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「本業は人生」という生き方

年末年始には、「仕事納め」とか「仕事始め」いう言葉を方々で見かけるようになる。

私は「本業は人生」という生き方を続けていて、人にも勧めているので、年末年始も、世間に逆らい本業の仕事(笑)を続ける。

今の世の中では、仕事が本業で人生が副業になってしまっている人があまりにも多い。

本当は誰でも、人生という舞台が本業で、それぞれの役割はそれを盛り上げるために与えられたキャスティングであり、仕事や遊びの時間は、全体の舞台を構成するシーンの一つにすぎない。

本来持っている命のエネルギーは、人生という舞台で完全燃焼することに使われることで「使命」になる。

人生は舞台、人は皆役者。出会う人は皆ドラマの共演者。いい人も悪い人も、嫌な人も素敵な人も、幕が締まって見れば、全員が大切なキャスト。

私はこのような世界のとらえ方を「ドラマ思考」と名づけた。

さて、この年末年始というシーンでやりたいことは、少し緩んでしまった身体を絞る個人プロジェクト。

この一年、トレーニング量は例年とあまり変わっていないのに、今年はなぜか身体が締まらない。

コロナ過の今年一年、大きな会場&大人数の前でのリアル講演が極端に減り、人前に立つ機会が減ったことが理由の一つだと思っている。

オンライン配信での登壇もしたが、リアル講演とは違い、なぜか身体に影響が出なかった。

同じ時空を共有することにより生まれるエネルギーというか、熱量というか、そういう何か目に見えないものが、身体という目に見えるものに影響を与えていたのかもしれない。

THE ALFEEの高見沢俊彦さんは、初の無観客オンラインライブで、なぜかギターが重いなと感じ、コンサートは(観客との)キャッチボールなので、それができない配信ライブは何回もできるものではないと思ったという。

とてもよくわかる。

DX(デジタルトランスフォーメーション)にすべてを委ねるのか、それとも、「二ーバーの祈り」のように、変えてはいけないものと変えるべきものを区別する賢さを持って、手段としてのデジタルを洗練させながら、目的としてのリアルをより豊かに進化(リアルエボリューション)させるのか、私は後者だと思う。

ちなみに、拙著『感動力の教科書』の表紙に使われたイラストは、おそらく私の以前の登壇写真を参考にし、少し盛ってくれた(笑)のだと思うが、年末年始でこの程度の体型には戻したいなと、密かに誓う。

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