辛く大変な相対的な世界から、気持ちよく生きられる絶対的な世界へ No.342
私の大好きな場所の一つに加賀野八幡神社があります。大垣市のはずれにあるのですがここには湧水が出ていて、この水が最高においしいのです。毎日水を汲む人で行列ができるくらいなのですが、多い方ですとペットボトルで30本くらい汲んでいらっしゃる方もいます。
私も定期的に行っては水を汲むのですが井戸水はいつも温度が14℃で安定していて、夏に行くととてもひんやりとして気持ちよく感じますが冬に水に触れても冷たくありません。むしろ寒い日はぬるく感じるくらいです。
これは水の温度と外気との温度差で感じる変化で、水温は一定なのですが人の体感が変わるのでこういったことが起こります。気温に比べて水が冷たく感じたりぬるく感じたりするのは相対的な比較をするから感じるもので、水だけの温度を測ればいつも一定です。
比較というのはこういった相対的な物で、何かと比べるから冷たい・温かい、大きい・小さい、重い・軽いという差が出てきます。実はこれほとんどの方が人間関係でも行ってしまっています。
比べなくても良いのにAさんと比べて背が低い、体重が重い、収入が少ないなど劣等感の原因となります。しかし同じ人がBさんに比べれば、背も高く、体重も軽く、収入も多いという事もあります。
私もそうだったのですが、自分より出来ている人と比べて劣等感を持ち「どうせ俺なんて」と考えだすとネガティブなイメージが膨らみ「出来なくてもいいや」と行動を止めてしまいます。その結果行動しないので成長もなく、出来ている人との差は広がるばかりでした。
「あなたはあなたのままで素晴らしい」とか「ありのままで生きよう」とか「比べるなら他人とではなく過去の自分」とか散々聞いてきましたが、その時は全く自分には響かず、言葉をそのまま理解しているだけでした。結果として自分の肯定感が低く自分に自信がなく、人と比べてさらに落ち込むという悪循環に入っていました。
しかし、比べなくてもよいという事が本当にわかると、自信も出来てそれに伴い落ち着いて前に進むことが出来るようになりました。ある時ふと自分の過去を全肯定出来た瞬間がありましたが、その時にふっと出てきた言葉は、
「私のすべての過去は、今この瞬間のためにあった」
という言葉でした。この言葉のおかげで過去を全肯定できるようになり、それに伴い人と比べることも減って、日々自信を持って行動する事が出来るようになっています。
と言いながらも、気が付けば「○○さんっていいな~」と考えることもよくありますが、以前のように羨ましく思うのではなく、「自分もどうしたらあんな風になれるだろう」と前向きな行動につながる考えが出来るようになってきました。
相対的の対義語は絶対的という言葉で、これは比較をしないという意味になります。皆さんも相対的な世界で悩まず、絶対的な世界で考えれば悩みは無くなりますので、絶対的な世界にシフトしていきましょう。
今日の一言
人と比較して悩まない