12 お絵かき タートルくん (ペン機能は、スクラッチのおまけ?)
12 お絵かき タートルくん (ペン機能 タートルグラフィックス)
★対応プログラム(動画を見たら開いてね! スクラッチで開くよ!)
ここにいるのは、何もできない1ぴきの亀、タートルくんです。
このタートルくんをクリックすると、何かがおこる!
そんなプログラムを作りましょう!
ペンを動かして、絵を描こう!
スクラッチの前身であるLOGO(教育用プログラミング言語)では、プログラミング入門の最初の一歩は「起動画面の中央に現れる亀(タートル)をコマンドで動かすこと」ことです。
まえへ 100
みぎへ 90
まえへ 100
こんな感じです。タートルにいろいろなコマンドを与え、試行錯誤を繰り返しながら、タートルを育てていく過程そのものがプログラミングそのものです。
ロゴ言語は、タートルグラフィックス(ペン描画)だけのものではありませんが、「タートルがペン描画する」という分かりやすさが、プログラミング入門期の子どもたちにはぴったりだったのでしょう。
タートルグラフィックも、それ自体を突き詰めると、奥深いものがありますが、小学生が入門用に取り組むタートルグラフィックスは、「あー、おもしろいね!」で終わってしまいがちです。子どもたちに関わる先生も、「自分は子どもたちにプログラミングの面白さを体感させることができた」と達成感をもって、そこで任務完了という感じになってしまいます。
もちろん、タートルグラフィックスそのものは、プログラミング的思考の具現化でもあり、過去・現在・未来に通じるポテンシャルをもっています。
でも、タートルグラフィックスでは、ゲームは作れません。アプリ、ツールはできません。
スクラッチは、タートルのかわりに、スプライトを配置し、メインキャラクターとして、”ネコ”を設置しました。この”ネコ”は、タートル以上に躍動します。
スクラッチはプログラミング入門用ツールとしての位置づけはありますが、なんといっても、ゲームが作れてしまう・・・それも子どもたちが・・・という実に明快なアピールポイントがあります。
”ネコ”というスプライトを育てるという感覚は、かつてのロゴ言語のタートルグラフィックスに通じるものがあります。
しかし、今のスクラッチにおいては、タートルグラフィックスは、「こんなこともできる、でもプログラミングの必須ではない」という位置づけに、やりたい人のみ、拡張機能を取り込むことでやっと使えるものという位置づけになりました。
なぜ、タートルグラフィックスの機能をわざわざ外付けにしたのでしょう。タートルグラフィックスは、時代遅れであり、わざわざ取り上げる必要はない、第一、ゲーム作りやアプリ作りでなんの役に立つの?でも、スクラッチの前進である「ロゴ言語」へ一応、敬意を示すために、そのためだけに・・・そんな感じなのでしょうか?
自分はそうは、思っていません。むしろ逆に、タートルグラフィックス(ペン機能)に、特別感を持たせるために、あえて「外付け」にしたのではないかと思っています。ぜひ、一度、スクラッチのこの機能を体感してみてください。
文章が冗長になってしまいました。(こんなに書く予定ありませんでした)多くの方にとって興味がない分野でしたね。すいません。そしてこんな文章を、ここまで読んでくださってありがとうございます。