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WEBアプリ+漢字ノートで、新しい漢字を自分ペースで覚えられる!・・・かも

・・・かも  は、つけない方が売りタイトルになることは分かっていますが、このアプリを使い始めて間もない現段階では ・・・かも  であることを否めません。

ただ、このやり方に学習効果を期待される方は、ぜひ教室や家庭でお試しください。

アプリを開くためのリンクは記事の最後に示します。

私は、現在、公立小学校の特別支援学級(低中高の児童在籍)の担任をしています。

通常学級と比べれば圧倒的に少人数ですが、複数学年児童が混在する学級では、個別に指導する時間は意外なほどとれないのが現状です。

通常学級ならば、
教科書に合った漢字ドリル+漢字ノートでどんどん練習を進め、宿題でも漢字練習に取り組ませ、定期的に範囲を決めて漢字テストを行い、合格するまで取り組ませる・・・という流れになると思います。

支援学級でも、基本こんな感じで進めていくことが多いと思いますが、今回、こんなアプリを作ってみました。

カネッチの学舎では、漢字練習に関係する学習アプリはこれまでもたくさん紹介してきましたが、いずれも 漢字の読み に焦点を当てたものでした。

今回は 漢字の書きそのもの に焦点を当てました。

と言いましても、手書き文字の正確さ判定もできませんし、ましてや美文字判定はできません。

じゃあ大したことはないね・・・と思われるかも知れませんが、逆に考えると、これが利点なのです。 だって・・・

自分が一生懸命書いた字が、コンピュータ(AI)に×を付けられたり、上手いとか下手とか言われるといやになっちゃう・・・そういう子はいませんか?

では、大したことのない?アプリを紹介します。(自分が作ったアプリだからこんな言い方をするのです。他の人が作ったアプリならそんな失礼な言い方はしません)

今回のアプリは

「小◯の漢字おけいこ 読んで・なぞって」(仮称)というタイトルです。

小1から小6まで各学年のアプリがあります。

以下、「小3の漢字おけいこ 読んで・なぞって」を例に紹介します。

1)アプリを立ち上げる

立ち上げると 各学年の 1番目の文字となぞりシートが表示される

2)左の漢字シートの文字の読みを確認する
 筆順番号入りの漢字の下には漢字の使い方例が表示されます。まずは自分で読めるかどうか確認します。習っていなくても、書くことができなくても読める字もあります。また読めなくても見たことがある字もあります。可能なら予想読みを勧めています。

3)モンキーをクリックして読み方を耳と目で確認する

モンキーをクリックすると 読み方が示され、モンキーがアナウンスする

4)右のうすい文字をなぞる

なぞりシートオンの状態
文字は一画一画ごとに色が変わる

文字色が、一画ごとに自動的に変わります。これが売りです!子どもたちは自然に慎重に文字をなぞります。正しく書いているかも子ども自身が一目瞭然だからです。

まちがえると、黒板けしアイコンをクリックすると最初からやりなおせます。 ※漢字ノートだと消しゴムで消してやり直すたびに不機嫌になる子もなぜかこれだと抵抗がないようです。

左上のモンキーが一画ごとに 画数を アナウンスします。
お手本の筆順を意識しやすくなっています。

モンキーが一画ごとに 画数を アナウン

5)なぞりシートをオフにして練習する

なぞりシートオフ 清書モード

6)漢字ノート(紙)に、鉛筆でこの字を書き込む

鉛筆を使って紙に実際に書くことも大切だと思います。
このアプリで練習してから鉛筆で書くと、子どもたちは正しい書き順で、文字のバランスを意識しながら書くことができます。

漢字1文字で漢字ノートの1行を使います。読み仮名も書きます。・・・
(例) 安 安 安 安全(あんぜん)安心(あんしん)安い(やす・い):縦書き
 これはあくまでも基本形です。その子の特性に応じます。同じ文字を繰り返し書くことがとても苦手な子もいます。そういう子には
「一回で覚えるつもりで気合いをいれて!」というと、本当に気合いが入るみたいで、1文字がすごくていねいになります。

7)次の文字を練習する
右向き矢印をクリックすると、次の文字が表示されます。
原則、順番に練習します。その学年で習う漢字が意味的なつながりを意識しながら並べているからです。

ですが、必ずしも順番通りである必要はありません。自分で選らびたい子もいます。

   ★こんな使い方もあります

漢字の読み方・使い方を中心に練習
なぞり練習や漢字ノートに書くことを省くというやり方もあります。今まで習った字を振り返ったり、これから習う漢字に見通しをもつことができます。

学年漢字をランダム順に表示する
学年漢字がバラバラに表示されます。力試し用にも使えます。

他学年の漢字を練習する
前学年の漢字をおさらいしたり、逆に上学年の漢字を練習したりもできます。学級の4年生の子は、時間があるときに、5年生の漢字を眺めたり、練習したりしています。ときどき知っている字が出てくるとうれしくなるようで、その字を選んで読み方を確認したり、なぞったり・・・

実際にこれを使ってみると、いくつかの要修正点・要改善点も見えてきました。現在のところは、開発プラットホームであるScratchサイトから開くようになっています。現在の児童ユーザーは3名ですが、ユーザーが増えれば、オフラインで起動するJavaScript版を提供したいと思っています。

アプリ起動リンク Scratchサイトから開きます。

小1漢字(読んで・なぞって) https://scratch.mit.edu/projects/1034504640

小2漢字(読んで・なぞって)

https://scratch.mit.edu/projects/1034504509

★★全学年 小◯漢字(読んで・なぞって)
QRコード付き リンクリスト (PDF版)
※私のクラスでは、このリストをTeamsで学級児童に配布してそこから開くようにしています。

1~6年生 全6ページ


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