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#スタートライン
単純な私が持つこの言葉のイメージは、運動会の徒競走だ。
同時に頭の中では、自然と音楽が流れてくる。
調べてみたらあの曲は、ドイツ生まれの音楽家が作曲した「天国と地獄」という題名らしい。確かに徒競走は、天国と地獄が分かれる瞬間でもある。
ちなみに私が何かで急ぐ時には、常にその音楽を口ずさんでいた。いや過去形ではなく、今でも自然に頭の中に流れてくる。もう「パブロフの犬」なみだ。
だから子どもたちがまだ小さかった時などは、その音楽が母親の口から出ると、キャッキャッ言いながら急いだものだ。(今はもう、覚えていないかもしれないが・・・。)
とにかく「スタートライン」は何かの出発点が、自分からというよりも外界からその環境が与えられ「よし、いくぞ!」と身構えるような感覚がある。そこにあるのは、凛とした緊張感にキリッと身が引き締まり、不安と期待が入り混じった心せわしいものだった。
しかし最近、この「スタートライン」という言葉の持つイメージが、何やら変わったような気がする。
何故なら【#ハッシュタグ企画】でこの単語に触れた時、緊張感ではなくちょっとした余裕と、ホッとした安心感が漂う中で「あ~これで本当に、スタートラインに立てるんだな。」と思ったからだ。
結局そこにあったのは、何かが「これで終わった」という安堵感だったのだ。
なるほど、実は本当の「スタートライン」とは・・・
自ら何かにきっぱりと終わりを告げることができた時、主体的に消化できる言葉なのかも知れない。
いかに「エンドライン」を引くか。それがきれいな「スタートライン」のような気がする。
やはり人生50年以上生きてみると、既に折り返し地点を通過したからか・・・
ことばの意味も、ひっくり返ってしまったようだ(笑)。
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