12弦ギターについて
ギターの弦は6本
ベースは4本
ウクレレも4本
マンドリンは8本
三味線は3本
今回は12弦ギターに関するお話です。
・はじめに
ZEMAITISの創始者である、トニーゼマイティス氏は、エレキギターを作り始める前は12弦ギターのビルダーとして定評がありました。
筆者は個人的に12弦ギターの音の響きが大好きで、愛用しているのですが、意外なことに「ギターはそれなりに詳しくて何本も所有しているが、12弦ギターは触ったことがない、弾いたことがない」と仰る方がけっこう多いのです。
それなりの規模の楽器店でも12弦ギターを1本も展示していないお店がけっこうあったりします。
今回は12弦ギターにフォーカスして解説したいと思います。
・Chat GPTの回答
今回もChat GPTに訊いてみました。
・筆者→Chat GPT
12弦ギターについて教えて!
・ChatGPT→筆者
12弦ギターは、通常の6本の弦のギターとは異なり、12本の弦が二重に張られているギターです。
これにより、より豊かで深みのあるサウンドが得られます。
以下は12弦ギターに関するいくつかのポイントです。
サウンド:
12弦ギターは、通常の6弦ギターよりも豊かな響きを持っています。
重ねられた弦が和音やメロディをより厚く、より豊かにします。
チューニング:
12弦ギターは通常、高い音から低い音へのチューニングがEADGBEからEeAaDdGGBBEEになっています。
これにより、12本の弦を二重に使うことができます。
フレットボードの扱い:
通常の6弦ギターよりも幅広いフレットボードを持つことになります。
これは初心者にとっては操作が難しいかもしれませんが、慣れると独特のテクニックや音色を生み出すことができます。
指の強さと疲労:
12弦ギターは、通常の6弦ギターよりも指に負担がかかる傾向があります。弦が多いため、弦を押さえる力がより必要です。
特に初心者の場合は、指の強さや耐久性を向上させるために練習が必要です。
使用用途:
12弦ギターは、アコースティックギターやフォークミュージック、さらにはロックやポップスなど幅広いジャンルで使用されています。
その豊かなサウンドは、バンドやソロ演奏の中でより力強い表現を可能にします。
12弦ギターは、その独特のサウンドと雰囲気で多くのミュージシャンや愛好家に愛されています。しかし、6弦ギターと同様に、練習と習熟が必要です。
今回もChat GPTからなかなか明快な答えが帰って参りました。
ほぼパーフェクトな説明で間違っている部分は無いと思います。
・抑えにくく楽しいギター
12弦ギターはちょっと抑えにくいですが、楽しいギターです。
具体的に何が抑えにくくて何が楽しいのでしょうか?
・ナット幅
まずはナット幅、これは6弦に比べて圧倒的に広いです。
モノによってはクラシックギター並に広いです。
ZEMAITISの12弦ギター「CAJ-300HS-12」の場合、ナット幅は43mmです。
40ミリを超えてくると握った時にかなり「ゴン太」な印象です。
・テンション
テンションもかなりキツいです。
ローフレットでジャカジャカとストライミングをするだけでもかなり指へのダメージが大きいです。
人によっては半音、又は全音のダウンチューニングをしてカポタストで調整して演奏される方もいらっしゃるほどです。
・それでも楽しい
ナット幅が広くて握りにくく、テンションがきつく抑えにくいにもかかわらず、12弦は弾くのが楽しいです。
12本の弦から奏でる音量感と、副弦が同時に鳴ることによるリバーブ感、コーラスやピッチシフターなどの揺らし系エフェクターを掛けたような揺らぎ感など、独特な音の広がりを得ることが出来、とても素晴らしい音を奏でるギターです。
とはいえ、テンションがキツいので、ソロ弾きやフィンガリングには向きませんので、ピックを使ってのアルペジオやストラミングがオススメです。
まだ12弦ギターを弾かれたことがないと仰る方、是非一度楽器店で12弦ワールドを体感してみてください。
ギターの価値観が変わってしまうことでしょう。
・12弦ギター用弦の構成とゲージ
12弦ギター(アコースティック)の場合、弦の太さは一般的に
1弦 010/010、2弦 014/014、3弦 024/008、4弦 030/012、5弦 040/018、6弦 048/028
という構成がレギュラーのゲージです。(メーカーにより024,039,047など差異あり)
6弦で言うところの10ー48(Extra Light)をベースに、
1弦は同じ太さ、同じチューニングでプレーン弦の10が2本(音名:E)
2弦は同じ太さ、同じチューニングでプレーン弦の14が2本(音名:B)
3弦は巻き弦の024の横と008の細い副弦で副弦はオクターブ上(音名:G)
4弦は巻き弦の030と細い副弦の012(プレーン弦)で副弦はオクターブ上(音名:D)
5弦は巻き弦の040と細い副弦の018(巻き弦)で副弦はオクターブ上(音名:A)
6弦は巻き弦の048と細い副弦の028(巻き弦)で副弦はオクターブ上(音名:E)
となり、隣り合わせで同じ音名の弦は基本的に2本づつ一緒に押さえて演奏します。
エレキギターの12弦の場合、
弦の太さは一般的に1弦 09/009、2弦 012/012、3弦 020/009、4弦 026/012、5弦 036/020、6弦 046/026という構成がレギュラーのゲージです。(メーカーにより024,039,047など差異あり)
6弦で言うところの09ー46(Custom Light / Hibrid)をベースに、
1弦は同じ太さ、同じチューニングでプレーン弦の09が2本(音名:E)
2弦は同じ太さ、同じチューニングでプレーン弦の12が2本(音名:B)
3弦はプレーン弦の020と009の細い副弦で副弦はオクターブ上(音名:G)
4弦は巻き弦の26と細い副弦の012(プレーン弦)で副弦はオクターブ上(音名:D)
5弦は巻き弦の036と細い副弦の020(巻き弦)で副弦はオクターブ上(音名:A)
6弦は巻き弦の046と細い副弦の026(巻き弦)で副弦はオクターブ上(音名:E)となり、隣り合わせで同じ音名の弦は基本的に2本づつ一緒に押さえて演奏します。
3弦や5弦の副弦がアコースティック用よりも太い弦の設定になっているところがユニークです。
12弦ギターをまだ一度も弾いたことがないと仰る方は、お近くの楽器店で是非一度お試しください。
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