謙虚が美徳?!
今年も残りわずか、3週間となりました。
しかし1年って、こんなにあっという間でしたっけね?!
まぁ~きっとそれだけ、濃い1年だったのでしょう・・・
今日は日本語のスタディークラスで、「滑稽(こっけい)だ」という言葉が飛び交ったので、久しぶりの日本語に懐かしさを感じたものです。
聞いたところによると、こちらではあの時代を経験されたお年寄りが、ちょっと変わったことを「コッケイ」という単語として、その後もそのまま使っていたようなのです。
このように今でもこの国には、生活の中にあの時の「名残」があるんです。
また他にも、日本語のクラスの皆さんには、驚かされることがよくあります。
以前、ある一人の方が、「高杉晋作の『おもしろき こともなき世を おもしろく』という言葉が、いいよなぁ。」とおっしゃると、またある方が「最近『豊臣秀吉』の歴史小説を読んでいるんだけど、秀吉が最後に詠んだ『露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢』という歌が、好きだなぁ。」と、すらすらと何も見ずにおっしゃるのです。
そこに、またある方が「自分は日本の茶道に関心があるんだけど、日本の文化には『侘び・寂び』というのがあって、華やかなことよりも、古かったり廃れたものの中にある『美』を追求するんだ。」とおっしゃると、またある方が「日本の職人技は、本当にすごい。」という話を始めるんです。
そのような光景の中で、ふとこんなことを思いました。
「ちょっと待てよ。こういう会話は、現在の日本でどのくらいされているだろうか? 日本の良さをこんなに熱く語ることって、今の日本にあるんだろうか・・・」と。
そして「日本には『謙虚は美徳』という言葉があるが、それは世界で通用するのだろうか・・・」と。
なので今回、帰国した際に思わず手にした本がこれでした。
今この時、世界がこうだからこそ・・・
私にとっては、ありがたい一冊となりました。
一気読み可能です。 たまにはこんな本も、いいですよ~♪