私がクラウドファンディングをやる理由(前半)
クラファンに誰が支援くれたかっていうのは、終了日までわかりません。
メッセージ欄があって、そこに励ましの言葉を書いてくださる方がいます。
その中で「絵本作家」を目指してる方からコメントがありました。凄く嬉しかった。
クラファンに踏み切るまでにわたしは1年半かかりました。重たいお尻が上がらなかった。
なぜか?
人からお金を貰って出版できてしまう事に、どこか罪悪感を感じてたからです。
「絵本作家になる方法」というのは大きく3つ。
1.大きなコンペで賞を取る
2.持ち込み営業で出版社に認めてもらう
3.有名人になって絵本を描く
高校卒業後、わたしはバイトをしながら作品を描いてはコンペに応募、落選。
気合いを入れて出版社に持ち込むも「自費出版」を勧められる始末、なかなか芽が出ない。よし、名前を売ろう!と絵のイベントをやったり、(スカウトに騙されて)モデル事務所に所属したり、時には水商売やったり…自分なりにあらゆる事をして縁を繋げようと全力疾走でした。
そうして10年やって思ったのが
「なんか違うな」でした。
そんな時、私はキングコング西野亮廣さんの「えんとつ町のプペル」の絵本原画展でクラファンを知りました。西野さんの画力と演出に圧倒されました。
クラファンがもたらす、これからの世の中の仕組みを変える話。彼の「ワクワクする生き方」、ファンにも作り手にも一人一人に対する「人情愛」に感銘を受けて自分もやろう!と決めました。
これこそ新しい絵本作家の道だ
って思いました。
すぐさまクラファンの準備に取り掛かかりました。
クラファンに反対する人も中にはいました。
出版社関係の先輩の意見は痛かった。
「出版社(編集者)というフィルターを通さないから良くない作品が世に出回るのよ。世に出して良い物かダメな物か見極める重要なポジションが、出版社。それをムシしてクラファンでやるのはずるいと思う、地道に努力するべき。」彼女は続けました。
「それに西野さんは元々ファンが沢山いるからね、あなたは…」
わたしは凄く恥ずかしくなって言葉が詰まりました。 だけど腹の底では思ってた。
「わたしが魅力を感じたのは、漫才師の西野さんじゃない。絵本作家の西野さんやから魅力的だったんだ!」
そもそも漫才師の西野さんをあまり知らず、絵本を出してから注目するようになった。
知名度じゃなく、彼のやり方考え方に共感を持ったんだ。
そう思う人が、ここに、一人はいる。
だったら!わたしの絵本にも、そう思ってくれる人が一人はいるってこと。だからわたしだって、クラファンに挑戦していいいはずだ。」
そう、胸の内で小さな炎がメラメラとしていたのは事実。
西野さんは、絵本業界をくつがえした人です。
確かに、出版社(編集者)という存在は素晴らしくて、とっても重要な存在。
現在進行形で、毎日のようにFBでクラファンについて書きなぐってるわたしの投稿を見てくれてる人の中には、出版社や本屋さんの友達と知人もいます。其々様々な考え方があるし、どれが正しい間違ってるはないと思います。
が、こんなに自由に表現できるようになった時代で、もっと自由な形の出版があっていいとわたしは思うのです。
大衆受けしないから。売れないから。
それは出版社や本屋さんの都合。
たった数人が決めた作品しか「絵本」に成らないのは、勿体無い。
現に、友達の作品やわたしの物語を子供たちに見せたら、パアッって笑顔になる。真似して描いてくれたり台詞を覚えてくれたり…楽しい!好き!絵本ないの❓って言ってくれる。
そういうのを目の前に、この生の声が「絵本」になったなら…といつだって願ってきた。
自惚れとだと思うけど、アーティストならみんな思うでしょう。
絵本作家になりたい人はとても多くて、その人たちにとって「絵本」という媒体は、魔法使いの魔法の杖のようなもの。
魔法使いなのに魔法の杖が無かったら、ショボ!ってなる。
いくら絵本作家と名乗っても、そこに「絵本」が無ければ様にならない!
そう思って多くの人たちが出版を夢見て挑むもたどり着けず、諦めた人がどれだけいることだろう。
そういう人たちの励みに少しでもなれたならって想いもあり、勢いづいてクラファンに挑みました。
わたしを見ていて!必ず成功させるから!
とカッコつけて。
後半へつづく
https://note.mu/kaneasa/n/n212e18be8cce