「AI・データサイエンス」って文系にも必要なの?
こんにちは、関西大学入試センターです。
今回は、関西大学が全学生を対象に「AI・データサイエンス教育プログラム」を展開する目的についてご紹介します。
「AI・データサイエンス」って、理系の学生やIT系の企業をめざす人以外にも、必要な知識なんでしょうか。
はい。AI・データサイエンスをめぐる基礎スキルは「読み・書き」のように、今後の社会で必須になると考えられています。文系・理系は関係ありませんよ。
文系で、スマホやPCを日常的に使うくらいのレベルのうちの子でもついていけるかしら…?
興味をもって学べるようにさまざまな活用事例を取り上げ、工夫を凝らした授業を行っているのでご安心ください!
そもそも「AI・データサイエンス」とは?
「データサイエンス」とは、大量のデータから有益な情報を抽出して、分析する手法のことを指します。一方、「AI」は人工知能を意味し、人間の知的行動を模倣し、自動で意思決定を行う技術です。例えば、近年話題の〈ChatGPT〉もAIチャットサービスの一つです。
AIはデータに基づいて論理的な結果を出せますが、創造性や直観に基づく判断を行うのは難しい面があります。それを補完するのがデータサイエンティストの仕事です。また、データを倫理的および社会的に正しく使うには、やはり人間の判断が必要です。今後はIT系の分野だけでなく、あらゆる業界、職種においてデータを扱う基礎知識・スキルが求められるようになるでしょう。
関西大学ではデータサイエンスを専門的に学べる学部が複数あり、目的に応じた教育・研究を展開しています。詳しくは、下記の特設サイトをご覧ください。
全学生が「AI・データサイエンス」の知識・スキルを身につけられる
関西大学では、全学部共通の基礎科目を開設して、すべての学生がAI・データサイエンスに関する基礎的な知識・スキルを習得できる「AI・データサイエンス 教育プログラム」を展開しています。プログラムは「入門教育」→「実践基礎」→「実践応用」の3段階を用意。さらに応用・発展系として、各学部・研究科が提供する専門教育科目と連動することにより、実践的なスキルや知識を備えた人材を育成します。
このプログラムは、文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)・(応用基礎レベル)」に認定されています。また、教育プログラムの修了要件を満たした学生には、修了認定証として関西大学公認のデジタルバッジが発行されます。
基礎知識を身につける
「活用法を見聞するAI・データサイエンス」という授業では、関西大学全13学部の各専門分野においてAI・データサイエンス技術をどのように活用しているか、その具体的事例を各学部教員のリレー形式の講義で学びます。
基礎スキルを身につける
「活用法を体験するAI・データサイエンス」という授業では、適切なアルゴリズムを用いて膨大なデータを統計学的に扱う手法や、ニューラルネットワーク・ディープラーニング等のデータ処理技法を実践的に学びます。
興味・関心を高めた学生に対しては、より発展的に学べるプログラムを展開しています。
統計学に加えて、機械学習、深層学習、ファジィ理論等の基礎理論を実践を交えて学ぶ「応用基礎レベル」、与えられたさまざまな実践課題に対して、データサイエンス、AI技術を駆使してイノベーションを創出する「エキスパートレベル」を用意することで、より実践的なスキルや知識を身につけることが可能です。
ビジネスデータサイエンス学部が2025年4月スタート!
2025年4月に開設されるビジネスデータサイエンス学部では、情報やデータを扱う知識・技術だけでなく、経済、経営、会計といったビジネスの知識・技術も体系的に学びます。データサイエンスとビジネスをかけ合わせ、課題と向き合い解決をめざす「アクディブラーニング」を通して人間力を養います。「見えないものを見る」データサイエンスの力と「ありたい未来をつくる」ビジネスの力を併せ持った、未来を切り拓く人を育てる学部といえます。
なお、ビジネスデータサイエンス学部は、多彩な教員陣による指導も大きな特徴です。日本マイクロソフト株式会社の要職経験者や、多数の社会課題を解決し第一線で活躍してきたデータサイエンティストなどが就任予定です。
インターネットが急速に普及し始めた約30年前と比較すると、新社会人に求められる新たな能力として、「データを利活用する力」が挙げられます。関西大学の「AI・データサイエンス教育」は、これからの未来を創るすべての関大生を対象に、さらに発展・充実していく予定です。
今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました!