中華PCB製造会社の比較レビュー
まえがき
今までINFINITASコンバーターやら16セグメント制御回路やらで2社のPCB製造会社を利用してきたが、直近は片方への注文が安牌になってきてる。各社の料金や対応サービス、品質などの特徴を整理した。
おことわり
本記事は、どこかのPCB製造会社から利益を受けて書いている類のものではありません。アフィリエイトではない、ということ。
レビューの対象について
日系は料金が高く今まで使用したことがないので、レビューには含みません。高周波回路など特段難しい基板でなく、Arduinoの周辺回路、程度のものであれば、中華製で問題ないと考えています。
また、各業者PCB-Assemblyにも対応しているようですが、こちらは実装単価が意外と高く利用したことがないので評価対象外です。
1. Elecrow
安牌。PCBだけでなくアクリル板加工も対応しており、よく使っている。CNC加工も可能な模様。大型部品だと送料が気になるところ…。
現在キャンペーン中のようで、PCBは10cm x 10cmが10枚1ドルで発注可能。
アクリル板も10cm x 10cmが5枚で1ドル。
送料は安いやつ(3-4日)を使用すれば、7ドル程度。
経験上、10枚のPCBをオーダーした場合、11枚 or 12枚到着することが多い。
2024/4/29時点で、手持ちのVISAカードが番号いれても注文できなくなった。なんかエラー出る。Paypalも使えず。Fusion PCBならオーダーできた。Elecrowの窓口に問い合わせたところ"Invalid Merchant"のエラーが出たから他のカード使ってね、との回答。JCBしか持ってなくて、ElecrowはJCBが使えないから詰んだ。
2024/4/30追記: クレカ会社に決済に失敗した件を問い合わせたところ、決済代行会社が詐欺取引の増加によりブラックリスト入りしたのが原因とのこと。他社のカードを試してねと言われたけど、持ってないから無理だよ…1回ブラックリスト入りするとなかなか戻れないだろうしね。
2. Fusion PCB
Arduinoやラズパイの周辺部品を取り扱っているECサイトのSeeed Studio、その一角にサービスとして提供されるのが、Fusion PCB。
PCBは10cm x 10cmが10枚4.9ドル。
送料は13ドル程度。Elecrowより数日早く届く印象。
PCB完成後に5ドルのクーポン(有効期限1ヶ月)が届くので、毎月PCBのネタをゴリゴリ用意できる場合はこっちでもいいかも。
私は10回ほど使っていましたが滑車を無限に走るハムスターの気分になってしんどくなったので辞めました。
あと基板の空きスペースに注文番号のシルクが印刷されるのも割と減点ポイント(別のお客さんのPCBが間違って届くのを防止するためなのかな…?)。
Vカットで捨て基板を用意してそこにシルクを入れるように指定することも可能、らしい。
3.JLCPCB
ここだけ使用経験なし。
PCB料金はFusion PCBと一緒で10枚4.9ドル。送料は5.67ドルから。
注文番号のシルク印刷については、非表示選択が可能。
フレキシブル基板に対応しているのは今回挙げている3社のうちでここだけ。なにかネタを思いついたらここを使用する予定。
あとはCNC/3Dプリントサービスもいけるみたい。
走り書きだけど、以上。
現状、料金考えたらElecrow一択だと思われ。