「当帰」の名前の由来
写真は先日、牧野植物園の薬草園で撮影した当帰のお花。
当帰が配合されている処方といえば「当帰芍薬散」
「女性の聖薬」と言われるほど、月経トラブルや不妊症、
妊娠中の流産予防などによく使われる名処方です✧
そんな女性にとってありがたい当帰。
この名前の由来もじつは女性が関与しています。
昔むかし、夫が仕事で家を開けることになり、
「何年かして帰らなかったら再婚するように」と妻に言い、出ていきました。
妻はずっと待っていたのですがなかなか夫が帰ってこなかったため、
夫の言う通り再婚をしたのですが、
夫の帰りを待ち続けた心労により重い婦人病にかかってしまいました。
何年か経ち、帰ってきた夫は妻の病を知り、
仕事で採集してきた生薬(当帰の根)を飲ませたことにより
妻の病気は治りましたが、夫婦が元に戻ることはありませんでした。。
ほかにも、妻が婦人病になってしまい、愛想をつかした夫が家を出て行ってしまい、夫に戻ってきてもらうために当帰を飲んで婦人病を治した・・
というエピソードや、
子宝に恵まれなくて里へ返された妻が、
当帰を飲んで妊娠しやすい体になり、夫の元へ帰った、など。
当帰の語源は「当(まさ)に帰る」。
いるべき場所に帰る、という大切なメッセージが含まれているのです。
これを読んでる男性諸君、奥さんを大事にしましょうね。