8月24日 06BULLS 、中村雅友投手
この日の06ブルズの先発は、中村雅友。
初回、立ち上がりを4安打されたが、キャッチャー山北(耕)の連続盗塁阻止などで無失点。その後は安定し、5回まで好調和歌山ファイティングバーズ相手に得点を許さなかった。
しかし6回表、和歌山に3本の集中打を浴び2失点。回が終わりベンチに戻った中村は、よほど悔しかったのだろう。感情をあらわにした。打たれて悔しそうにする選手はもちろんいるが、ここまで気持ちを表す選手はなかなかいない。
珍しい光景にも、連敗している06ブルズのファンは「今のチームには、強い気持ちのある選手がいた方がいい」と口をそろえた。
一度ベンチを出て姿を消した中村。戻ってきたころには落ち着きを取り戻していた。「2点取られてもた、ごめんな。取り返して」とチームメイトに自分から声をかけながらキャッチボールを始める。どこかで気持ちを切り替えてきたのだろう。そのギャップに驚いた。
中村は7回、先頭バッターを打ち取るが、つづく打者にツーベースを打たれたところで交代。マウンドを降りた。
終わってみれば試合は10-2の大敗。20安打で10失点。チーム状況は決して良いとはいえないが、中村の好投は明るい要素の一つ。
その負けん気の強さが成長につながる。次の登板が楽しみだ。
(試合後、長いチームミーティングを終え、練習に励む選手たち。次こそ勝利を)
文・写真:さかたえみ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?