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★ 赤鼻のトナカイ・・・モデルは自分自身。きっかけは娘の一言から

<子どもの頃の話>
子どもの頃、ケーキを食べるのは年に1 回、クリスマスイブの夜でした。ケーキは近所のお菓子屋さんで予約していました。見かけは立派でしたが、生
クリームではなくバタークリーム(※今は高級なバタークリームケーキの専門店もありますが、当時はバタークリームと言えば安物のイメージがありました) でした。甘ったるい味でボクは好きではあまり好きでなかったけれど、サンタクロースをかたどったロウソクや色とりどりのデコレーションで飾られたケーキは見ているだけでわくわくしました。


・・・決して楽ではない日々の暮らしの中でも、特別な日に我が子を喜ばせようとする父母の思いを今、心の中で受けとめています。
(父母は、平成29年8月、9月に亡くなりました)

・・・この時期、陽気に流れる「赤鼻のトナカイ」のメロディー・・・誕生のドラマをご存じですか? (ボクは大人になってから知って、教室の子どもたちにも何度か話したことがあります)

・・・以下、アウレアオーヴィスというエステティックを経営されている後藤さんのホームページからの引用です。


1939 年12 月、アメリカのシカゴに、ロバート・メイという男が、2 年前に重い病気になり、長い治療を続けている愛する妻エブリンと、4 歳の娘のバーバラと一緒に暮らしていたそうです。

彼の仕事はコピーライターだったそうですが、収入はそれほどのものはなく、やっと入った給料も、妻の治療費や薬代になってしまい、生活は苦しくなる一方だったようです。

毎日、病気の妻と小さい娘の世話をしながら働いていたロバートは、それでも毎晩、かわいい娘のために、眠る前のお話の読み聞かせをしていたということですが、ある晩、小さな娘がふと言った言葉に、ロバートが即興で創り上げて話して聞かせたのが、この「赤鼻のトナカイ」だったということです。

赤い鼻のトナカイの話が生まれるきっかけになったという、4 歳の娘、バーバラの一言とは・・なんだったのでしょう?

それは・・「どうして、うちのママはみんなと違うの? 」というものでした。

どうしてわたしのママだけが、いつも苦しそうで、辛そうなんだろう? どうして他の家のママのように、ご飯を作ったり、私の着替えをしてくれたり、一緒にお出かけしないんだろう?
どうして? どうして?
どうしてうちのママはみんなとちがうの? ? ?

ロバートはそれを聞いて心底動揺したといいます。

実際、ロバート自身、小さいころから体格も良くなく、始終回りからいじめられ、おまけに貧しくて、上の学校に行きたくても行けなかったり、良い仕事にも就けなかったようで、やっと就いた仕事でも給料は安く、それだけでは治療費や生活費には足りないために、借金を繰り返して・・・とのこと。

かわいそうに思ったりしていたときだったので、バーバラの問いには本当にどういう答えをしたものか、大いに悩んだそうです。

それでも、父親である彼は、娘を喜ばせたい、なんとかしなくては、とふと赤い鼻を持っているために辛い目にあっているというトナカイの話を作ったといいます。

自分自身のコンプレックスを赤鼻のルドルフに託し、神様に創られた生き物はいつかきっと幸せになることを、幼い娘、病と闘う妻、そして自分自身に言い聞かせたかったからだ。’ All About 『生活歳時記』より。

たった一人の娘のために作ったお話が、歌になり、本になって世界中に知られていった背景には、別のエピソードがありました。

ロバートは、クリスマスプレゼントとして、赤鼻のトナカイの話をお手製の本にまとめようと作り始めますが、彼の思い付きが形になることを誰よりも心待ちにしてた最愛の妻、エブリンは、その完成を待たずに他界してしまったそうです。

それでも本は完成され、娘バーバラの喜びとなりました。
その後、彼の所属していた大手デパート会社のパーティーでロバートは「赤鼻のトナカイ」を朗読したそうです。そのとき、会場は割れんばかりの拍手喝采が沸き起こり、そして、翌年、宣伝用のクリスマスの読み物として、240 万冊の本が無料で配布され、世界中にこの物語が広がっていったとか。
後日、彼の義兄弟がそれを歌にして、それは、クリスマスの定番としていまでも歌い継がれているのだということです。

※ ウレアオーヴィスというエステティックを経営されている後藤さんのホームページからの引用( 太字はカネッチ)

レアオーヴィスというエステティックを経営されている後藤さんのホームページからの引用

一人の人を喜ばせたい、その人の喜びになりたいという気持ち、
それこそがクリスマスにもっともふさわしい贈り物なのかもしれません。
あなたはどう思いますか? (カネッチ)

イラストは ONWAイラスト様 より 


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