事業に対する思いを強く持つ No.337
先日は中学高校の同窓会に参加してきました。
公式の同窓会は4年に一度サッカーワールドカップの開催される年に開催されるのですが、それ以外にも毎年この時期に有志で集まります。高校を卒業して既に30年近い月日が流れ、その時代の変化が頭髪に現れたり、胴回りの脂肪で表したりと、時代の変化を感じさせるメンバーがいました。
かと思えば、高校卒業の頃のままだったり、大学時代の遊び人風のままの友人もいたりとバラエティーに富んでいます。時間が経っても男子校ノリはまたく変わらず30年前にすぐ戻れるというのも中高一貫校の良さだと思います。
話をしていると家業を継いで経営者になっていたり、親の後を継いで医者になったりした方がほとんどで、一部サラリーマンの方もいますが、まったく新しい仕事を始めたり、起業したりという方は少数派でした。
そんな同級生の中において、私は2代目として社長をしていましたが、M&Aに伴いそのポジションを離れ、今は新たに自分の会社を設立し社長として仕事をしていますので、2代目としての経験と創業者としての経験のある特殊な例になると思います。
そんな経験から自分でも感じるのはやはり2代目3代目経営者というのは、創業者に比べ事業に対する思い入れが少ないという事です。創業者は自分の想いだけで始めたといっても過言でないくらい、その事業に対する思いがありますが、2代目3代目ではそれほど強い思いをもって取り組んでいる方は少数派だと思います。
しかしそんな後継者も、先代が築いた土台の上で事業を行うのである程度は基盤があり、それほど強い思いが無くても出来てしまうのが現実だと思います。確かに同級生を見ていても後継経営者はのんびりしているメンバーが多い気がしますが、偉そうなことは言えず以前は私もそんな社長でした。
現在の企業規模や業務を維持するというのも大切ですが、これからの人口減少時代はよほど優秀な社員に囲まれていて盤石という会社でない限り安泰という事はありません。後継経営者であっても創業者のような情熱を持ち新規事業に取り組んだり、新たなヒット商品を開発したりと維持のためにイノベーションが必要な時代になっています。
現状を正しく理解し、将来を考えると何か手を打たなければいけないのは明確です。私も自分を振り返ってみると創業者として仕事をしながらも、後継経営者の気のゆるみや甘さが抜け切れていないのを感じ、今一度気を引き締め仕事に取り組んでいこうと思いを新たにしました。
皆さんもこの人口減少時代を正しく理解し、未来に向けた行動をしていきましょう。
今日の一言
現状維持は衰退の意識を持ち取り組む
2代目3代目の後継系経営者のサポートしています。
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