10月6日 06BULLS 対 堺シュライクス【ブルズサイド】
【9回裏に登板。ぴしゃりと3人で締めた楢原健汰】
マウンド上の楢原投手は、いつも笑顔に見える。今日のように危なげなく抑えた日だけでなく、ピンチのときにもほほえんでいる。
どうしていつも笑顔なのか。自分をリラックスさせるために意識的に表情を作っているのか……本人に聞くとあっけらかんとこう答えた。
「笑顔になってます?意識はしていないですね。マウンドは楽しい場所なので、自然と笑顔になるのかもしれません。野手の声も、ベンチからの声も全部聞こえています。その声かけでリラックスできて、笑顔になっている部分もあるのかな」
今後の試合への意気込みを聞くと、一瞬真顔になり力強く言い切った。
「僕が投げる日はもちろんですが、ほかの日も全部、負けるつもりはないです」
ピンチの場面でもピッチングを楽しめる強心臓。次の試合では長いイニングを投げる姿が見たい。
【全員が一丸となって、最高のチームへ】
堺シュライクスの初優勝がかかる一戦。胴上げの瞬間を見ようと、堺側にはたくさんのカメラが並んだ。優勝を期待する堺ファンの期待がヒシヒシと伝わる。そんな試合前、村田監督とキャプテン雄一に試合にかける意気込みを聞いた。
「やっぱりこちらとしてはホームなので、胴上げを見るわけにはいかない。全力で勝負するまでです」
シーズン途中からスタメンを外れることも多かった雄一。しかし腐らず、チームを思う気持ちを前面に押し出した。
「それまで5連敗していたが10月1日に勝って今日を迎えることができた。チームの雰囲気もよくなっているように思う。選手とフロントが一丸になることができれば、ブルズは一番良いチームだと自負している。
今日の試合を含め堺との試合が続く。全部勝ちたい。自分たちの前では絶対優勝させたくない」
言葉通り、今日は目の前での胴上げを阻止できた。しかし今後も堺との対戦が5試合残っている。勝ちにこだわり、走りぬいてほしい。
(文・写真:さかたえみ、SAZZY)
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