特別支援学級の週案、皆さんどうしていますか?
「カネッチの学舎」へようこそ!
カネッチの学舎は、授業や家庭学習で役に立ちたいという強い思いでオリジナル教材アプリ(ラナップ)をたくさん開発・公開してきました。
でもお子様向けの教材アプリだけはないのです。校務で役立つソフトもたくさん作ってきました。今回、ここで紹介する「特別支援学級用週案」もそう一つです。
はじめに
今回、紹介する「特別支援学級用週案(Excel版)」の原型は、ずいぶん昔(平成20年)に、当時の勤務校の特別支援学級の先生に依頼されて作成したものです。
僕自身は、それより、さらに10年以上前から、自作のExcel週案(通常級用)を使っていて、職場の先生にも使ってもらっていました。
でも、特別支援学級では使えませんでした。
支援学級に在籍する児童は当時10名で、学年も低中高バラバラです。その10名は、単独・合同・交流・・・と複雑な動きをします。その一人一人の日々の動線を週案、1枚にまとめて把握したいという相談を受けました。
授業の1コマを10に分割した週案は、を決して見やすいものではありませんでしたが、授業時間数を自動集計することはできました。
無理矢理作ってみたような週案形式でいたが、とても気に入っていただけ、それ以降もその「週案」が引き継がれていました。
それから、20年間の時が流れ、その間、僕自身は支援学級の週案を目にすることはありましたが、1クラスあたり、多くても3人程度の学級でしたので、僕が以前につくった週案形式を持ち出すことはありませんでした。
それが縁あって、僕自身が講師として支援学級(低中高あわせて6名)の担任になって「週案問題」に直面したのです。
通常学級にせよ、支援学級にせよ「週案」は授業計画の最前線です。日本中の学校で必ず使われる必須の書類です。業務の効率、質の向上のために最適化されたものを使うべきです。
それなのに、各校バラバラなのです。
より使いやすいものを共有しようとする文化がないのです。
授業研究ばかりに目を向けるのはいかがなものでしょう?
新しい勤務校では、僕が20年前に原型を作ったものが、学校学級に合わせて微調整されたものが使われていました。
コピーのコピーのそのまたコピーというもので、一部関数が壊れている状態のものでした。
今回、20年前の原型を点検して、新しい勤務校で使えることを目指しました。実際の運用はこれからなので不具合がでる可能性はありますが、話題提供のために紹介します。
WEB上でも「週案」の形式についてはほとんど話題になっていませんので、多くの学校では「使いやすい形式」のものが運用されていると思いますが・・・よろしかったら教えてください。
★支援学級用週案(~4人用・~6人用)
Ver.1_01 (2024.2.27)
※Windows版Excelのみで動作確認しました。
※試作段階ですので、不具合等、ご容赦ください。一切責任はとれません。でも、何かあったらお声がけください。遠慮無用です。
<確認>
★貴重な情報を扱うファイルです。 ファイル破損でデータ紛失が無いよう次の点に注意してください。
・ファイルのバックアップは必ずとっておいてください。
・各シートの名前を変えたり、削除すると正常に動かなくなります。
・シート内のセルには関数が書き込まれている箇所があります。列や行を削除したり、セル内の内容をクリアすると正常に動かなくなります。
・元ファイルは別途保存しておき、名前を変えて保存したファイルを使ってください。
・保護がかかっているシートの変更が必要な場合は「校閲」→「シート保護の解除」をしてください。
・現段階(2024.2)Ver.1_01は、試作段階であり、現場での検証がなされいません。今後改善しながら安定化をはかります。
<開発の経緯>
" 本ファイルは、令和6年度●●市●●小学校の●●学級(在籍4名と6名)用に作ったものです。汎用性は低いと思いますが、特別支援学級の現状について話題提供するのため資料として紹介したものです。
●市では、私が知る限り、このような週案形式は学校ごとにバラバラで、前任者が使っていたものをそのまま使っていました。それが使いやすいものでしたら、少なくとも市単位でシェアすべきだし、それが使いにくいものなら問題提起して改善すべきです。特別支援学級は、学級ごとに状況はまったく異なります。汎用性があるものをつくること自体難しいとは思います。 でもそれならそれで何とか工夫すべきです。私のように支援学級に直接関わる一教員(支援学級を担任したのは前年度が初めて)が四苦八苦しながら、Excelでファイルを作成するのも悪くはないのですが、やはりそれは本来の業務ではありません。市や県・・・全体をまとめる立場である機関がチームを作って対応すべきことだと思います。たかだか週案と思われたら、それは大違いです。支援学級における週案づくりはそれはそれは大変な作業です。"
"
もし仮に、このExcel週案で、自動化された作業を、手作業でやるとしたら、10倍以上の時間が必要になると思います。そういった意味では、これが必要になる人にとっては業務改善に結びつくと思います。
現時点で、「特別支援学級用の週案ソフト」は、ネット検索をしたところ、WEB公開されているものが数点ヒットしました。教材業者が作成したものもあり、私がつくったものより優れていると思います。長期的に使用される方は、信頼性のあるそちらのソフトをご利用ください。"
★このソフトでできること
・毎週の週案用紙は、A4片面に6人以下分の時間割と もう片面に、時数計算、個別メモを記入できる。
・交流タブを選択するとカラー表示される。
・毎日の学校行事は、年間計画シートがリンクしており、自動記入される。
・週案(全体の時間割)から、個別の時間割が作成できる。
・今日の時間割が作成できる。
×短時間授業(3分の1時間)やモジュール授業(複合教科)等の時間数集計には対応していない。
自立・生活単元・作業学習・・・・等は、「特支」としてまとめました。
"③基本時間割の入力 ※3種類あります。 これは各週の週案にはリンクさせてありません。 必要な場合は範囲選択してコピー貼り付けてください。
現段階では、自動化はされていません。
※あえてそうしています。貴重なデータを自動化で壊す可能性があるからです。
④通常の週案作成作業 ※時数を自動計算しない場合は、【数式】→計算方法の設定 または 再計算実行
⑤個別時間割作成
各週案シートにある 【個別時間割→】 ボタンを押す 個別時間割シートの左上に整理番号入力すると 個別時間割が示される
⑥今日の予定作成
(※あらかじめ 各週案シートにある 【個別時間割→】 ボタンを押してある必要がある) 曜日ボタンを押すと、その日の時間割が示される
⑤⑥は、とても便利な機能です。この部分はアナログ作業だととても時間がかかります。
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