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坂原勇、貫井源一郎、久保山一郎、 丸川信也の四人は、次郎たちが消えた森の中へ分け入って…
空が明るくなると、モーニング・フォッグのメンバーたちは、出発した。 森の中は、いくつもの…
立川駐屯地の官舎内に入ったモーニング・フォッグのメンバーらは、 皆藤准陸尉に導かれて一室…
「被検体って、どういうことですか? ダンボール・・・いや次郎に 何かの実験でもするつもり…
飯村医官は言葉を続けた。 「それともう一つ、このゾンビ・ウイルスには 特筆すべき特徴…
千葉県の最も東にある犬吠埼灯台から、 それはかろうじて見えた。 この日は雲一つ無い晴天で…
「いい計画?」 と次郎は訊き返した。 「いえ、E計画です」 と真面目な顔で、綾野陸曹長は訂正する。 「いい計画だからいい計画なんでしょ?」 次郎はまた言い返す。 「だから、いいじゃなくて、 アルファベットのEですよ。E」 綾野陸曹長は真顔で、諭すように言った。 「ほら~、やっぱりいい計画なんじゃん」 次郎は全く理解していない。 「どう言ったら、いいんでしょう」 綾野は困り果てたように言った。 「やっぱり、そうなんだ。 今、いいって言ったでし
「もうひとつ、お話があるんです」 御子柴医官はそう言うと、皆に着席するように手を振って促…
モーニング・フォッグのメンバーらが 案内されたその格納庫は、幅50メートル、 奥行き2…
「何でオレだけ色が違うんだよ?」 次郎が、自分に割り当てられたパワードスーツ、 『衛門下…
3日間の『衛門下痢音』の訓練は、滞りなく行われた。 まずは1日目の歩行と飛行訓練。 『衛…
西の空に夕陽が沈む頃、 立川駐屯地では陸上自衛隊員たちの動きが慌しくなった。 74式輸送ト…
朝陽が地上に、その光を射しはじめた。 濃紺の上空から、黄金に輝く海面に向かって、 美しい…
次郎たち、モーニング・フォッグのメンバーらの駆る『衛門下痢音』隊は、 敵要塞まであと十数キロに迫った。 敵のドローンの攻撃が、より一層激しくなる。 機関砲の銃弾が、金色の光を放ちながら、次郎たちを襲った。 だが、自衛隊員のパイロットの搭乗する オリーブドラブ色の『衛門下痢音』隊が、次郎たちを取り囲んだ。 その中の一人の自衛官が、寸断された無線で叫んでいる。 「我々・・・盾に・・・ご武運を・・・!」 自衛隊員らは、次郎たちの盾となって守り抜こうとしていたのだ。