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「日本史の謎は『地形』で解ける」
竹村公太郎著
ダム建設などが、専門の著者が・・・
地形の立場から見た日本史に、疑問を持ちながら・・・
謎解きのようにして、今まで見えなかった日本史を楽しく解いていく。
そのワクワク感が、たまらない!
こういう書き方が、理想的だなぁ~と思う。
特に、徳川家康の利根川東遷事業のことや、源頼朝の湘南サーファーボーイという表現がとても楽しく、印象的でした。
ジオヒス☆エッセイに、多大な影響を与えてくれた一冊です!
あれは、この国の高校生(日本の大学を目標とする受験生)たちに、論文指導していた時のこと。
ある大学の小論文の過去問の課題で、「知の統合」という内容だったと思うが、そんなのがあった。
結局大学という所は、各学部や学科別にその専門性の中に固執し、その枠を超えられないんだ、ということを知った。
この本で例えたら、ダムをつくる専門家である理系の人が、文系のそれも歴史なんかを語ってしまうなんて。
「専門家」と呼ばれる歴史家さんたちからすれば、多分・・
「あれは、歴史家の観点からすれば、資料に残されてないので、実証できない・・・」とか何とか言って、きっと認めることができないんじゃないかなと思う。
何で学問同士が、学者同士が横で連携できないのでしょう?
わかりにくい部分を、まったく違った観点から、お互いに補い合って追及したらいいのに・・・
というのが、ずっと頭の隅っこで、残っていたようです。
だから、この本との出会いが、とてもとても画期的で
著者の竹村さんの、その勇気に感服です!
素敵な本を書いてくださって、ありがとうございました!!
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