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年末年始の縁起もの/お屠蘇について

「お屠蘇=お正月に飲むお酒」のイメージですが
じつは「屠蘇散(とそさん)」というりっぱな漢方薬になります。

配合は書物によっても変わってきますが、
・白朮・山椒・防風
・桔梗・桂皮・陳皮・大茴香

などなど。
※生姜や丁子(クローブ)が入ることもあります。

漢字で書くと難しいイメージですが、
山椒はうなぎの蒲焼きでおなじみのあの薬味、
桂皮は香り豊かなシナモン、
大茴香は豚の角煮に入っている八角(スターアニス)、
陳皮はみなさんがこの時期よく食べるみかんの皮!🍊
漢方って意外と身近なものが入っているんです。

屠蘇散には
胃腸を整える生薬や、気管支系に良い生薬が配合されているので、
宴会つづきで胃腸が疲れやすく、風邪をひきやすいこの時期に
じつはぴったりのお薬なのです✨

「邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇(よみがえ)らせる」
というのが屠蘇の由来。

邪気を払い、疫病を治し、心身を蘇らせるお屠蘇を
新年に家族みんなでいただくことで
健康で長生きできますように、という願いをこめたもの。

大晦日の夜に
お酒(もしくはみりん)に浸けておき、
元日の朝に年少者から飲むことで
家族みんなの長寿健康を祈願するお祝いのお酒なのです。

2020年は新型コロナウィルスの影響で、
世界中のひとが大変な思いをしました。
それは今もなお、続いています。

医療現場の方々や、
この困難に立ち向かうすべての方たちにエールを送りつつ、
新しい年がみなさまにとって
健康でしあわせな一年となりますように✨

今年はいつも以上に想いをこめて、
お屠蘇を作ろうと思います。


みなさんもどうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

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