「流れる星は生きている」&「祖国とは国語」
藤原てい著&藤原正彦著
1970年4月22日、一人の学生が「母の日や父の日があるのに、地球の日がないのがおかしい」と呼び掛けて、この日を「地球の日(アースデイ)」とした。
明日は「地球のことを考えて行動する日」だから、この本のことを。
ある人から、この2冊をセットで読むことを勧められた。
これらは本当にことばを失った、大ショックだった・・。
まず「流れる星は生きている」は、数学者で「国家の品格」の著者である藤原正彦さんを、満州引き上げの時に守り抜いた母ていさんの、壮絶な実話だった。
あの時、母は鬼となって、子を守った!!
特に北朝鮮で引き上げのタイミングを見計らうための滞在生活は、凄まじかった。そして北朝鮮を通り38度線を通ってソウル、釜山へ。釜山からの船の中、下関から長野までの汽車の中での当時のことが、生々しく描かれていた。
ソウルから釜山へ行く道のりでは・・・・
ここ大邱(テグ)も何らかの形で、通っただろう・・・
これら全ては、今から約70年前のまぎれもない「事実」だった。
生きていることが、奇跡であること。
そして、そんな歴史の上に「今」があること。
決して避けてはならない、そして忘れてはならないと、痛感させられた。
そんな母によって生かされた息子が書いた「祖国とは国語」!
「流れる星が生きている」同様、涙が溢れた。
思考するための言語の重要性と、情緒のためにも言語の量の必要性を感じた。祖国への愛は、言語である「国語」にあるということ。
そして「美しさ」を追求する「言語」の選択と、その配列。文章を書くときの、礼儀を知ったような気がした。
「祖国愛や郷土愛の涵養は戦争抑止のための有力な手立てでもある。自国の文化や伝統を心から愛し、故郷の山・谷・空・雲・光・そよ風・石ころ・土くれに至るまでを想い涙する人は、他国の人々の同じ想いをもよく理解することができる。このような人はどんな侵略にも反対するだろう。」藤原正彦著「祖国とは国語」から
「国語」を通して自国の文化や伝統を心から愛する、祖国愛や郷土愛の涵養はもちろん・・
この地球のありままの姿である、山・谷・空・雲・光・そよ風・石ころ・土くれまでに、想いをはせて涙する人でいっぱいになれば・・・
どんな侵略をも反対し、戦争を抑止する働きになるに違いない。
私自身、この地球、祖国、この国の郷土に想いをはせて・・・
この国の人々の同じ想いを、よくよく理解することができる・・・
そんな人に、心からなりたいと思う♡
拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡