Freddie Green [guitar] - その2

プレースタイルも作曲家としても大好きなギタリストで書きたいことがありすぎて、2回に分けて書きます。

テンポキープに関して厳しい人だったらしく、いつも長い棒を持ち歩いていて、テンポがハシるクセのあったドラマーを演奏中に突いたという話もあるそうです。後年はバンドと常に行動を共にし、他界する1987年3月1日まで演奏を続けていたそうです。作曲家としても有能で、 「Corner Pocket」 はカウント・ベイシー・オーケストラの重要なレパートリーとして初録音から半世紀以上を経た今でも愛され続けています。

■生い立ち
1911年3月31日にアメリカ合衆国サウスカロライナ州南東部に位置するチャールストンで生まれ。幼少期の頃から音楽に興味を持ち、最初バンジョーを学び、10代でギターへ転向。父の友人から譜面の読み方や奏法などギタリストの基礎を学びました。両親が亡くなったあとニューヨークへ移住。様々な音楽に触れながらクラブ演奏で知名度を上げて行きます。

フレディ・グリーンのギターに魅了されたミュージシャンも多く、その中にカウント・ベイシーがいました。カウント・ベイシーは自身のバンドに加わるようオファーしそれを承諾し、1937年にカウント・ベイシー・オーケストラに加入しました。管楽器の大音量のアンサンブルの中にも決して埋もれることなく独特なスタイルでバンドのサブリーダーとして、カウント・ベイシー亡き後は楽団の顔として活躍いていました。

■名曲
カウント・ベイシー・オーケストラでは、「Lil Darlin’」や「Corner Pocket」など名曲を作曲。

アルバム:Atomic Basie「Lil Darlin’」の曲中所々に入ってくるアルペジオはちょっと切なさを感じで、心の内の感情を表に出すようでグッと来ます。アルバム:April In Paris「Corner Pocket」はまさにカウント・ベイシー・オーケストラといった曲で、オススメの一曲です。

■リーダーアルバム
また、「Mr. Rhythm」と「Rhythm Willie」の2枚のリーダーアルバムを残しております。「Rhythm Willie」は音源を持っていなくて、聴いたことがないのですが、「Mr. Rhythm」はギタリスト必聴ですので機会がありましたらぜひ聴いてください。

あっ、でも個人的趣味はおいておいて、ここでもひたすら4つ刻みなので、派手なギターソロが好きな方には好まれないかもしれません。

■Mr. Rhythm : Freddie Green
1. Up in the Blues (Freddie Green)
2. Down for Double (Freddie Green)
3. Back and Forth (Freddie Green)
4. Free and Easy (Freddie Green)
5. Learnin' the Blues (Dolores "Vicki" Silvers)
6. Feed Bag (Freddie Green)
7. Something's Gotta Give (Johnny Mercer)
8. Easy Does It (Sy Oliver, Trummy Young)
9. Little Red (Freddie Green)
10. Swinging Back (Freddie Green)
11. A Date with Ray (Freddie Green)
12. When You Wish upon a Star (Leigh Harline, Ned Washington)

<クレジット>
Drums – Jonathan Jones*, Osie Johnson
Piano – Nat Pierce
Rhythm Guitar – Freddie Green
Tenor Saxophone, Clarinet – Al Cohn
Trombone – Henry Coker
Trumpet – Joe Newman

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