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※ネタバレ※MONOEYES「Between the Black and Gray Tour 2021」in 日本武道館 2021.11.02

MONOEYESの武道館。

この人は、たくさんの人を救っているんだと
感じる時間だった。

多様な聞き方が出来る、する今
“音楽が人を救う“は、どこか絵空事のように思える。
それでも
細美さんは、確かに、ここにいる人、いない人
たくさんの人を救っている。
そんな大袈裟なことを言うと嫌がるかもしれないけど

“Hello Again!”

ここ武道館で声を聞いたとき
強くそう思った。

昨年の無観客での配信ライブを経ての今日。
また一つ特別な日が増えた。


ライブが進み
ステージに釘付けになるけれど
ふと、客席の方に目をやる。
そこには、もう1つのキレイな光景があって
ついつい涙が溢れる。
みんな手を挙げ、目いっぱいの拍手を送り
モッシュやダイブはなくても
誰もフラストレーションを起こしてなどいない。

ここ、MONOEYESが立つ武道館は
この2年、色んなことを我慢していた多くの人の気持ちを開放し
それでも、まだ、制約のあるライブ環境を受け入れ、認め、
必ず取り戻す。と強く思う
そんな場所だった。


「Iridescent Light」でのカラフルなミラーボールの照明や
ライブが進むにつれて、どんどん高くなるトディーのジャンプ。

テンションが上がりすぎて、ついつい脱いでしまったTシャツ。そして、再びそれを着る細美さん。
「Two Little Fishes」
では、パンダをかぶったトシロウさんが出てくる。

いつも通りのMONOEYESの中にも
やっぱり、今日は特別だったと思う。


トディーは
“僕が武道館に立ちたいと言ったから、みんながそういう風に動いてくれた…みたいに言われるけど
ちょっとニュアンスが違って…僕はこのバンドでMONOEYESで武道館に立ちたかった。”

ただ、武道館で演りたいではなく
【MONOEYES】でという強い気持ち。

スコットは
“7年前、アメリカにいて、細美さんから日本でバンドやろうと言われたときは不安があったけど、今ここにいて、MONOEYESやって良かったと思う”

あの時の決断の勇気。

いっせさんは
“色んな理由で来れなかった人、いっぱいいると思う。みんなに、お願いがある。いま、ここにいない来れなかった人の分まで拍手してほしい。”

4人が4人とも、MONOEYESをやって良かったと
心から思っていることが
なんとも美しかった。

“この2年はMONOEYESにべったりだった。みんな、自分のバンドがあるから…しばらくはMONOEYESできないかもしれない。でも、絶対に4枚目のアルバム出すので…待ってて!!!”

そんな風に細美さんは締めくくり
“これからも、遊び場を、ずっとずっと作っていく。”
そう言ってくれた。

その言葉で
また、誰かが救われる。


アンコールで
今日、はじめて見に来たお母さんに“ありがとう”と言っていた。
少し早口で、照れくさそうに“母ちゃん、ありがとう”

スーパースターなのに
どこまでも近く、時に素朴で、いつでも側にいてくれる
細美武士、唯一無二のなんとも不思議な人だな。


「Between the Black and Gray Tour 2021」
in 日本武道館 2021.11.02
Fall Out
Bygone
Run Run
Free Throw
Interstate 46
Cold Reaction
Like We've Never Lost
Roxette
Get Up
Iridescent Light
Nothing
グラニート
When I Was A King
Somewhere On Fullerton [Allister]
明日公園で
Borders & Walls
Two Little Fishes
Outer Rim
My Instant Song
リザードマン
【EN】
3, 2, 1, Go
彼は誰の夢
【EN2】
Remember Me

今日は一緒に行く友達が直前で行けなくなり
一緒に見たかったなぁ…と何よりも思った。

誰かと“共有したい”と思わせてくれる
そんな感動や思い出を
いつも生み出してくれるMONOEYESにありがとう。

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