プリメインアンプ LUXMAN SQ38FD
Kanda Guitar Baseはオーディオにもそれなりにこだわっております。
アンプはLUXMANのSQ38FD
ターンテーブルはMICROのDD-5
スピーカーはJBLのL-82
というシンプルな構成ですが、なかなか良い音を奏でております。
JBLのオレンジ色がラグとマッチして良い雰囲気を醸し出しておりますね。
ギターからかなり脱線いたしますが、今回はKanda Guitar Baseに常設のオーディオシステムについて解説します。
ターンテーブルとスピーカーの解説は後日に回すとして、オーディオシステム解説第一弾は、真空管のプリメインアンプ「LUXMAN SQ38FD」にフォーカスしたいと思います。
・LAXMANの真空管アンプ
LUXMAN SQ38FDはSQ38シリーズの4代目にあたるモデルです。
ギターアンプ同様、未だオーディオアンプも真空管アンプの音の評価は高く、このアンプは「ラックストーン」と言われる甘く艶のある音を出すことで評判の良いプリメインアンプです。
・仕様、スペック
フォノは2系統装備(MMのみ)、AUX INは3系統装備、DIN端子、REC OUT、PRE出力、スピーカーターミナル2系統、電源アウトレット3系統と端子類はなかなかの充実ぶり。
出力管には50CA10を4本採用し、出力トランスにはOY15型を使用しています。
メインアンプ部はムラード型回路(位相反転回路)を基本にしており、この回路の特長を最大限に生かすため細部に改良を施すことで高域の歪特性を改善しています。
さらに位相補正回路を挿入することで、スピーカーのインピーダンスが上昇する高域で負荷の減衰からくるアンプの不安定さを解消しています。
プリアンプ部には2段NF型イコライザーとLUX方式NF型のトーンコントロールを採用しています。
トーンコントロールは左右が独立しており、低域、高域ともに2点ずつの湾曲点切換が行えます。
ハイフィルターやローフィルターも搭載しています。
また、メインアンプ部の入力レベルセット機能を搭載しています。
スピーカー出力は2系統備えており、スピーカーの出力インピーダンスはそれぞれの系統で選択できるため、インピーダンスの異なるスピーカーを接続することも可能です。
イマイチマニアック過ぎる解説でよくわからない部分も多々あると思いますが、基盤レス空中配線など、ギターアンプにも通じるものがあり、とにかくこだわりの多い良いアンプであることは間違いないです。
整然と並んだアナログ部品は間隔も広く修理やメンテナンスもし易そうですね。
2月の移転後もこのオーディオシステムは継続して常設いたしますので、是非お気に入りのLPを持参の上ご来店下さい。
BTレシーバーもありますのでスマートホンやPC、タブレットなどでデジタルソースの試聴も可能です。
<LUXMAN SQ38FD:当時価格>
¥98,000(1970年7月発売)
¥138,000(1974年:価格改定 MKII?)
<SPEC>
・使用真空管: 50CA10×4本/6DT8/6AQ8×2本/6267×2本/12AX7×4本
・出力トランス:OY15型
・実効出力:30W + 30W
・型式:管球式プリメインアンプ
・連続実効出力:30W+30W(4Ω、8Ω、16Ω)
・全高調波歪率:0.7%以下(最大出力時)
・周波数特性:20Hz〜20kHz -1dB
・入力感度:Phono1/2:2.2mV
・Aux1/2/3:200mV
・Monitor:200mV
・入力インピーダンス:Phono1/2:50kΩ
・Aux1/2/3:200kΩ
・Monitor:200mV
・S/N比 Phono:60dB以上
・Aux:70dB以上
・Monitor:70dB以上
・イコライザー RIAA(偏差:±0.5dB以内)
・クロストーク チャンネル間:57dB以上
・Aux-Phono間:55dB以上
・Aux-Aux間:65dB以上
・ダンピングファクター 約15(1kHz)
・残留雑音 1mV以下
・録音用出力 200mV/2kΩ
・プリ部出力 1V/1kΩ
・トーンコントロール LUX方式NF型湾曲点周波数切換付
・高域湾曲点:3kHz、6kHz
・低域湾曲点:300Hz、150Hz
・ハイカットフィルター 5kHz、9kHz
・ローカットフィルター 100Hz、50Hz
・付属装置 メイン部入力レベルセット
・テープモニタースイッチ及び端子
・DIN規格テープコネクター
・ダイオード DS16A×4本 DS16C×4本
・電源 AC100V、50Hz/60Hz
・消費電力 250W(最大出力時)
・外形寸法 幅476×高さ190×奥行335mm
・重量 18kg