顧問事務所だったTMIに移籍。
IPO審査業務の黎明期
1996–97年頃からIPO審査業務に関わる。当時はまだ市場自体が整備されていなかった。
ベンチャー企業のIPO支援やM&Aのデューデリジェンスなども行う。
留学経験
2007年にハワイ大学に留学し、現地法律事務所で実務経験。
日本企業のハワイ進出案件や観光客向けサービスの法律業務を担当。
環境法が強みの土地柄で、日本とハワイ間のビジネス案件が多かった。
プライバシーとセキュリティ分野への移行
2015年頃から、データ利活用やセキュリティの重要性が増加。
システム実装支援やエンジニアリングなど、実務的なサービスへのニーズに応える形で別会社を設立。
TMIの新しい挑戦
法律解釈以上にエンジニアリングやデータ分析を組み合わせた包括的なサービス提供。
新しいサービスを支えるTMIの仕組みが柔軟性を持たせている。
若手弁護士へのメッセージ
専門分野を深めることが重要。
幅広い業界経験を積み、興味のある分野には積極的に挑戦してほしい。