ティランジアのトリコームに関する論文紹介
Natureに掲載されているティランジアのトリコームの機能に関する論文です。以下、ざっくりとした要約です。
①トリコームには水を吸収する機能はない
②トリコームには水の蒸発を防ぐ機能がある。
※トリコームを除去しても水の吸収量には影響を与えないが、植物体内からの水の蒸発量は増える。
③空中湿度が高いほど植物体内からの水の蒸発量は増える
④濡れている時間が長いほど水の吸収量は増える。
このようなデータが示されているようです。間違いがあればご指摘ください。
以下は自分の感想です。
①と②に関しては、トリコームが少ない緑葉種ほど水切れに弱いことからも、とても納得しています。
④は既知。
問題は③ですよね。これがもし真実であるならば、栽培の考え方が根底から覆るような気がします。正直なところ、にわかには信じがたいですが、辻褄が合うと感じる部分もあります。店頭にて水槽で景観を作って楽しんでいるチラリウム内にあるヴェリッキアーナの挙動について。設置してから5年間ほどは水槽に90%ほどカバーできるサイズのガラス蓋をしていた時期があり、この頃はやたら水欠乏を訴えていたのです。しかしその後、直近1年間は蓋を外しているのですが、水欠乏を訴えにくくなった気がするのです。あくまで気がする。
また今度この件についてはYouTubeでお話ししたいと考えています。
※論文の内容について、確実な情報は実際に論文をご覧下さい。
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